M・ナイト・シャマラン監督だ。監督名で客を呼ぼうとするのは、あとはスピルバーグとルーカスとキャメロン位か? まあ、一発屋と言われ続けてるけど・・・。頑張れ!だいたい、彼には付き合ってる私。
今回は、「スプリット」「ミスター・ガラス」と自分のやりたい作品を撮った後なので、予告編+分かり易いオチ(謎解き)で家族向きに万人向けする映画を作ってみました!った感じ。
そう、予告編がやり過ぎなんだよ。謎のビーチに閉じ込められた、主に1日(時間が1時間で2年分位進むからどんどん老衰で死ぬ運命)の4組の群像劇なんだが。そこで起こる事件が、全部予告編でやってしまってるから、意外性が全くない。
おまけに、アメリカ人達だ。ホラー映画もそうだけど、困った状況に追い込まれてる登場人物達がなぜか団体行動をしないで、4組が離れた場所を陣地にしてるから、次から次にもめ事が・・・。子供たちは、こんな状況なのにやっちゃうし。(よく知ってたな。) 大人がちゃんと側にいないからだ。
ビーチから逃れようとして死んでいく者もいれば、醜く死んでいく者いるし、寿命を全うして穏やかに死んでいく者もいる。あ~、私は夕方前には寿命かな。まあ、しょうがない。
ラストの、オチというか、謎解き部分は分かり易い。訳の分からない秘密結社も宇宙人も出てこない。むしろ、コロナ禍の今にピッタリだ。
凄い面白い訳ではないが、まあなかなかいいんじゃない。
キャストが見た事ある人がいたので調べてみました。もちろん、シャラマン本人も出演してます。
主人公一家のお父さん、ガイ役はガエル・ガルシア・ベルナル。観てないけど「モーターサイクル・ダイアリーズ」でチェ・ゲバラを演じた人。
医者のチャールズは、ルーファス・シーウェルで「ファーザー」の娘婿だ。
推定15歳のトレント君は、アレックス・ウルフは「ヘレディタリー/継承」のお兄ちゃんだ。
そのお姉ちゃんのマドックスは、トーマシン・マッケンジーは「ジョジョ・ラビット」の匿われるユダヤ人少女のエルサだ。なるほど。
「明かりをつけないで」と頼んでるのに、なぜかマッチを擦り続ける姉弟。そしてグルグル婆さんミイラ出来上がり!は、笑えた。