3月6日(土)の天国だった方のホエールウォッチング。晴天! 気温27度。暑い!
客は全員、救命具を付けさせられる。人数は20人位かな。この船は私は3,900円でネット申し込んだ。客の半分は外人さん。さすが沖縄。
でも、鯨が出ると一番いい場所を陣取って、他の人の通路にも当たるから邪魔なので、スタッフがずれてくれと言っても無視。
他には、日本人の幼児計4人の家族連れ2組もいた。自動車でも酔う幼児だし、観ても何を観てるか分からんないだろうに・・・。
いや、余計な御世話だ。鯨が出てくるまでは、泣き叫んで煩かったが、鯨が出てからは、私は船の前方に行ったので、存在を忘れた。
船は50人乗りの高級クルーザーだ。
出航後たった20分ほどで、スタッフが「はい!いましたよ!船の前が見やすいですよ」と言われ、前方に移動。場所的には那覇とチービシの間。鯨のすぐ後ろには那覇の街並みが・・・。おおっ手軽だ!
親子鯨で、子供の方が、2回、頭からジャンプ(ブリーチと言うらしい)してくれた。写真には撮れなかったけど。
尾っぽをきれいに上げるフルークアップダイブは、子供のためかうまくできないらしくて、尾が海面に上がってもそのまま上に上がらず着水してしまう。
一度、親のブロー(潮吹き)の際、声が聞こえた。ブローの音じゃなくて、声だったと思う・・・。
←この水しぶきは、ブリーチの後。突然跳ねるから、自分の目で観るのが精いっぱい。
途中でダイビングボートなども加わり計10艇程が、親子鯨を取り囲む。結構並走したりして、シーシェパードに怒られないのかな?と、ちょっと思う。
ホエールウオッチング船では、NEWSというショップの船が、盛り上がってて楽しそうだった。機会があったら乗ってみたいと思う。
いやあ、満喫! 1時間位見て、スタッフも「もうそろそろ帰りましょうか?」。スケジュールだと3時間海上にいることになってたが、それは頃合いを見てという事らしい。
そして、翌日の7日日曜日午前。この日は地獄絵図を見た。
私は、沖縄に行く前に天気予報を見たら、あまりコンディションが良くなかったので、保険で2日間申し込んでいた。前日、ショップから確認の電話があって(実はホエールウォッチングの船の上だった)「明日は天候が良くないので、欠航の場合もあるので、朝の7時半に電話します」との事だった。
当日TVの天気予報をみると低気圧が近づいてきて、波の高さも3m。雨も今にも降り出しそう。欠航かな?と思いつつも電話を待つがかかってこないので、こちらからかけると、決行で今ホテルに迎えに行きますとの事。まじめな私は、あらかじめショップに指示されていた酔い止めの薬を飲む。
港まで車で送ってもらうと、やはり50人乗りの高級クルーザー。客は十数名。そろそろ出航かな?と思っていたら、なんと向こうから、OOBの団体30名様が!
しかも、カッコがピンヒールのブーツにスカートとか、折り目の入った白いスラックスとか。年齢層も60代が多い。おい!君たちはこれから、低気圧の来ている外洋にこの船でかっ飛ばすんだぞ! まさか、朝ごはん大量に食べてないよな? 大丈夫か?
大丈夫ではなかった。出航10分後からそれは始まり、20分後には地獄絵図だった。
ゲロ袋やティッシュをかかえたスタッフ2名が、天井に取り付けてある手すりを持って移動。もちろん、袋の到着を待ちきれない客もいる。
私は、酔い止めが効いたのか、まだダイバーだった頃の体質が残っているのか、全く酔わないし、見ても見慣れているので平気だったので、ご近所の人のゲロ袋の交換や水の配給を手伝っていた。立ちあがると危ないし、他にやることないしね・・・。
こんな時に限って、チービシ通り越して、渡嘉敷島の島影がどんどん大きくなってきても、鯨は見つけられず。結局、1時間強程で港に帰る。
港で、個人客は最初に払った4,000円を返してもらう。私は、最近見てない船酔いショー(ごめんなさい!あの団体客は2度と沖縄来ないかもしれない)が見られたし、自分はまだ船酔いしないんだと再認識できるチャンスが与えられてラッキーだったけど、他のお客さんは気の毒だった。なんで、このショップはこの海況であの団体客を受けたんだろう・・・。「3年船に乗ってて返金は初めて」とスタッフは言ってたけど、本当は団体客を受けた経営サイドと何かあったのではと、ちょっと勘ぐった私であった。