我が郷は入鹿池を眼前に望み、
三方を山に囲まれた小さな集落です。
1633年に入鹿池が築造されるまで、
先祖が住んでいたのは今の入鹿池の湖底です。
史記によれば七世紀の平安時代に藤原氏が、
この入鹿の山あいに寝殿風造りの館を建て、
艶やかな女官たちが京都からはるばるやって来て、
管弦の音が聞こえて来るようになり、
村人たちは御殿屋敷と呼ぶようになったとある。
今でいうリゾート別荘みたいなものだったのかな。
集落の一角は「御殿屋敷」の地名が正式にある。
現実に戻りましょう。
かっては優雅を極めただろう地名の端で、
一週間前に事が起きました。
狭小の県道沿いで岩が崩れ落ちていると、
地元の方から通報を受け現地確認すると、
40cm四方の岩が何個も崩れ落ちています。
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雨水による浸食で崩れ、
更に残っているのが落ちる危険があるため、
県道を管理する県事務所へ対処を依頼した。
この道は農作業の車や散歩で地元民が多く使い、
通行中に崩落が起きれば惨事となる。
昨日どうなったか再確認で行ってみた。
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よく見ると崩落した岩と落ちかけていた岩は取り除いてあり、
コーンが置いてあるってことは吹き付けなど対処するのかな。
土木交通関係の地元要望を取りまとめる役を1年間務め、
任期はもう1年ある。
昨年度は40件近い要望が出され、
簡易であったり緊急要望は解決しているが、
予算を伴う要望の多くは取り残されたままだ。
木曜日に市役所で一回目の折衝を行うが、
今年も知恵を絞って問題解決に一歩でも前進させたいものです。
< うすが鳥今も囀りし御殿屋敷 >