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2016.5.6 『鳥越山』(668m)~『樺戸山』(890m)~『844mP』

 

 今日も樺戸山地へ出かけた。

「また雨だ」と思い込んでいた天気は意外にも回復し、曇り予報。

車を走らせて江別郊外に出ると、目に映る樺戸山地は麓からスッポリとガスの中。

ガスがずいぶん低い位置まで覆い尽くしている。

ガックリくるも、「ガスよなんとか晴れてくれ~」と祈るような気持ちで車を走らせた。

 

 8時40分、昨日と同じ札的内川の駐車地をスタート。

今日は昨日入った札的内川左岸の枝沢とはほぼ同位置の対岸に流れ込む沢筋を利用して、

『鳥越山』へダイレクトで登ることにした。

札的内川は雪融け水で結構な水量が有り、一貫して左岸を歩き、

右岸に渡りたいのだがなかなかポイントが見つからない。

ところが、目指す右岸より注ぎ込む枝沢のすぐ手前で、唯一のスノーブリッジが架かっていた。

これを渡って右岸に移り、

9時30分、枝沢に入ったが、砂防ダムが段々になって連なっている。

この札的内川における砂防ダムの数と言ったら半端ではない。

砂防ダム銀座、砂防ダムデパート、砂防ダムの総合商社・・・

 

 この沢はまだ殆どが雪に覆われており、ピッケル片手の登行には心地よい。

しかし、高度が増すに連れて傾斜がきつくなり、上部では「芦別岳本谷」を思わせる登行となった。

ピッケルのありがたみをひしひしと感じさせられる場面だ。

 ピッケルと言えば、春先になるとよくザックにピッケルを装着している登山者を見かける。

だが、皆ピッケルの使い方を知っているのだろうか?

杖として使用するのはもちろんだが、その他にも色々利用できる。

中でも最も重要な役割が滑落停止だ。

これができなければ、ピッケルを持っている意味がない。

私は昨日の『844mP』下りで、斜面を滑っているうちに転倒して滑り出したが、

ピッケルを持っていたので滑落停止行動に移り停止。

しかし、斜度がそれほどでもなかったから良いが、日高山脈の急峻な稜線で滑落したなら、

はたして滑落停止行動に移れるのか、自分でも疑問だ。

しかるに、こうした訓練は常日頃から回を重ねてやらねばならないことを改めて認識した。

話しを戻すが、滑落停止をできずにザックにピッケルを装着している御人たちは、

ピッケルを持つことによって、いっぱしの登山家になった気分になるとの思いからそうするのか?

だったらやめたほうがいい。

ピッケル自体荷物になるし、第一ザックの頭より高いスピッツェが、

木の枝やその他のブッシュに引っかかって、ひどいストレスを感ずる。

  急登を経て、

11時00分、『鳥越山』の100m上部の尾根上に上がった。

『鳥越山』へダイレクトで登る斜面は既に融雪が進んで岩盤が露出しており、危険で登れなかった。

尾根上から引き返して『鳥越山』に登るのは面倒なので、そのまま『樺戸山』へ向かった。

そして12時30分、

『樺戸山』に到着する頃、南から流れ込んできた低いガスに辺り一面覆い尽くされた。

「もうダメかぁ・・・」とあきらめかけていたら、

ラッキーなことに『樺戸山』から『844mP』に向かう頃には急にどこかへ行ってしまい、素晴らしい風景が広がった。

その後は夏道に沿って進むが、まだ殆どが雪の下だ。

ところどころで登山道が露出しているが、笹に覆われている。

しかし、邪魔な木々の枝を刃物で切った形跡が随所で見られた。

どなたかが廃道に向かう登山道を、なんとか維持しようとされているのだろう。

頭が下がる思いだ。

 13時25分、『844mP』。

昨日と同じピークに立ったが、ガスで何も見えない昨日とは雲泥の差。

途中で採ってきたギョウジャニンニクを山ほど入れてラーメンタイム。

ハイッ、“即席ネギラーメン”の出来上がり~っ!

 

 下山は昨日のルートを下った。

ここに夏道をつけると、いいルートになるんだがなあ。

 

 15時15分、駐車地着。

何度も周遊しているルートだが、季節的に今回が一番遅かった。

でもいいルートだなあ・・・

 

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