落ち着いた大人になろう!

旅行やら映画やらの独り言

ミュージカル「ミス・サイゴン」帝国劇場

2016-10-22 22:23:48 | 舞台
初「ミスサイゴン」です。10月19日初日で『市村正親 渾身のファイナルステージ』だそうだ。


10月29日の夜の部で、メインキャストにとっては初日。
エンジニア役がダイアモンド☆ユカイ、キム役キム・スハ、クリス役上野哲也、ジョン役上原理生、エレン役知念里奈、トゥイ役藤岡正明、ジジ役池谷裕子。


作品自体は繰り返し上演される名作なので、私ごときがゴタゴタ言えません。サイゴン陥落はリアルタイムですし。近藤紘一大好きだったし。
古代の戦争から、繰り返されている悲劇だし、自衛隊のPKO派遣でも起こっている事ですし。それでも、一夜の恋に残りの人生をかけてしまう者と、次に進んで行く者と。最後は涙しました。
舞台装置も完璧です。確か昔は、本物のヘリコプターが登場してと話題になってたけど、今回のセットも充分素晴らし。



で、キャスト。終演後のトークでもエンジニア役がダイアモンド☆ユカイがすっかりメインになってたけど・・・。いきなり、この大作で、市村正親と同じ役を受けて、演じるんだから、大したもんだ。50歳を過ぎて立派だ。だけど、やっぱり踊りにキレがないし、声が通らないので、歌詞が聞き取れない。ただ、舞台慣れしてるのでコミカルな演技は上手だった。



で、びっくりしたのがキム役のキム・スハ。韓国人で、容姿はそんなに・・・。ところがだ。唄い出すと、なんてきれいな声なんでしょう。囁くような声も、張り上げる声も、よく通るし耳に心地よい。とにかく耳に、とっても綺麗に入ってくる。演技も凄くて、エレンと対峙するシーンなんて本当に恐かったよん。


しかもこの娘、終演後の挨拶では、紙を見ながらたどたどしい日本語で話すんだよ。えっ? 芝居であんなに完璧な日本語で唄ってたから、日本語ペラペラかと思ってたら。すごいわ。ロンドンでもキム役をしたんだって。その時は英語で完璧に唄ったのか。なんて素晴らしいミュージカルスターなんでしょう!良かったわ!




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「一人二役」殺したいほどジュテーム

2016-10-11 21:53:04 | 舞台
大地真央、森公美子、益岡 徹が主演のコメディ&サスペンス。
シアター1010(せんじゅ)という、北千住の丸井の上の、すごい立派な劇場。この後、日比谷でやって、全国回るらしい。
「一人二役」



ストーリーは
「物語の舞台は、1960年代、パリ郊外にある豪邸。フランソワーズ(大地真央)は天涯孤独だが、叔父の莫大な遺産を相続し、半年前にリシャールという魅力的な男性と結婚した。しかしすぐにリシャール(益岡 徹)は財産目当てで乱暴な放蕩者であることが分かり、すっかり疲れ果てたフランソワーズは早くも離婚を考え始めていた。
ある日家政婦のルイーズ(森公美子)の恋人がリシャールと瓜二つの実の弟だと知ったフランソワーズは、夫の留守中に弁護士の目の前で弟ミシェルにリシャールを演じさせ、離婚の手続きを済ませてしまおうと謀る。ところが弟は兄と正反対に臆病者でヘマばかり、ルイーズも大金を狙って裏切りの気配が...
さらにその場にリシャールも帰ってきて大変な事態に・・・。果たしてフランソワーズが仕組んだ逆転劇は成功するのか?そして驚愕のラストとはー? 」

原作は、ロベール・トマというフランス人で、映画「8人のおんなたち」も彼の作品。観てないけど。

例によって、ご招待されてたので、誘った友人共、何の予備知識もなく行ったら、面白かったし、流石このメンバー、完成度高い! 



まず、「フランソワーズ」「ルイーズ」と呼び合っても、全然違和感のない、大地真央と森久美子。普通、日本人だから、違和感バリバリで、それだけで興覚めしてしまう私なんだが、この劇では全然平気! 脇役の警官3人も違和感なし。見た目が一番大きいんだろうが、やっぱ演技力と衣装と舞台セットのせいだろうか? スッーと入って行けました!



そして、もちろん芸達者!アドリブで笑わせる森久美子、とぼけたお嬢様の大地真央。笑わせてくれる。そして、意外と言ったら大変失礼なんだろうが、ギャンブル好き公証人を演じる山崎一も芝居がうまい!



ストーリーもね、どうなるんだろう? えっ~! 何?何? どうゆう事? えっ、そうなの? で、ああっ、だから一番最初に・・・と、ドンデン返しがコロコロ転がる。

こんだけのセリフのやりとり! 土曜日の昼に観たので、わすが2時間後にまた演じるんだ。すごい体力と気力だ。それがずっと続くんだ。素人芝居をする友人は「私、無理!」。そりゃそうだろう。絶対無理だ。
皆、私より年上だけど本当に元気だ。すごいなあ。

大地真央がCMキャラクターをしている化粧品会社のキャンペーンで、2,000円のお試しセットが送られてくるらしい。試供品のナイトクリームももおえたぞ。届いたら、大地真央になってみよう!
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「おばさんはつらいよ ~世界を救う2人~」

2016-09-04 22:31:13 | 舞台
WAHAHA本舗 PRESENTSの二人芝居。



「ろう者の女優・大橋ひろえと聴者の女優・大窪みこえの
2人シリーズ第3弾!

演じる側も観る側もハンデを持つ舞台
手話と口話での会話劇にお客さんの想像が加わってこの芝居は完成する!
ろう者の女優・大橋ひろえと聴者の女優・大窪みこえ。
ふたりは手話と口話で会話を繰り広げていくのだが、お客さんはどんなことを言っているのかを推理しながら舞台は展開していく。
この、お客さんに優しくない芝居は、笑いあり、波ありの物語。
最後には、お客さんも一緒にハンデを乗り越え、大きな感動を呼び起こすでしょう。」

手話を習っている友達に誘われて行ったんだけど、面白かった。完成度高かった。

観客も3分の1位ろう者の方。でも、ろう者も聴者も関係なく、スッと芝居に入って楽しめる。内容も分かり易いし、共感できるし。

へえっ、こんな風に肩肘はらなくても、楽にろう者も聴者一緒に楽しめるんだあ。
まあ、製作側にはいろいろ苦労があるんだろうが。

これは、完成度高いわ。
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ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」

2016-08-25 22:27:47 | 舞台
ミュージカル「インザハイツ」を渋谷Bunkamuraオーチャードホールに観に行った。

『「イン・ザ・ハイツ」は、2008年にトニー賞4部門を受賞、2009年にグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞した、リン=マニュエル・ミランダのヒット作。マンハッタン北西部の都市・ワシントンハイツを舞台に、移民たちが夢や希望を抱きながらエネルギッシュに生きていく姿を、ラップ、ヒップホップ、ストリートダンスを取り入れながらパワフルに描く。

2015年に誕生した韓国版「イン・ザ・ハイツ」は、演出を「グリース」「ヘドウィグ」などを手掛ける人気クリエイター、イ・ジナが手がけ好評を博した。』


そう、韓国版なのだ。

会社の韓流スターおっかけの子に聞いたら「今だと、○が出演してるでしょ。次は○君が来日するんです。私も向こうに行った時2回観ました。」ってな位、メジャーらしい。



舞台は、アメリカのマンハッタンの一角。登場人物はヒスパニック系の移民の2世の20代という設定。故郷がプエルトリコだったり、キューバだったりだ。が、演じてるのは韓国人俳優達。言葉は、英語のつもりの韓国語で、これに故郷の言葉のスペイン語がたまに・・・。で、観客の私はは、舞台両脇の日本語字幕を一生懸命読まなければならない。という、ボーダレスと言うか、なんと言うか・・・。ヒスパニック系の設定なんだが、バリバリの色白で韓国人らしい美人とイケメンだし。唯一美容院の店長だけが、ヒスパニック系に見えたけど。
暴動シーンでは、おばさんの私は1992年のロサンゼルス暴動の、韓国人を思い出したりして。それに、現代の設定なので、電気代が払えないで電気が止められる!はずなのに、スマホは手放さない。ふ~ん。



で、ストーリーもあんまり・・・。後半はなくてもいいだろうって感じだし。宝くじの金額も1千万位なので、これで何か劇的に変わる訳ではなく。ワシントン・ハイツに残っても、タクシー会社と美容院は閉店してしまうから、寂れて行くのも止められないだろうし。

でもねえ、唄は上手なのよ。特にニーナ。マイクの音量は大き過ぎるけどね。



平日の18時半開演だからでしょうか。お客、半分も入ってないんだよ。実は私も招待券だし。オーケストラも入ってるのに。大丈夫なんだろうか? この後も神奈川公演もあるらしいし。定価1万6千円。土日は満員らしいが。会社の韓流スターおっかけの子も「えっ~!空いてるんですか?応援に行きたいけど、1万6千円だと無理ですねえ。」だ、そうだ。
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劇団四季「アラジン」

2015-07-23 22:50:12 | 舞台


四季とディズニーの提携作品を観るのは初めて。なんか健康優良児的でさあ・・・。気後れして。映画も観てないや。
今回は、知り合いがチケットを取ったので。
感想は・・・
完璧でした! 



もう、私が次に観るであろうミュージカルや芝居が気の毒になるほどだ。

脚本も、役者も、唄も、踊りも、衣装も、舞台装置も完璧で。大人から子供まで楽しめる構成と、役者が観客を盛り上げるのも上手で。



ランプの精・ジーニーが主人公で、楽しくて。悪役ジャファーの声が素敵で、その子分イアーゴとの掛け合いもぴったり!アラジンはともかく、ジャスミンの存在がかすむ程の脇役のキャラの濃さ。



舞台装置も一流で、空飛ぶ絨毯は吊っている装置が全く見えないし、ジーニーが地面から現れるシーンは、床に穴が全く見えない。セットも本国で考え抜かれてるだけあって、キラキラゴージャスで高級感あり。転換も見事!



舞台は狭いし、アンサンブルの人数も少ないのに、そんな事全く気にならない素晴らしさ。一万円が安い!と感じる。



あ~、次の芝居は何が来るんだろう?(私、芝居のチケットはもらったり、人に手配してもらう事がほとんどなので)。この「アラジン」観たら、本当に次は困るぞ。

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「ヴェローナの二紳士」

2014-12-11 20:09:54 | 舞台
日生劇場にて。



ヴェローナの二紳士」シェイクスピア初期の傑作といわれていて、かつてブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞を獲得。それを今回、かねてから上演を熱望していた宮本亜門が上演台本・演出・振付した作品。2007年に生田斗真と柏原収史主演でグレン・ウォルフォードが演出して上演した事もあったらしい。なんて、今、ネットで調べてみた。

御招待券を頂き、出演者を見たら、西川貴教・島袋寛子・堂珍嘉邦・竹田真治・ブラザートム・齋藤暁とあったので行ってみた。



いやあ、ブラザートム、でかいなあ。力の抜き方が、大人の余裕だ。年齢的に彼の存在が一番しっくりくるわい。あと、劇団四季で私が見てた頃さかんとヒロインをしてた保坂知寿。ほぼ同い年だ。元気だ。やはり余裕の唄と演技だ。

竹田真治は面白いぞ!なんか、Kinki kid'sの後ろにいた人がいっぱいる!皆、一生懸命だ。応援したくなる!

ただ、話がなあ。時代の古さを感じさせないように現代とうまく絡めながら、ちょっとSFチックな舞台設定。
で、テーマは「LOVE」なんだが・・・。若者はあっと言う間に恋に堕ち、人間はこんなに変わるのかという話なんだが、この「LOVE」が、私には恋だの愛だのではなくて「発情期」と訳した方がぴったりに感じられて・・・。だって、どんどんLoveしちゃうんだよ。この年代だからギラギラして相手を探すのはしょうがないのかなあ、という内容だ。他に人生の楽しみなさそうだし。私も20歳前後はこうだったのかしらん? 違うなあ。シェイクスピアの時代だから、他にする事がなかったからなんだろうか?



せめて、西川貴教演じるプローテュースがヴェローナ(スゲー田舎という設定だが、ロミオとジュリエットに失礼だろう)からミラノに来て、都会にきらびやかさに毒されるシーンがあれば、見易いストーリーになったろうに。

シルヴィアの相手が誰でもOK感も恐いし。エグラモーは、生き霊か悪霊で、もう人間ではなくなってるんだという解釈でいいのかな?

堂珍君はまだ固かった。島袋の歌をもっと聞きたかったなあ。

とにかく、皆一生懸命。客席を盛り上げようとするサービスもすごい。だから、行ってあげてね。

街のイルミネーションもきれいだよ。





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「モーツァルト!」

2014-11-15 14:09:35 | 舞台
券をいただいたので。

帝国劇場ミュージカル「モーツァルト!」



2002年日本で初演。5回目だ。
映画は好きだけど、芝居の臨場感というかリアル感が苦手なので、券をもらっても大抵は芝居好きな友人に譲ってしまうのでが、今回は病気明けの市村正親が観たかったので。劇団四季は、彼の世代だったので。

17:45開演という、サラリーマンが仕事帰りに行けない時間。神童役の子役のせいでしょうか?モーツァルトの天才部分の象徴で、影のようにずっと主人公と一緒に出てきて、セリフはないけど出ずっぱり。チラシには、3人の名前が書いてあったので、2人で交互に演じてるのかと思ったら、間25分の休憩をはさんで3時間15分、どうも1人で出ずっぱりだったらしい。偉い! 

ストーリーは、大変真面目な内容で・・・。モーツァルトの神童時代から35歳で死ぬまでを、モーツァルトに執着する父親と、「父親は自分を愛してくれない」と歌うモーツァルトの確執をじっくりえがいている。結構史実にも充実だ。



そう、くるくると何度も父子の確執が描かれるので・・・、くどい。前半の後半から飽きる。「エリザベート」と同じメンバーの製作だからかなあ。ごめんなさい!私、「エリザベート」も真ん中、寝てしまいしましたm(_ _)m
本当に芝居に関して、私はダメダメおばさんです。今回は、友人がいたので頑張りました。
あと、前日、映画「エクスペンタブルズ3」を観たせいもある。力でドンパチしてスカッとした映画観た後だからなあ・・・。

歌は、みんな上手いよ。流石にプロだ。ミュージカル俳優が大勢出ているだけの事はある。特に男爵夫人の香寿たつきが気品があって良かったよん。山口祐一郎は、なんか歳取っちゃったなあ。私に言われたくないだろうが。

市村正親は最後の挨拶がお茶目だったよん。スタローンよりもシュワちゃんよりも若いんだぞ。でも舞台って毎日だから、大変だよね。元気でね!
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「くれない坂の猫」

2012-10-06 23:37:52 | 舞台

Photo

知り合いの関係で。

今まで見た中では、脚本がしっかりしてて、きちんとしてて、一番面白かったよん。

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「飛び加藤~幻惑使いの不惑の忍者~」

2012-06-13 21:56:08 | 舞台

201206tobikato

※※※※※※※※※※※※※

「飛び加藤」とは、卓越した忍術で恐れられた伝説の伊賀忍者・加藤段蔵。

伝説の忍者「飛び加藤」を主人公に、「人魚姫」をモチーフとしたストーリー展開と、日本古来の伝統的奇術・手品である「手妻」をミックス。この斬新な舞台を創るため、最強のキャスト&スタッフが狼煙を上げた!「TRICK」シリーズでおなじみ、蒔田光治が書き下ろした脚本を、独特の世界観と突出した演出力で人気の河原雅彦が演出。抜群の存在感を誇る演技派、熱いハートを持つ男・筧利夫が、主人公の加藤段蔵役で登場!本作のヒロインとなる、旅芸人の少女・楓には、若手実力派として映像を中心に活躍中の佐津川愛美。そしてミュージカル界の女王・涼風真世が、妖艶な美女と老婆、二つの顔を持つ妖術使いに挑戦!豪華キャストでお贈りする、手妻あり、笑いあり、涙ありの『飛び加藤』、いざ、参る!

※※※※※※※※※※※※※

招待券でしたm(_ _)m

0003 「飛び加藤」って、有名人だったのね。司馬遼太郎の小説もあるんだ。今、ネットで調べて知った。

とにかく、涼風真世がすごい!

枯れ果てた妖怪老婆になっても、女の業がヒシヒシと伝わってきて、怖かったよ~。純情な娘に化けてても、ちゃんと妖怪老婆の恨みつらみが見えてくるよん~。凄かったよん。彼女の他の芝居も、本領のミュージカルも観たいと思ったもん。

0002 ストーリーテーラーというのか狂言回しの2人の掛け合いが漫才みたいで、ストーリーは、暗転が多く、サクサク進んでいくので見易い。だが、結局楓の恋はどうなったんだろう? と、気になった。消化不良かも。

筧利夫は、出演しているTVドラマは観た事がなくて、バラエティでの彼しか知らないけど。ん~、こんな1本調子の芝居の役者さんなのか?

せっかく手品を題材にしてるんだから、一発位すっごい手品を入れて欲しかったなあ。

短く感じたから、面白かったんだろうなあ。

涼風真世の演技が観られて良かった!

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ミュージカル「風を結んで」

2011-06-15 01:09:42 | 舞台

Img_0001 日比谷:シアタークリエという609席の立派な劇場。

PM7:00~8:10(20分休憩)8:30~10:00。

何の前知識もなく、招待券をもらったので行ってみた。出演者で知ってるのは大澄賢也だけでした。

【あらすじ】

慶応四年(1868年)八月。会津藩白虎隊の士中二番隊・四十二名は、夜明けと同時に起こった官軍の一斉射撃にさらされて壊滅。飯盛山に逃れたその半数の隊士たちは、市中の火災を若松城落城と誤認して、次々と自決して果てた・・・。
 そして時は流れて、明治九年(1876年)。版籍奉還、廃藩置県、そして廃刀令の発布と、目まぐるしく時代が移り変わろうとしていた、そんなある日のこと。
 道場一の剣豪・橘右近(大澄賢也)に真剣で勝負を挑まれた片山平吾(中川晃教)と、仲間の田島郡兵衛(藤岡正明)、加納弥助(小西遼生)は、ひょんなことから洋行帰りの由紀子(大和悠河)と捨吉(山崎銀之丞)に助けられる。由紀子は本物の武士による「パフォーマンス」一座を結成したいのだと言い出して三人の度肝を抜く。
 一方、右近の妹・静江(菊地美香)が、橘家の苦境を救うために岡場所に身を売ろうとしているのを知った平吾たち三人は、静江を救うために金の工面をしようと奔走するのだが・・・。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ドジで明るい若者3人組が、武士の身分を捨てて新しい時代を生き抜こうとするんだが・・・。武士パフォーマンス大成功!で終わる、脳天気で明るいミュージカルなのかと思ってた。3人の息の合ったドタバタ振りがとっても楽しいしテンポがとってもいい! 

今まで信じていた世界が変わって、仕事も、立場もなくなってしまったけど、力強く新しい世界で生きていこうとする若者達。被災した人たちも観たら元気がでるんじゃないかと思った。

が、しかし!

休憩時間に改めて見たチラシのコピーが「明治という激動の時代‐若者たちは何を夢見て、消えていったか・・・」  えっ! 消えていったか・・・ って、死んじゃうのか?

後半は、結局、皆、西南戦争に巻き込まれてて行って、時代の波に飲み込まれてしまう。おいおい。そんな終わりでいいのか? 時代の波なんか、3人の明るさで泳いじゃってよ~。結局、人は、育った環境が変わると、死んでもいいから元の環境にしがみつきたいのか?

一応希望は残す描き方だったけど、私は、主人公も流れ弾に当たって死んじゃいそうな気がした。すっごい、寂しくなるラストに感じた。

なんだかんだと、結構、真剣に観てしまった・・・。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Img_0003_5 主人公を演じた、中川晃教さん、初めて知りましたが、すっごく唄、上手い。びっくり!

声出てる。他の人に合わせたのか、全体にキーが低めに設定されてたけど、この人、もっと高いキーでの唄が聞きたかった。

商業演劇に出て、主人公をやったら、お金払って観に行こうと思った。(だって、商業演劇の方が当たり外れがないんだもん。)

あと、主人公の奥さんになる静江を演じた、菊地美香という人も演技も唄も上手だった。

儲け役は、役者として目立ってた、捨吉を演じた山崎銀之丞。

でも他の役者さんの水準も高かった。

Img_0004

 

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