信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

やっと夏休み

2012年08月27日 22時03分38秒 | Weblog
秋風が吹き今夜は外へ出たら寒い!
などと書けば凄まじい数の人を敵に回すだろう。
草陰からコオロギのなく声が聞こえ、昼間の暑さなど感じられない。
昨日は出勤だったが今日は休暇を取り、やらねばならない作業を片付ける。
銀行や役場など通常の日には行くことができずたまった用事がある。

夏は忙しかった。たった一日だが、自分のためにも使う時間を確保した。
先日ムスメと映画を観たばかりだが、今度は
隣町の映画館で30日までの期間限定でしかも午前中だけ。
映画を観る。

井上靖原作 わが母の記
とっくに都会では4月にロードショーとなったが、やっと来てくれた。






 
泣けた、泣けた。
老いて失われていく母親の記憶の最後に残ったのが幼いときに捨てられたと恨んでいた
息子への愛だった。
樹木希林の演技が老いていくとともに記憶を失っていくさまを見事に演じている。
4年前に亡くなった実家の母親が同じような壊れ方をしており、私をわからなくなった。

現実と記憶障害の世界との間でまるでなりきっての樹木希林はふんわりとした演技と
細かい描写とで自分にも当時の母親を思い出させてくれた。
だんだん細かい動作や顔つきが母親に嫌だと思っていても似てきている。
ああ私も父や母のいる向こうの世界に近づいていっているのだろうなと思うが
映画の中では同じようにそれも指摘されている。

この年になったからこそ生きてきた過去の日々が意味を持って心の中に迫ってくる
時間が増えてきた。
良い映画は自分の奥深い誰にも話せない思いをあぶりだしてくれるきっかけとなるのに違いないと想う。




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