晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

御殿屋敷

2023-04-04 06:20:14 | 地域の文化や出来事
我が郷は入鹿池を眼前に望み、
三方を山に囲まれた小さな集落です。
1633年に入鹿池が築造されるまで、
先祖が住んでいたのは今の入鹿池の湖底です。

史記によれば七世紀の平安時代に藤原氏が、
この入鹿の山あいに寝殿風造りの館を建て、
艶やかな女官たちが京都からはるばるやって来て、
管弦の音が聞こえて来るようになり、
村人たちは御殿屋敷と呼ぶようになったとある。
今でいうリゾート別荘みたいなものだったのかな。
集落の一角は「御殿屋敷」の地名が正式にある。

現実に戻りましょう。
かっては優雅を極めただろう地名の端で、
一週間前に事が起きました。

狭小の県道沿いで岩が崩れ落ちていると、
地元の方から通報を受け現地確認すると、
40cm四方の岩が何個も崩れ落ちています。

雨水による浸食で崩れ、
更に残っているのが落ちる危険があるため、
県道を管理する県事務所へ対処を依頼した。
この道は農作業の車や散歩で地元民が多く使い、
通行中に崩落が起きれば惨事となる。

昨日どうなったか再確認で行ってみた。


よく見ると崩落した岩と落ちかけていた岩は取り除いてあり、
コーンが置いてあるってことは吹き付けなど対処するのかな。

土木交通関係の地元要望を取りまとめる役を1年間務め、
任期はもう1年ある。
昨年度は40件近い要望が出され、
簡易であったり緊急要望は解決しているが、
予算を伴う要望の多くは取り残されたままだ。

木曜日に市役所で一回目の折衝を行うが、
今年も知恵を絞って問題解決に一歩でも前進させたいものです。

< うすが鳥今も囀りし御殿屋敷 >

コメント
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