北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2022.4.2 『芽奈野』(めなの・237m) ワクチン接種後様子見山行
金曜日の午後新型コロナワクチンの、
三回目接種を受けた。
それで翌土曜日は、
時間がかからない山を選定し、
極力心拍数を上げぬよう、
ゆっくり登ることにした。
そもそも金曜日に接種、
と言うことが間違いだったが、
予約したクリニックの指定日だったので仕方がない。
しかし「登らない」という選択肢はない。
ただ、ワクチン接種後に、
突然亡くなる人がいるという現実がある。
私に副反応があったわけではないが、
もし何かがあった場合、
同行のHiromiにも迷惑をかけることになるので、
一応様子見登山とした。
ただ、Hiromiにとって、
つまらない山行となってはいけないので、
展望がすこぶる良い山に登ることにした。
土曜の朝Hiromiを迎えに行き、
厚真町に向かって車を走らせた。
途中渡り鳥が羽を休める沼を眺め、
サラブレッドが雪の下から草を探し出す様子を目にし、
春だなあと感じる。
そして厚真町高丘地区に入って行くと、
面白い標識がいくつも出てくる。
「ぶつかるぞ!
お願いだから徐行して!!」。
こんな標識はここでしか見られない。
今回目指した「芽奈野」には、
「幌内高丘林道」を利用する。
林道入り口に適当な駐車地があったので、
そこから徒歩でスタートした。
もうこの辺りは残雪が少なく、
締まってツボ足で歩ける。
歩き出すとすぐエゾシカ防護柵のゲートに出合う。
その扉が開けっ放しだ。
ハンターの仕業だろう。
積雪期にこの扉の向こうに行くのは、
ハンターしかいない。
莫大な費用をつぎ込んで巡らせた防護柵が、
この所業で意味のないものになってしまっている。
しかしそのハンターも、
3月いっぱいで猟期を終え、
山に入ることはなくなった。
林道は周囲が開けて明るい。
そんな中を歩いて行くと、
やがて「胆振東部地震」の爪痕が見えてくる。
崩落した山肌と地面ごと流された樹木群。
そういう風景を随分目にしてきたが、
何度見ても凄まじさを感ずる。
ゲートから2kmちょっと歩いて、
目の前の斜面に取り付いた。
それを登って行くと尾根筋に上がり、
そこを作業道が通っている。
その作業道上は雪がしっかりと積もりやすいので、
まだ十分残っていて歩きやすい。
また作業道は幾重にも分かれて走っているので、
目標を見失わぬよう、
うまくつなぎ合わせて進む。
作業道を歩き始めると、
間もなく前方に送電線の鉄塔が建つ、
「芽奈野」のピークが見えてくる。
それを目にしたHiromi、
「あれかあ! いいねえ!」。
そして歩を進めるほどに、
周囲の風景が広がりだして、
「うわーっ! すごい景色~っ!!」。
実際崩壊した斜面が無数に広がる風景を、
雪の白さで染め上げると、
それはもう迫力ある絶景となって感動させてくれる。
最後は頭が飛び出たピークに登る。
そして背後は絶景だ!
四等三角点「芽奈野」。
ここには昨秋一人で立っているが、
笹が濃く三角点標石を確認できていない。
この日も雪の下だったので、
今年また登って探してみよう。
下山は作業道を別の枝に入って下る。
これも複雑に入り組むので、
勘を働かせてつないで行く。
崩壊地の風景を見ながら下り、
林道に下り立って「ホッ・・・」。
また淡々と林道を歩いて駐車地へ。
ワクチン接種後の「様子見登山」には、
ちょうど良い行程だったと自負。