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2016.5.29 『ピンネシリ山』(1,100m)

 昨日の夕方樺戸山地の『ピンネシリ山』一番川登山口近くまで入り、いつものように一杯やって車中泊。

移動の途中から降り出した雨が9時ころまで降り続き、「こんなはずだったかぁ?」

と、Hiromiともども首をかしげてしまった。

 

 今朝起きると素晴らしい青空を背景に、木々の新緑が鮮やかで大変まぶしい。

6時ちょうど、一番川登山口をスタートして『ピンネシリ山』を目指した。

ところが、登山口を過ぎてすぐの沢の渡渉で、私がスリップしてボッチャーン!

背中から水面に倒れてしまった。

ベッチャべチャ!

沢床のツルツルした藻に足を取られてしまった。

しかしこのツルツルだが、この場の渡渉をかれこれ100回以上は繰り返してきたのに、ツルツルという記憶がない。

むしろ滑らない沢だったはずだ。

水が汚れたのだろうか?

体とザックはベチャベチャに濡れてしまったが、靴中には水が入らなかったので、

どうせ汗をかくということで、そのまま進むことにした。 

 今回は『ピンネシリ山』に登った後『隈根尻山』を廻ることにしていた。

ところがだ、登路の登山道脇にみずみずしいウドが次から次へと現れる。

『隈根尻山』から登山口へ向かう途中でウド採りをするつもりで、山菜専用ザックを背負ってスタートしたのだが、

目にするウドがあまりにも多すぎる。

貧乏が根付いている私は、それらを目にするとどうしても放ってはおけない。

大げさなようだが、そんなことで悩みながら歩いていると、

Hiromiが察してくれて、「なんも、またここを下ればいいっしょ! そして採ればぁっ!?」

ありがてぇ~っ!!

 

 登山道は『ピンネシリ山』と『待根山』のコルに突き上げる。

と同時に来し方の視界が一気に開け、歩いてきた長い道を沢筋と尾根でなぞることができる。

そしてここから標高差160mの急登が始まる。

前方以外は遮るもののない景色の中の急登は高度感がすごい。

グイグイ高度を稼ぎ、後方に絶景が広がって行く。

そんな中、すぐ後方の『待根山』に残る雪解け模様が美しい。

 

 8時ちょうど、頂上着。

頂上に立つと、いきなりまだ残雪を豊富に抱く増毛山地の美しい姿が目に飛び込んできた。

ずいぶん回を重ねて登り続けてきた『ピンネシリ山』ではあるが、

そこから見る増毛山地は今日が最も美しかったのではなかろうか?

 

 頂上から見る360度の風景を楽しんで下山開始。

登路で確認しておいたウドを採りながらゆっくり下る。

そして採ったものは軽量化のためいらない部分を切り落としてザックに詰める。

ザックがいっぱいになると、レジ袋に入れて手にぶら下げた。

 

 10時15分、登山口。

後片付けをしているときだった。

突然ガサーッ! という音。

見ると登山口に設置されていたものの、雪の重みで大きく変形していた移動式トイレが倒れたのだ。

これでトイレは完全に使用不能となった。

 

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