Bunkamura ザ・ミュージアムにて。3月31日~6月10日。
キャッチコピー:《ほつれ髪の女》に初めて会える。
土曜日、午後6時過ぎに入ったら空いていた。
ダ・ヴィンチの真筆は、メインの「ほつれ髪の女」と「衣紋の習作」という生地を描いたもの2点、5cm四方の「老人の頭部」、「絵画論」という書籍の計5点。
「レオナルド・ダ・ヴィンチの時代の女性像」「レオナルド・ダ・ヴィンチとレオナルド派」「モナ・リザのイメージの広がり」「裸のモナ・リザ、レダと白鳥」「神話化されるレオナルド・ダ・ヴィンチ」のテーマ毎に展示。
メインの「ほつれ髪の女」は、展示の真ん中位。A4位の大きさの板に描かれている。展覧会を最初からずっと観てくると、やっぱ上手だわ。口元なんて本当に、きれい。さすが!コレ1枚で客を呼べる訳だ。
で、面白いのが、モナ・リザだらけの壁。
フランソワ1世が、本物のモナ・リザを持ってるんだけど浴室に飾りたかったら描かせたものとか、弟子が描いたものとか。そしてその真ん中に「アイルワースのモナ・リザ」が。
これって、たけしのテレビ番組でやってたのじゃん。謎で、調査中!のじゃん。展示会リストでは「(レオナルドによる1503年の未完成作説あり)」とある。
なんと「岩窟の聖母」もある。第三の「岩窟の聖母」で、作家名リストには「レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子(カルロ・ペドレッティ説)」とある。ルーブルとナショナル・ギャラリー(雰囲気はこっちに近い)に行かなくても、こんな手軽に楽しめていいのか?
他にも、レオナルドのスケッチや弟子の画が数種類の残ってるからあったに違いない「裸のモナ・リザ」各種もある。ダヴィンチの真筆が見つからない「レダと白鳥」も各種ある。
で、この展示会リストの《所蔵》を見ると「ヴィンチ、レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館」のがほとんどなんだが・・・。カルロ・ペドレッティという人の説で、やたら作家名が、レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子の○○○○とある。
んんっ? なんか、妖しいぞお。 この展覧会。
まあ、弟子の小悪魔サライ(ジャン・ジャコモ・カプロッティ)君の事とかは勉強になったぞ。
好きだなあと思ったのは弟子のジャンペトリーノ。正式名はジョヴァン・ピエトロ・リッツォーリ(Giovanni Antonio Boltraffio)。この展示会、やたら作家名に通称を使っているのも特徴。妖しい・・・。このお弟子さんは、ミラノのダヴィンチの像の周りにいる4人の弟子の像のうちの一人らしい。
左がマグダラのマリア。真ん中がアレキサンドリアの聖女カテリーナ。
右がボッカッチョ・ボッカテーノの「ロマの少女」。きれい。この人、上半身だけの方が、首の骨が折れてない・・・。
展覧会自体とは違うが、客に1歳半位の男の子を連れてきてる母親がいて・・・。奇声(まあ、まだ言葉が話せないんだからしょうがないけど)はあげるは、手すりは叩くは、走るは・・・。他の客がゆっくり観られないじゃん。
ミュージアムの入り口には、「客同士うるさいからしゃべるな!」みたいな注意書きがあるくせに・・・。連れてくる母親が悪いんだが、美術館側も1時間以上奇声あげてる乳幼児を他の客のためにも何とかできないのだろうか。