懐かしき友よ

10年前まで勤めた会社は全国津々浦々にあって、
居住する犬山市にも数多くおられます。
しかし現役を退いてから相当経っており日常の生活圏にいなければ消息は風の便りくらいです。

毎年自然薯をお歳暮用にと使っていただいて親交があって、
昨年定年退職した6歳下の女性から当時の人と集まらない？と声がかかりました。

一杯いくかと思ったが聞けば私より2歳下の男性は1年半前にすい臓ガンを患い、
回復途上なのでお酒が飲めず喫茶店で会うことに。

もう一人も懐かしい女性で私より10歳上であったが、
男職場で長いこと事務仕事をこなしてくれていました。
同じ職場っだったのはもう30年も前のことです。

住宅街の池端にたたずむ小さて感じのいい喫茶店でした。
私が月に2回通う内科医から数百ｍですが入ったことありませんでした。


誰彼の消息が話題ですが若くして逝った人の多いこと。
そして孫たちの成長ぶり、高校生までいる人もいます。

癌を患った65歳になる彼の話は壮絶です。
臓器の名がつくガンでの生存率は極めて低い。
しかし手術や抗がん剤で闘い抜き退院後はリハビリを続けて、
杖をつきながら今月末で完全に終わる名古屋の職場に通ったという。

年上の彼女も生涯独身を通され、
今は名古屋の老人介護マンションに住んでおられるとのこと。
退職者の会で昔の女友達とよく旅にでかけ、
むしろ私より周りの人の消息に通じています。

人の一生は様々です。
人生の交差点で出会った人たちと縁をいただき今があります。
あと何年？というカウントダウンは誰にしも下されていますが、
そんなことより今日と明日を精いっぱい生きようと思えたひと時でした。