人間て、本当に痛みを忘れる動物だ。どんどん忘れてる。忘れないうち、メモ程度で書き残します。
手術翌日
午前10頃。看護婦さんが「じゃ、歩きましょう。」って、マジ!
そりゃ、もらったスケジュールには腸の癒着を防ぐために歩くってあったけど、まだ意識朦朧、管が体に3本、それどころか手術終わってまる1日立ってないのに・・・。腹の傷口は12cm位、おまけに腹の中の右側がものすごく痛い。
でも、本気らしい。管の先の袋を持って、看護婦さんはスタンバイ。「どこが痛いか分からないので、自分の力で起き上がってね。」
腕の力で、上半身をなんとか起こし、立ちあがろうと足に力を入れたら、痛さのあまり貧血を起こして、目の前が真っ暗に。看護婦さんに「あの、痛くて貧血起こしたんですけど~」と言っても「本当?」。「本当です。目の前真っ黒。」と言ったら、ようやく血圧計で測って(測らないと信じてくれないのか?)、「あら~、本当ねえ。」。
(よし!これで、今日は免れた!)と思ったら、「じゃあ、午後、頑張りましょうね」。
結局、午後、キャスターがついた点滴の袋をぶら下げる台みたいのに、腰を折り曲げ、しがみつくように「歩いた」。大部屋の一番窓際のベッドだったのに、廊下まで歩かされた。
で、手術後2日目・3日目も歩く練習、4日目には点滴も終わり、1本管を取られて自力でトイレに行けと。4日目は「シャワー浴びていいよ」。5日目にはカテーテルの管も抜かれ、6日目は病院の1階のネットを使い自宅で使う風呂用に高さのある椅子の注文、7日目には抜糸(糸じゃなくて今ホチキスの針みたいのなんだ)された後保険会社に電話して保険金の請求手配。
「あなたの場合は、取ったらお終いの病気だから、後は良くなるだけだから、どんどん歩いてね。」と言われ、トイレもシャワー浴びるのも最初から全て自力。確かに、回りはもっと重い病気だったり、原因が分からないけど高熱が続くとか、その人達に比べれば、全然軽い。
そして8日目、会計を済まして、11時に退院!両親が迎えに来て、タクシーで帰宅。
ただ、ずっと腹の中の右側が痛い。
また、7日夜に、最終診断で、手術した医師に呼ばれて診察室に。あっ、この台は・・・。「そうだよ、君は外科じゃなくて、産婦人科の病気で入院したんだからね。」 覚悟を決めて、座ったものの、どうもカメラを突っ込まれたらしく「イテテテテッ」と言いっぱなしで、これが入院生活で一番痛かった。
取った子宮の写真も見せてもらったけど、汚い。外側にも筋腫が3つくらいあって、割と大きい。これが右側の腸にくっついてらしい。そのためまだ右側が痛いらしい。縦割りに割った写真もあったけど、すごい肉厚で、真ん中に筋腫がぶら下がってた。
「こんなに肉厚だったんだから、相当生理痛酷かったでしょ?」と言われたが、人と比べっこ出来ないから、分かんない。
これで、生まれて初めての入院生活が終わった。