感情が芽生えてきたイケメン若者ゾンビが、人間の女の子に恋をして・・・という、血しぶきも肉もでてこない、ハート・ウォーミングな100分の、近未来ゾンビ映画。
なんて、ほのぼのした、優しい、小さな作品でしょう。
←あっ、こんなふうに花をあげる場面はありませんでしたが。
人間の記憶が味わえるからと、脳ミソ食べちゃうのも、寂しがり屋というか、なんというか・・・。
でも、だんだんゾンビに感情が芽生えてきて人間に近づいていくって、あるかもね。と納得。
この映画のゾンビ化原因は、分からないままだったけど、最近流行の“ウィルス”なら、体からウィルスが時間的要因で抜けちゃって、なんとなく感情や記憶がよみがえってきたら・・・、と、なかなかありそうな感じ。
ゾンビ映画のこんな解決方法もありだよね。
でも、それじゃあ、緊張感がなくなるから、“ガイコツ”登場。
お腹が空き過ぎて、自分の肌を食べちゃったり、他のゾンビを襲ったりしたら、このランクにまで落ちてしまう・・・。吸血鬼映画の「デイブレイカ―」にも、お腹が空き過ぎて自分の血や吸血鬼の血を吸うと、ランクが低くなるガイコツみたいのが、やっぱりいたよね。
欧米では、こんな共食いするとランクが下の鬼になるという考え方があるのかな?
こいつが、本当の悪者になっている。
で、手を取り合うと、人間もゾンビも分かりあえて、壁は消滅するという・・・。とっても、爽やかな映画であった。
出演者の方々も、もちろん魅力的なヒロインのお父さんに全く見えないマルコヴィッチ始め、みんなそこそこいろんな映画に出てる人ばかりで、見ごたえあり。
是非、今の、異なる宗教同士にも適応されますように。って、それはやはり共通の絶対敵“ガイコツ”が必要ってこと?
現実に置き換えるとというか、現実の方が、やっぱ恐い!