東京タワー／偲ぶ会

4/14(土)晴れ
早朝起床。散歩に出る。
いつも通り、最後はウナイテッドのとしまえんでベストセラー小説の映画化作品を観る。
公開初日。しかし９：４５の初回はさすがに観客もまばらである。
原作は刊行時読了。単発で放送したTVドラマも観た。映画は違った切り口で泣かされた。
樹木希林、内田也哉子という実親子をキャスティングしたのは、プロデューサーの慧眼なり。
もともと母は憎らしいほどの芸達者であるが、娘（当たり前だが容姿そっくり）はナチュラルな演技が良かった。松尾スズキのシナリオは、回想と現在を行きつ戻りつして効果を上げ、難病ものにありがちなベタつきをユーモアで中和していた。カメオ出演していた豪華脇役陣は見ているだけで楽しめた。セットや小道具も丁寧に作りこまれてスタッフの熱意が感じられる。佳作である。
夕刻から、恩人宅で1月バリ島で急逝した知人を偲ぶ会あり。ショート・ピースと角瓶を持参して参加。人間死してその真価を問われる。死の直前に離婚した元妻から聞かされる秘話に一同仰天。夜中の3時まで故人の思い出を語る。

ゴルフは平日に限る

4/13(金)曇り
深夜起床。慌しく身支度をして浦和へ向かう。深夜の幹線道路はガラガラである。
知人をピックアップして常磐道に乗り、石岡まで。
７：３０。外資系投資会社が運営するバブル絶頂期に作られたゴルフ場に到着。
我々がトップスタートである。
曇天。熱くも寒くもなく無風。
絶好のゴルフ日和である。
無人カートはリモコン操作。
初っ端の3ホール続けてOB。先が思いやられたが、昼食後の後半は安定し納得のスコア。
クラブハウスから望む山々にしばし俗事を忘れる。
午後1時にはホールアウト、入浴してさっさと帰路につく。往路と逆コースでそれなりの混雑を経て5時前には帰宅。
夕食前に爆睡。

器用貧乏

4/12(木)晴れ
いつもと変わらぬ日常。
午前会議、午後も打ち合わせ数件。
説明会がいつしか債権者集会のようになった。苦笑。
夕方、帰宅タイミングを逃し残業する。
帰路スーパーに寄りサンドイッチ用の食パンとレタスを買う。
新玉葱とツナのサンドを作り食す。
美味なり。
衣服にアイロンを当てる。
台所のレンジを磨く。
ごみを分別する。
爪の手入れをする。
明日は早い。

流し満貫

4/11（水）晴れ時々曇り、夜一時雨
少し寝坊をした。起きれば8時を廻っている。地下鉄で青山一丁目へ急ぐ。待ち合わせに15分ほど遅れる。夥しい人々と挨拶を交わす。キーマンは3名ほどである。
駅地下で遅めのモーニングコーヒーを飲む。120円也。蕎麦の昼食をとり、午後は池袋へ行く。ここでも食後のコーヒー。マックは100円也。同業他社と情報交換。夕刻、個別面談、打ち合わせ。いずれも頭に血が上る展開となる。顔が上気してゆくのがわかる。
夜、定刻よりやや遅れて定例会あり。日付が変わる直前まで卓を叩く。結果は記しまい。終電に乗り帰宅。

檸檬のころ

4/10(火)晴れ
晴天なり。昼前に豊洲へ出張る。
商談が終わり、新名所・ララポートにてハワイアン料理のバイキング、1680円也を食す。ややエスニック風ではあるが、普通の洋食である。IHIのドッグ跡の公園を散策する。
夕刻、本郷へ行く。東大前の取引先へご機嫌伺い。終わって１７：００。丸の内線で池袋へ出る。
シネマ・ロサにてマイナーな邦画を観る。
中央ど真ん中に陣取る。他の観客は若いアベックのみ。
『青空のゆくへ』や『リンダ リンダ リンダ』と同系の青春物。ロケーション地は栃木。ノスタルジックな高校生活の日常。優しく丁寧な描写。登場人物たちが見上げる青空はあくまで蒼く高く、夕焼けは美しい。埃っぽい校庭、文化祭のざわめき、放課後の喧騒、通学の車中・・・。
彼女は彼が気になり、彼は彼女を想っている。交互に描かれる二組のカップルのエピソードに胸が熱くなった。
監督は新人の岩田ユキ。こだわりのショットにその力量を感じる。
売り出しのダブル・ヒロイン、榮倉奈々と谷村美月が清冽である。ときめき、ゆれる。
興行は振るわないだろうが、傑作ここに誕生。

ブラッド・ダイヤモンド

4/9(月)雲り一時雨
但し晴れ間も見えた、といういかにも春らしい不安定な天候。やや肌寒い。
早朝から会議だ打ち合わせだ、派遣の女の子は来るはで、慌しい週明け。
昼に京風味噌ラーメンなるものを食す。食後にコーヒー。午後も引き合いありチョンボの後始末、連絡事項多数。
夕刻、逃げるように職場を離れ、銀座で映画鑑賞。サロンパス。ルーブルでデュカプリオのオスカー候補作を観た。
内戦が続く1999年のアフリカ、シエラレオネが舞台。アフリカ生まれの白人で傭兵崩れのダイヤ密売人ダニーは、反政府軍に捕らわれた漁師のソロモンが、大きな“ピンク・ダイヤ”を発見したことを同じ獄中で知る。彼はソロモンにダイヤと引き換えに、家族と再会させると持ちかける。一方で、ダイヤの密売の実態を調べる女性記者のマディーにも協力を取りつけダイヤを隠した採掘現場へ向かう・・・。という筋立ての社会派アクション大作。２時間半、全く飽きはしなかったが、やはり長い。反政府ゲリラの少年戦士や市街戦でバリバリ女子供が銃殺されるのは気分の良いものではない。凄い迫力だし。
好き嫌いは別として、デュカは大スターだと思う。芝居も上手い。贔屓のジェニファー・コネリーとの絡みも宜しかった。
しかし、ややご都合主義的な展開やラストのハリウッド的な自己犠牲は、やや鼻白む。監督は『ラスト・サムライ』のエドワード・ズウィック。
最も高価で光り輝く宝石の血塗られた採掘と流通。人間の物欲（渇望）が、世界のどこかで少年たちに銃を持たせている。

選挙日和

4/8（日）晴れ
文句ない快晴。早朝より茅ヶ崎を目指す。
さしたる渋滞もなく１時間ちょっとで病院到着。義妹の退院のお迎え。余命いくばくもない彼女の最後のわがままをかなえてやろうという親族会議の決定。
道中、ラジオから流れる音楽に時折彼女の苦しそうな息遣いが混じる。窓外は強めの陽射し。今年初めてエアコンを使った。
帰って昼過ぎ。洗車ついでに自宅の壁面を水洗いする。
少し午睡をしてクリーニング屋へ行くついでに選挙を済ませる。読売新聞の出口調査（アンケート）に答える。
夕食にスペシャルサラダとパスタ。

決起集会

4/7（土）曇り一時雨
明け方朝風呂に入る。
身支度を整えて新横浜まで。工事中の駅構内でモーニングコーヒー。まだ８時である。TAXIで会場まで。半年に一度の総決起集会に参加する。１００人を超すおっさんの群は壮観である。式次第は淡々と進む。昼食をはさみ分科会へ。ここでも議事進行は図ったように消化される。
懇親会あり。全国から集まった人々で会場は熱気を帯びる。２次会は小集団８名で大いに盛り上がる。
２２：００帰宅。何もしていないのに疲れた。

仕出し弁当

4/6（金）晴れ
晴れども寒し日々続く。
毎度の寝不足で週末が辛い。
午前中から打ち合わせである。
昼食時にかかる。弁当を頼む。豪華内容と値段に吃驚。業界最大手の仕出し屋だそうな。
唐突にウン十年前、弱年の頃、深夜３時起きして出勤した給食（弁当）会社での３年間を思い出した。
周囲は逞しいおばはんだらけで、可憐なわたくしはマスコットとして可愛がられた。
午後も淡々と仕事をする。書類を書き、来客あり、打ち合わせがあり、公私各種のメールをする。
生保のお姉さまから提案を受ける。
命の値段とはなんぞや。人身を賭けた博打なり。
統計学というツボに互助というサイコロを振る。

午後の紅茶

4/3(火)雨時々曇り
すっかり寒が戻った。小雨に濡れるさくらが恨めしげに萎れている。
午前中に外資系投資会社の役員と面談。北京・広東・英語に日本語が堪能な本人は台湾人である。不思議なエロキューションで２時間熱弁。要は金の無心である。
昼に銀座へ出る。高級ステーキハウスでリーズナブルなステーキランチを食す。満腹なり。食後のコーヒーを飲んで雑用をひとつ。甥に入学祝を送る。商談を二つこなして、夕刻ティータイム。紅茶専門店でロイヤル・ダージリングとスコーンのセット。しばし英国貴族の心持ち。
帰社し、ひたすら残業。憮然。
２３：００帰宅。遅い夕餉は初物の筍御飯。

ラストキング・オブ・スコットランド

4/5（木）晴れ
寒さ変わらず。
早朝より西武線新狭山駅に降り立つ。
携帯が震える。業務連絡。
駅横のマックでモーニングコーヒー。
迎えの車で取引先へ。中小企業の無愛想なオーナー社長と商談１時間半。
所沢で乗り換え練馬で下車。昼食はリーズナブルなカツ丼。
午後、同業の来訪あり、商談。
連日の残業を断ち切るべく、夕刻有楽町へ。スバル座で打ち切り近いイギリス映画を観る。
ガイルズ・フォーデンの処女小説はウガンダの独裁者アミンの暗黒政治を描く。
主演のフォレスト・ウィテカーは本作でオスカー獲得。
スコットランド人医師役のジェームズ・マカヴォイもよろし。
その統治時に３０万人を虐殺した暴君の光と影。
監督はドキュメンタリー出身らしく躍動する画面と７０年代当時を再現したロケーションは迫力あった。
アフリカの小国とはいえ、独裁者というのはいつの時代でも恐ろしい。

噂（the Rumours）

4/4(水)晴れのち曇り時々雨
ハッキリしないぐづついた天気。肌寒し。
早朝、武蔵野線に乗って東浦和へ行く。約束の時間まで優雅にモーニングコーヒー。
駅周辺の変化に驚く。定刻、待ち人来たらず。念の為に携帯電話をする。何と集合は隣駅の東川口であった。ボケ。
遅れても商談に影響なく、昼前に帰京。
午後、派遣社員面接を行う。２６歳、パラサイトシングル、特段の目標なし。容姿端麗とは言い難し、されど明朗なり。意地の悪い質問を連発。さてさて。
夕刻、来客あり。引合を２件。そうこうするうちに昨日同様残業地獄。
帰ってNetで大昔のポップスを聴く。
米国音楽は７０年代に限る。

港町十三番地

4/2(月)小雨のち曇り
花見をせんといつもより早く家を出る。
春雨が優しく降ってくる。
昨日との気温差は10℃だそうな。
期初である。リフレッシュまたはリセットの４月。去る者あり来る者がいる。
顔合わせがある。打ち合わせがある。面接をする。挨拶を受ける。
夕刻から宴席あり。
美空ひばりの名曲を店名にした居酒屋でおでんを肴に一献。
狭いテーブルで６名が肩を触れ合って懇親。２２：００お開き。

あかね空

4/1（日)晴れ
これ以上ない好天。朝食後、散歩に出る。真昼は24℃まで気温も上がったそうで、花見の沿道には半袖姿の若人カップルもいた。石神井川を上って30分、昨日同様豊島園まで満開の桜を楽しむ。春風に花びらが舞う。陽光を浴びて、花弁の重さで猿臂したかのような桜の枝が、川面すれすれに開花競争している。大きく深呼吸。
ユナイテットで山本一力の直木賞受賞作の映画化を鑑賞。
落語の人情噺を思わせる時代物。舞台は江戸の深川蛤町。京の豆腐屋で修行し、江戸に下った永吉と桶屋の娘おふみ。親子2代にわたる豆腐屋繁盛記。
市井の人々を細やかに描写する反面、VFX映像で江戸風景が俯瞰される。作り物めいた合成映像にやや冷笑を禁じえないが、昔はあんなに空が青かったのでありましょう、ということで納得する。
再現された深川の街並みや隅田川に架かる永代橋の全景はスタッフの力作だろう。
主演は文学座出身の内野聖陽。
硬軟（2役）を演じ分けて文句ない名演。
中谷美紀も10代の娘役から、三児の母までを力演し、これまで見た中では一番良かった。正攻法の演出、ベタな夫婦・親子ものに何度も落涙したのは、身につまされることがあるからか。人間、正直に生きることが一番なのは判るが、これはなかなか難しい。
夕刻、川を下ってスーパーで買い物をして帰る。