北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2022.4.23 『別狩岳』(北・726m)~『羅宇根』(らうね・565m) 豊富な残雪を楽しむ
この週末の土曜日は、
久しぶりに北の『別狩岳』を目指すことにした。
この山は積雪期にしか登れないが、
アプローチ地点の国道451号線には、
駐車できるところがない。
国道の両側は除雪車で跳ね上げられた雪が、
うず高く積み上げられているのが常だ。
とても路上駐車をする気にはなれないので、
この時期まで待つ。
先日『萌留山』に登った帰り、
ここを通り駐車スペースができたことを確認していた。
林道入り口の雪が若干融けて、
ギリギリ一台分のスペースができた。
また、やはり雪が多く、
全てがまだしっかりとした雪の下にある。
8時40分、国道脇の駐車地をスタート。
分厚い雪の下となっている林道を歩く。
1kmちょっと歩くと、
「五番川」に架かる危なげな橋に出合う。
『別狩岳』へのアプローチは、
ここが重要なポイントとなる。
林道を歩いて行くと、
自然に橋を渡って「五番川」の左岸を歩くことになるが、
左岸を行くと尾根への取り付き点がある右岸へは、
二度と戻れなくなる。
この橋の上流にはもう橋がない。
水量が多いのでスノーブリッジもない。
それですぐ右岸に取り付く。
そして右岸沿いに進んで行くと、
堆積した雪が垂直に近い状態で、
川面に突き出している部分があるので、
それは辛抱して高巻く。
9時55分、橋から2km弱で、
予定した尾根の取り付き点に到達。
ここから地形図上の「628m標高点」を目指し、
標高差400mの急登となる。
この登りがルート中最大の難所だ。
Hiromiがこの日も元気に、
そしてガンガン先を行く。
急登のピッチが速いのよ!
Hiromiとの間隔が広がりすぎると、
写真を撮れなくなるので、
極力着いて行こうとはするが、
ジリッ、ジリッと間隔が広がってしまう。
しかし何とか高度を上げ、
10時40分、「628m標高点」。
眼下に歩いてきた「五番川」ルートが、
そっくり見下ろせる。
そしてここからは広い稜線歩きとなる。
しかし風が強い!
稜線を歩いていると急に風が強くなり、
Hiromiなんか飛ばされるんじゃないか、
と心配になる場面も。
強風に耐えながら歩いて行くと、
左手に目指す『別狩岳』の頂上部が見えてくる。
登行意欲を掻き立てられる山容だ。
ピークが近付くにつれ、
稜線は左に弧を描くようになる。
すると頂上は近い。
春のチリをかぶって変色した稜線は、
頂上近くで細くなり、
先に到達したHiromiが万歳!
11時25分、『別狩岳』(ニ等三角点:別狩岳)。
風が強いので長居はできない。
しかし素晴らしい眺めだ。
ただ小雨交じりの雲に覆われているのが、
少々残念だった。
ピークから下った風のこないところで昼食。
昼食後再び歩き出して、
広い稜線上を「628m標高点」まで戻り、
そこから尾根を下降せず、
更に稜線を直進しながら高度を下げた。
そして12時20分、三等三角点「羅宇根」。
初めて立つ三角点から来し方を振り返ると、
随分下ったもんだ。
さて、ここからは目で見て、
適当な尾根を選んで下る。
どこも傾斜のきつい尾根だが、
雪が緩んでしっかりとかかとを打ち込めるので、
滑落の心配はない。
それどころかHiromiは、
そんな下降が大好きで、
「楽しい!」を連発する。
そして問題なく「五番川」に下った。
この頃になると雨が強くなり、
非常に不快だ。
淡々と歩き、
13時40分、駐車地。
雨と強風には見舞われたが、
終わってみれば素晴らしい山行だった。
Hiromiともども満足して帰途に着き、
いつものように「反省会」!