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2016.1.3 『風不死岳・北尾根』(1,103m)

  正月休み最終日の3日は、『風不死岳』登山口で目覚めた。

そして急きょこの朝Toshiと合流することにしていた。

Toshiは毎年恒例の実家巡りを終えて、この日が登り初めだ。

予定の8時を少し過ぎたあたりで現れたのだが、車で右往左往しているのが少し高い位置にある登山口から見て取れた。

駐車スペースが見つからないのだ。

私のハイエースは問題なく登山口まで入ることができたのだが、Toshiの新車「Levorg」は車高が低いため、腹がつかえて入れないという。

登山口から少し離れた駐車スペースもダメ。

昨日はそこに乗用車が3台止まっていたのにだ。

車を駐車できないならどうしようもない。

私が『紋別岳』に行くよう勧めると、Toshiもそう思っていたようで、パッと切り替えて去っていった。

 

支笏湖一帯も雪が少ない。

ハイエースで『風不死岳』の登山口に入ることができること自体不思議だ。

「山は晴れると100倍楽しい!」

今日はそれを証明できるような、素晴らしい山行となった。

正直、正月休みの最後に好天に恵まれ、「ホッ・・・」

 

8時20分、スノーシューでスタート。

前日数名が登ったと思われるトレースが夏道に沿って付けられており、これには助けられた。

雪が少ないため、周りは背の高い笹がむき出しだ。

夏道がなければとても登れる状態ではない。

しかしその夏道に沿ったトレースがしっかりと締まり、6合目付近まではツボ足でも十分歩ける状態だった。

その後は吹き溜まりが続き、さらさらとした雪がスノーシューを滑らせて、なかなか前に進めない。

6合目からの急登は随分時間を費やした。

そして8合目にさしかかり、更にルートが傾斜を増し、細尾根になった頃、突然Hiromiが「手が痛い!」と言い出した。

手の指先が冷えて凍えているのだ。

Hiromiは普段から手が冷たく、私と知り合って冬山に足を踏み入れるようになってから、随分手袋のことで試行錯誤を繰り返してきた。

それでしばらくは何事もなかったのだが、久しぶりに冬山らしい山行で勝手が違ったようだ。

放っておいては凍傷になりかねないので、下山を決意した。

しかし、すぐ先の頂上付近は青空が広がっている。

悔しいが仕方がない。

と、下山を開始しようとしたところ、「もう少し登ってみる」と言い出した。

その言葉にのせられて登行を再開。

Hiromiの様子を伺いながら、一歩一歩歩を進める。

尾根は狭く、固く締まった雪面は滑る。

決して気を抜けない緊迫した場面が続く。

ところが、そんな緊迫感が良かったのか、Hiromiの手に熱が戻ってきたよう。

9合目で確認しても「大丈夫」。

なんだかんだと言いながら、結局頂上へ。

 10時30分、頂上着。

そこには素晴らしい世界が広がっていた。

眼下に見下ろすサファイアブルーの支笏湖はどこまでも美しく、南の『樽前山』は実に雄大だ。

 

そんな絶景を目にし、Hiromiはもう痛んだ手のことなんか忘れている。

それにどういうわけか、頂上に着いた途端、それまで吹き荒れていた強風が治まった。

Hiromiが頑張ったご褒美かな? と思えなくもない出来事だった。

「山は晴れると100倍楽しい!」。

この三日間でそのことをあらためて感ぜずにはいられない。

 

 下山はツボ足やスノーシューでただ淡々と下り、

12時ちょうど、登山口着。

いやあ、連休の最後に晴天はいい。

終わりよければ全て良し。

二人して大満足感を胸に、『風不死岳・北尾根』登山口をあとにした。

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2016.1.2 『有珠山』(737m)

 元旦の夜は、『有珠山』登山口近くで車中泊とした。

 

2日の明け方、雨が車の屋根をたたく音で目が覚めた。

「こりゃダメだぁ」と思い、再び寝入って、目が覚めると、既に8時を過ぎていた。

ゆっくり起きることは予定通りであったが、その時刻まで寝込んだ自分に驚いた。

そしてHiromiは何事もなかったように、いつまでも眠り続ける。

 

9時50分、登山口をスタート。

雪がわずかしか積もっていないので、スノーシューを背負い、ツボ足で登った。

 

11時ちょうど、火口源展望台着。

心配していた展望がまだきいて、北側の外輪山が見えている。

すぐに火口原に降り立ち、スノーシューをデポ。

ツボ足のまま火口原を縦断して北の外輪山に取り付くことにした。

ところが、スノーシューをデポして歩き出した途端、雪が降り出し、風が強くなった。

更に強風に運ばれて入り込んだ濃いガスに辺りの視界が一気に閉ざされてしまった。

湿った雪の吹雪はみるみるアウターやザックを濡らす。

「Hiromi、やめるべや」、「ハイっ」。

撤退だ。

天気予報に従い、雲が多いから低山を目指しているのだが、願いは届かなかった。

山は晴れてりゃ100倍楽しいが、天候が悪けりゃ100分の1だ。

南の外輪山に戻り、高い気温に緩み、ツルツル滑る雪を踏みしめてゆっくり下山した。

上部では湿った雪だったが、駐車地に戻ると雨に変わった。

まあ、こんな日もあるさあ・・・

 

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2016.1.1 『伊達紋別岳』(715m)

 

 あけましておめでとうございます。

『ミニ山の会』より、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 

 元旦の朝8時に孫のNonoが帰った後、10時にHiromiを迎えに行き、伊達に向かって車を走らせた。

途中支笏湖にて短時間で登れる『モーラップ山』に寄ることにしていた。

ところが雪が少ない。

先月訪れた時と、積雪量が何も変わっていない。

あきらめて『伊達紋別岳』に向かった。

 

伊達は更に雪が少ない。

「太陽の里」登山口からツボ足だ。

多少の積雪量の中、登山者が多いので、ツボ足が可能と読んで、荷物なしの登行としたが、正解であった。

ただ、時間切れで『前紋別岳』までとし、即下山。

伊達市内一帯の除雪状況がわからなかったので、この日の車中泊場所を、明るいうちに決めたかった。

『有珠山』の麓を目指す途中で「伊達温泉」に寄ったが、私はここが好きではない。

脱衣場が狭いし、全体的に汚い。

そしていつも混んでいる。

いつも「もう来ないぞ」と思うのだが、寄らざるを得ない時がある。

しかし、また思う。

もう二度と行きたくないと。

 

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