12/15(金)晴れ時々曇り
朝はグッと冷え込んだが、ユニクロの新型ヒートテックは威力あり。定刻出勤して出張の残務処理。交通費を清算して資料を送る。案件が3件ほど。各種連絡事項多し。昼食にサバの味噌煮定食、700円也。定刻退社して新宿で途中。シネマートで先週末から公開の韓国映画を鑑賞。場内3割弱の入りだが意外や女性が多い。時代は軍事政権末期、冤罪・汚職・捏造などなど、これまで繰り返し描かれた題材が国家犯罪を扱った力作。現場刑事とエリート高官の対決の構図をとって更に新聞記者(マスコミ)が絡む。韓国映画らしいエモーショナルな作風。ユーモアのアクセントがないわけではないが、拷問シーンなど正視できないシーン満載。市民がきちんと監視しないと国家体制(組織)と云うのは何をしでかすかわからない怖さがある。
12/14(木)晴れ
富山の朝は小雪がちらつく。6:30バイキング形式の朝食をたっぷりと摂取。10:00拠店入りして2時間の臨店。嘗ての部下の拠点長と郊外の高級回転寿司店で寒ブリ、香箱蟹(ズワイガニのメス)、アナゴ、ナマコなどの旬の高級素材をおいしく頂く。料金6千円越え。7:3で奢ってもらい、富岩運河環水公園内のスタバで食後の珈琲。16:15の新幹線で帰京。新宿で途中下車してテアトルで先週から公開の邦画を鑑賞。メジャー作品も撮っている入江悠監督渾身のオリジナル。埼玉深谷を舞台にした«カラマーゾフの兄弟»。歪んだ家父長制や陰湿な土着性。屈折した兄弟愛やら暗黒の地方都市行政や治安の劣化などを背景に淡々鬱々と物語は破滅へ向かう。あまり人にお勧めできる作品ではないが、スタッフ・役者ともに挑戦的な熱気を放っていると思ふ。北陸の寒さに比べると東京は暖かく感じる。
12/13(水)晴れ時々曇り
週の中日であるが午前中に業務を終了させて昼食のワンコイン・カツ丼を孤食。早目に退社して新幹線で出張先の富山へ向かう。18時台に富山駅に到着。駅に隣接しているホテルにチェック・イン。外は冷たい雪が舞っている。徒歩20分程の中心部にシネコンあり。名作ミステリーのリメイクを鑑賞。場内単身4名のみ。原作は未読だが74年のルメット版を観ているのでトリック・結末は承知。まぁ過半の観客はそうだろう。74年版に比べてやや役者の小粒感は否めないか。但し、才人ケネス・ブラナーの演出は堂々たるもので、新解釈の主演もこなして出しゃばり過ぎの感はあるが、格調高い佳作に仕上がっていると思ふ。そもそも禁酒法が実施されていた1920年代、欧州横断鉄道という舞台設定が俗世から隔絶されている。もちろん殺人(の謎解き)がメインだが、訳ありな多国籍の乗客が織り成す人間模様と背景が興味深い。実際にあった大事件を下敷きにしているが、キャラクターの書き分けなどを含めて2時間に良く纏まっていた。終演後、人通りの少ない夜道をホテルまで歩いて帰還。
12/12(火)晴れ
暇なような忙しいような。面倒な事前相談が何件か。昼食にサバの塩焼き定食。850円也。ライトな案件を仕上げて拠点の担当の相談に乗り、木曜日の出張の手筈を整える。定刻退社して池袋で途中下車。雑用をやっつけてカフェで一服。サンシャインシネマで20:10開始のアニメを鑑賞。場内ほぼ単身男子のみで30人程度の入り。2015年度の収獲であったTVアニメの劇場版の最終章。全6話が小出しに特別一律料金(1,200円)で公開される模様。新キャラクターの参入で心機一転。されど相変わらずクオリティは高い。贔屓筋は予習万全であるが、初見の方々にはつらかろう。まぁ物好きかファンしか観に行かないだろう。これは続編が楽しみである。
12/11(月)晴れ
家庭内にゴタゴタがあると奉公先へ行くのが苦でなくなる。現実逃避が出来るからだろう。定刻起床定刻出勤。巨大宗教団体向け高級車輛案件1件を仕上げてその他雑用色々。昼食に同期で老舗のハンバーグ1,000円ジャスト。定刻退社して日比谷まで徒歩移動。シャンテシネにてBBC制作の重厚は法廷モノを鑑賞。場内勤め人風中高年中心に8割越えと盛況。まぁ都内単館ではありますが。それにしてもホロコーストなどなかったというイギリスの学者がいて、米国の学者を名誉棄損で訴える裁判を起した実話が基とは驚いた。時間が経過すると歴史的事実さえも歪曲される怖さ。極右とか秘密結社とか、狂信とも呼べる確たる信念と云うのも実は怖い。英米の司法制度の違いや、被告と収容所からの生き残りには証言をさせない、という弁護団の戦略など、知らないことを随分とお勉強させて頂いた。『アンネの日記』は創作だったとか、『原子爆弾』など何処にも落ちなかった、と力説するネット上のサイトがあるそうで、事実など幾らでも«捏造»されてしまう。オランダ(父)とイタリア(母)双方ともユダヤ系の血を引くレイチェル・ワイズが適役でありました。
12/10(日)晴れ
8:00起床。ネットで予約して近所のシネコンで昨日から公開9:30開始の邦画を鑑賞。『三丁目の夕日』の製作スタッフによる西岸良コミックの映像化。原作は未読であるが、おいしいエピソードはキチンと抑えたのではないか。前半のほのぼの路線と後半のSFX全開のスペクタクルとのバランスが少々悪く感じた。高畑充希は安定の可愛さ。夫婦愛の映画なのだが、皮肉に感じる自分が寂しい。帰宅して愛犬と半日。夕餉を孤食してTVのバラエティーを漫然と眺める。ふるさと納税を2件申請。
12/9(土)晴れ
7:00起床。定例の小川町行。義父の憔悴が進捗しているようで辛い。30分程で辞して早目の帰宅。愛犬の散歩、ジムで遠泳。家人と夕餉を共にしてバトル再発。明け方までソファーでふて寝する。
12/8(金)曇り後雨
定時出勤。午前中で案件を2件処理して業務終了。昼食にざんぎ定食、900円也。そのまま徒歩で築地・新富町まで。病院のロビーで家人と合流。カンファレンスをするのは若い知的な女医。病状説明で部分摘出か全摘かの決断を迫られる。各部署でスケジュールと注意事項。終われば外は夜の帳が降りて雨脚が激しくなっていた。出張所で住民票を取得してスーパーに寄って夕食調達。夜は居間でスターウォーズを漫然と見る。10分もしないうちに白河夜船。
12/7(木)曇り時々晴れ
朝夕冷え込む。定時出勤。朝一番で査定のフィードバック。予想通りB評価。九州から類似申請4件あり。昼食に焼きパスタ。スープとサラダを奮発して720円也。午後は打ち合わせ一件。2件を残して定時退社して新宿で途中。シネマートで邦画を鑑賞。観客一桁と超閑散。暴走族上がりのお笑い芸人による自叙伝的小説・コミックが原作のようだが未読。カッコ良く云うと喧嘩と暴走に明け暮れる不良少年のピカレスク・ロマン。敵対するグループと仲間・友情を織り込んで、展開は東映任侠路線と同じ。主人公が組織の総長となる成長譚でもある。制作サイドは暴力でしか愛情表現できない純粋な阿呆たちを描きたかったのだろうが、観ている当方は鉄パイプで殴り合ったら死者続出だろうとヒヤヒヤした。作品世界に入っていけなかったということか。キャラの書き分けが少々雑で演出も冗長。クライマックスでは眠くなった。売出し中の主演男優の熱演とほぼ紅一点、親友の彼女役の今田美桜嬢に☆献上。
12/6(水)曇り時々晴れ
冷え込む朝。定時出勤。案件を2件仕立てて余裕の進捗。昼に肉辛味蕎麦。850円也。仕事で薩摩・島津藩当主の家系図を作成。名君を多数輩出して鎌倉から明治まで名家として生き延びる。『島津に暗君なし』ですと。お勉強になりました。定刻退社して新宿で途中。三丁目の小さな小屋で知人出演の芝居を鑑賞。還暦過ぎた男女5人が48年振りの同窓会。ほぼ同時代の会話がリアリティあり。辛い内容がいつしかホラーになり不条理劇になる。ここでもテーマはいじめや引き籠もり。暗い世相を反映しているが無名役者たちはどうして生活しているのでありましょう。これからこうしたシルバー演目が増えることだろう。一緒に観劇した知人4名とカフェで一服して帰路に就く。
12/5(火)曇り時々晴れ
朝夕の気温の寒暖(10℃)激しい。ライトな案件が3件ほど。午前中に定例会議。昼食に鶏のから揚げ南蛮漬け。950円なり。午後は薩摩島津家の家系図を作成。お殿様の子孫も皆々立派な人物ばかりなり。家柄や血統の良し悪しで人生は変わるのだろう。一時金の支給が週末だという。定刻退社して新宿で途中下車。武蔵野館にて英国・チェコ合作のコスプレ・音楽モノを鑑賞。お上品な高齢層の紳士淑女を中心に観客10数名と閑散。全国10館に満たない興行規模もまた寂しい。幼少から天才の名を恣にして35歳で生涯を閉じた音楽家は、クライアントからの楽曲依頼には驚異的な短納期で応える職人でもあったようである。ピーター・シェーファーの戯曲を映画化した≪アマデウス≫が人口に膾炙した格調高い傑作で、作中のモーツアルトが魅力的であるために、どうしても比較してしまう。プラハでの重厚なロケーションや絢爛たる衣装・美術セットに対してお話は少々お粗末。新作オペラの舞台裏も描かれるが、主眼は美貌の歌手をめぐる猟色家のパトロンとの三角関係(色恋)にある。売出し中の主演男優は熱演しているが、敵役とヒロインが弱い。まぁ堅いことはことは云わずに、大音響でオーケストラ演奏と吹き替えだろうが名曲のアリアを聴けたことで良しとするか。
12/4(月)曇り時々晴れ一時小雨
師走に入り週明け。案件なく怠惰な1日。昼にサバ味噌煮定食。700円也。定刻退社して新宿で途中下車。ポイントの溜まったピカデリーでアキ・カウリスマキの新作を鑑賞。順次拡大とはいえ現在は関東3館のみ上映。115席のキャパは老若男女程よい比率でほば満席。公開直後に観に行くのは贔屓筋なので評価は概ね高い。その映像は3分観たらすぐにカウリスマキ作品だとわかる独特の構図と色彩感覚と空気感。前作に続いて難民問題を描いているが、市井の人間に対する暖かい眼差しや乾いたユーモアは変わらない。≪ムード歌謡≫も健在。犬やワサビやジュークボックスなどお約束のアイテムも。メッセージなどを声高に叫ばない。今日一日を生きるだけ。希望は生者の証なのだろう。場内に偶然学生時代の知人がいて四半世紀ぶりの再会。大昔に«マッチ工場の少女»を一緒に観に行った仲。第一声が『タバコ一本くれないか?』お互い禁煙に成功して数年経つが、今日は特別に紫煙を燻らそう。
12/3(日)晴れ
年に何度もないが10:00過ぎまで惰眠を貪る。起床してオープン二日目のスーパーでパンを調達してフリースペースで朝刊を読みながら優雅にブランチ。愛犬と散歩して垣根の剪定。珍しく映画を観ないことに決めて夕方から夕食の準備。鹿児島の姉から送られてきたサツマイモでマッシュポテトを作る。ニンジンのグラッセと茄子のチーズはさみ焼の三種の付け合わせと冷蔵庫に残っている野菜を刻んでサラダとする。ドレッシングは頂き物の梅干しと市販の和風胡麻の合わせ。家人とふたり2年振りに食卓につく。食後は居間でくつろぎ永い冷戦が終了。
12/2(土)晴れ
寝坊して7:30起床。朝食も摂らずに愛車に乗り小川町まで義父を訪ねる。小一時間談笑して帰宅。自宅から徒歩1分に大きなスーパーマーケットオープン。冷やかしで入って人混みに酔う。愛犬と散歩、続いてトリマーに出して、その間ジムで遠泳。夕方に引き取り。夕食に特製焼きそば。夜は近所のシネコンで昨日から公開の邦画をレイトショウ鑑賞。若年層のカップルなどで場内3割程度の入り。全国300を超える上映規模は聖林大作並みの強気の興行。以下は2011年9月10日、シリーズ1作目の初日を観た日記の感想文。≪時代遅れの探偵が主人公のミステリーアクション。主演男優はこれまでバイプレーヤー的な出演が多かったが、コメディー・シリアス双方をこなす器用な役者だと思ふ。札幌を舞台としたご当地映画であるが、ストーリーの謎解きは2時間ドラマに毛の生えたレベル。但し役者の熱演でそこそこ見られる。豪華脇役陣との絡みは文句なく楽しい。ハードボイルドのテンプレートを綺麗にトレースして、まぁ飽きませなんだ。≫本作、少々間を置いた3作目であるが、感想は全く変わらず。キャラクター・ドリブンの作品ゆえヒットすれば続編はあるだろう。
12/1(金)曇り
師走入りが週末。午前中はネット学習でパソコン相手にコンプライアンスのお勉強。昼にサバ味噌煮定食。元気の塊のようなおっかさん(パート?)の退職を知る。午後は案件1件をのんびり仕上げる。定刻退社して新宿で途中下車。カフェで時間をつぶして新宿ピカデリーにて英米合作を鑑賞。初日夜の部。場内若年層中心にサービスデーと云うこともあり満員御礼。全国10数館の上映規模であるが、これはスマッシュヒットするだろう。信奉者の多い≪ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ≫から16年も経つのですな。ジョン・キャメロン・ミッチェル健在。1977年、パンク全盛のロンドンという時代背景がミソ。毒気のあるメルヘンチックな作風に惑わされがちになるが、骨格はシンプルで微笑ましい恋愛譚であると思ふ。但し時間制限あり、相手が異星人という制約も楽曲同様にぶっ飛んでいる。エル・ファニングは、まさにいまが旬である。良き素材に演技の幅も出て作品にも恵まれている。かわいい彼女と大物女優の怪演を観るだけでも料金の元は取ったと思える良作。