この父娘は、文明に触れず、森に14年こもって体を鍛えていたら、脳ミソが筋肉なってしまったんだろうか?
敵の悪党、マリッサ(ケイト・ブランシエット)も「なんで今頃?」とやたら言ってたが。
外の世界になんのために出てきたんだ? 自由になるためだったなら、まずマリッサ達を殺らなきゃいけないんだから、ちゃんとそのための計画建てればいいじゃん。待ち合わせ場所 だけしか決めてなくて、あまりにも無計画だから、関わった人がどんどんマリッサに殺されちゃって・・・。
一応決めてきた仮の名前や住所も連呼するだけだから、ウソってバレバレじゃん。
なんだ、この無計画な父娘?
ハンナと関わった幸せなあの一家も、翌日の新聞に「バカンスのアメリカ人一家、運転を誤って海に転落」という見出しと、クレーンで海からあげられるバンの写真が掲載されてるんだろう。
監督は、途中から、世間に関わって自由を満喫する16歳の美少女(?)ハンナ(シアーシャ・ローナン)を美しく撮ることだけに専念してしまう。えっ~?違う映画?
おまけに弱いぞ、エリック・バナ。ハンナも最初だけ軽やかに、手を交差させただけで敵の首の骨を折ってたのに、途中から走って逃げてるだけじゃん。しかも、タイトスカートのスーツにコート、ローヒールだけどパンプスのマリッサの方が走ると全然早くて、先回りされてばっかりだ。
不思議だ。
ケイト・ブランシエットは楽しそうにやっていた。
最後だけ、ハードボイルドっぽいセリフで終わったけど、全編それでいってくれ~。