「M・ナイト・シャマラン製作のもと、娘のイシャナ・ナイト・シャマランが長編監督デビューを果たしたホラー映画。A・M・シャインが2021年に出版した同名小説を原作に、謎の監視者の恐怖を描き出す。」
ホラー映画だと思って私も観に行ったのだが・・・。ハハッ、1㎜も怖くない。なぜなんでしょう? ホラー映画を観過ぎた63歳の私が悪いのでしょうか。
象徴としての鳥カゴ(あるいは森の中のあの部屋)から精神的にも脱出する、人間ドラマでした。人間だけじゃないけどね。
だからドラマとしては観られる映画になっている。
舞台がアイルランドで、主人公のミナ(ダコタ・ファニング)がゴールウェイに住んでてベルファーストの郊外にある動物園に鳥カゴに入れたオウムを届けに行くんだが・・・。アイルランドにあんな大きな森があるんだ!という驚きが・・・。
アイルランド(ダブリンとゴールウェイ)に2012年の7月に行ったんだが
こんな感じの風景で、開拓できる土地は農地になってて、ゴールウェイ近郊は岩盤なので木が育つことができないので
こんな感じだったし。ただ、キリスト教以前のケルト時代、日本の八百万の神や妖怪みたいな、妖精伝説は確かにいっぱいあった。
ゴールウェイから日帰りで行ったアラン諸島のイニシュモア島にも、一般宅の庭に妖精の家があったし。
A(日本語ではイシャナなのにAだ)・M・シャマランが21歳の時にアイルランドの妖精(多分プーカだと私は思う)に興味を持って書いた小説がベースになっているので、良くできた話になっている。
以下、ネタバレ
ただなあ、結構開発されているので、あんな生物が何万年も住んでいる森があるとは、やはり思えないが。
あの森の家の謎は、きれいに解明されるので、おおっとは思うのだが、13名×工期50日だとしても、バレるだろうに。重機使っただろうに。
そしてマデリンは、あの家の秘密を知ってたはずなのに、なぜミナが来るまで待ってたんだろう? パソコン、使えなかったのかなあ?
まあ、爽やかなエンディングだったような、気がする私であった。