キリスト教vsイスラム教のテロ時代、「キリスト教の映画だ!」と思ってみた人には評判が悪い。
が、「タイタンの戦い」とか「マイティー・ソー」の、とある民族に伝わる神話の映画化と見れば面白いよん。
だって、「ザ・ウォッチャー(番人とか堕天使とかに訳されてた)」という、身長15m位の岩石人間+蜘蛛みたいなのが、最初からいっぱい出てきて、ノア一家の味方をしてくれる。彼らが、方舟の大まかな所を作ってくれるし、ノア一家の船を奪おうとするカインの一派とも戦ってくれる。そう言う映画です。
で、ノアはずっと悩んでいる。神というより、この世の創造主の意向をうけて箱舟を作ってみたものの、人類はこの先どうするべきか、と。
ノアの子供は当然、未来を夢見るし、ノアの妻も子供の母だし。で、ノアの選択は正しくて、空には契約に虹が現れて終わり。
でもさあ、映画を観た人は皆思うキーワードは「近親相姦」だ。動物も1ツガイだけだし、このノアの家族も、今後民族として栄えるんだろうが、近親相姦から始まる訳だし・・・。まあ、元々アダムとイブから生まれた訳だからなあ。カインもアベルも所詮兄弟だし。
実際、エジプトの王朝は、神聖な血を守るため、近親での結婚を繰り返した訳だし。ナチスだって、神聖な血にこだわったみたいだし。
あと、不思議だったのは、「肉食」をすごい罪としていた事。動物の命を奪う事が、ものすごく大罪と描かれていた。エスカレートして、飢えてくると赤ん坊食べたりする事まででてきて、動物と人食が同じように扱われてて。これは、誰に対して言ってるんだ? あんだけ、牛や豚を食べているのに。
あと、ノアのお爺さん、なぜ、あんだけ不思議な力が使えるのだ。そしてなぜ、ノアには受け継がれてない? そしてなぜ、箱舟に乗せてもらえなかったんだろう?
まあ、この民族に、このような神話が残っていると言う事で。もう少したったら、ノアの箱舟の残骸が発見されて、実話がモデルだったと騒がれるんだろうか?
エマ・ワトソン、可愛かったよん。
次男は、どこかの土地で別の民族に巡り合って、「虹の方向から、白き人現れる」とか言う別の民族の神話に登場するんだろうか?