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2016.1.16 『鬼首山』(644m)

 

 この週末は土曜日だけの山行だ。

「山は晴れりゃあ100倍楽しい!」

それを今日も体験した。

 

 昨日の帰宅後Hiromiを拾って夕張へ。

天気予報によると、どこもここもパッとしない予報なので、久しぶりに近場の『鬼首山』に登ることにした。

20時近くに夕張市沼ノ沢地区の夕張川に沿う農道隅に到着。

空は満天の星。

ひどく冷えており、本州仕様のディーゼル車はエンジンをかけっぱなしでもだんだん水温計の針が下がっていく。

そう、寝るまでエンジンはかけっぱなし。

軽油は85円/ℓまで下がってくれた。

そして今朝起きると車内の4ℓボトルに入れた水道水が凍っていた。

標高そのものが高い夕張は、-20度くらいまで下がっていたと思われる。

早朝かけたエンジンが重かった。

 

 7時20分、スノーシューでスタート。

スタート地点の雪が少ないので先行きを案じたが、樹林帯に入ってもスムーズに歩を進めることができた。

ここは笹の背丈が低い上に密度も低い。

麓から眺めると、頂上はすぐ目の前に見えるのだが、いざ登ってみるとなかなかその奥行が深く、山の懐の深さを感ずる。

 

 9時、頂上に続く稜線への最後の急登にかかった。

私はシカの踏み跡をたどって難なく稜線に上がったのだが、Hiromiがここで苦戦を強いられた。

一度稜線近くまで登って、「ああ~っ!」という声とともに、ザザーッと滑り落ちる。

気温が低いので、雪はサラサラだ。

確かに当初からこの最後の登りを気にかけてはいた。

そして二度目の挑戦。

「あっ!」 → ザザーッ!

「もう登れない!」、「何を言っとるの?」

三度目。

「ああ、あーっ!」 → ザザーッ!!

「もーっ! いやだーっ!! テェッ!!」

「スノーシューを外してツボで登れ」。

それでスノーシューを外したものの、それを片手に持って登り始めた。

とーぜん登れるわけがない。

「お前よ、両手ストックで登れなかったものが、片手ストックでどうや

って登るのよ!?」

それでようやくスノーシューをザックにくくりつけて登行。

すると難なく登れる。

どうもHromiは手間をかけることを面倒くさがる。

そしてその悪い癖がなかなか抜けない。

「学習しろ!」

 

 稜線に上がってからは快適な歩行を楽しめる。

ただ、この辺りはエゾシカの楽園でフンも多いため、それには注意を払う。

 

 9時40分、頂上着。

素晴らしい天気、眺め。

天気予報では「雪時々曇り」。

ところが夕張はほぼ快晴だ。

いつも不思議でならないのだが、この時代気象衛星なるものを莫大な費用をかけて宇宙空間に打ち上げ、いつも上空から雲の動きを観察し続けているのに、どうしてこうも予報の精度が悪いのか?

今回は良い方に外れてくれたから良いが、逆のことも多々有り、その度に苦虫を噛む。

 

 11時、駐車地着。

いやあ、思いがけなく期待をはるかに超える楽しい山行となった。

山は晴れりゃあ100倍楽しい!

 

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