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2022.4.10 『察来山』(さっくるやま・590m)  今年はいまだ雪がたっぷりだ~

 日曜日はHiromiと樺戸山地に出かけたのだが、

予定していた山へのアプローチにつまずき、

変更を余儀なくされた。

まあ、登る山はいくらでもあるので、

別に大した問題ではない。

すぐに移動して『察来山』に登ることにした。

私は昨シーズンもヤマッパーを連れて登っているが、

Hiromiは何年ぶりかな?

国道451号線を滝川方面から、

石狩市浜益区方向に走って行くと、

新十津川町南幌加を過ぎて、

「青山トンネル」を抜ける。

すると間もなく小さな「四番川橋」を渡る。

この橋の右手に林道の入口がある。

これがアプローチ地点となる。

この上空には送電線が走っており、

その保守管理のための車両用、

と思われる駐車帯が毎冬できている。

除雪車で数台が停められる面積を空けている。

従ってここは駐車の心配がない。

しかしこの朝そこに行ってみると、

いつも広く空けられているのに、

この度は車一台分のスペースしかない。

やはりこの冬は雪が多く、

除雪関係者も余分な作業をする余裕がなかったのだろう。

そしてこの日は誰もおらず、

一台分の駐車スペースを満たして、

9時05分、ツボ足でスタートした。

雪の表面が融けてザクザクだったので、

スノーシュー装着をとも考えたが、

いずれにしてもスピードは変わらない。

 林道をゆっくり歩いて行く。

相変わらずHiromiは速いのだが、

私はただでも遅いのに、

右ふくらはぎの肉離れ箇所が痛む。

更にザクザクの雪が鬱陶しい。

 林道を1.8km歩いた地点で、

林道分岐となる。

『察来山』へは通常この分岐を右に入るのだが、

私は分岐の間に突き出した尾根に取り付く。

そしてこの尾根を忠実に登る。

すると400で樹林を抜け、

ゆるやな疎林の大地に出る。

この頃になると、

上空を覆っていた雲が動き始め、

青空がどんどん広がりだした。

緩やかだった傾斜が斜度を増し、

前方の急登に耐えて登りきると、

巨大な雪庇を抱いた台形上の地形が目に飛び込む。

この風景こそこの山の魅力だ。

そして雪が多い!

例年この時期になる前の3月、

ここにはクラックやクレバスが現れる。

それも大変大規模に。

ところが今回は4月も中旬になろうとしているのに、

全くそんなところはなく、

純白の分厚い雪庇に覆われたままだ。

ここで春先のこのような風景は初めて目にする。

巨大な雪庇の上に上がると、

『神居尻山』から『ピンネシリ山』の山並みが、

実に迫力ある姿を見せる。

また、辺りの尾根の複雑なこと。

空はすっかり晴れ上がった。

素晴らしい風景を眺めながら、

巨大な雪庇の上を西から東へと歩き、

それが終息した地点で、

北に向きを変える。

すると前方に『察来山』の頂上部が現れる。

頭一つ飛びぬけた頂上だ。

急斜面を登るが、

雪が融けたところは笹の茎を握って登る。

そして11時10分、『察来山』(ニ等三角点:察来山)

ここは360度遮るもののない風景が楽しめる。

どの方向に目をやっても素晴らしいのだが、

特に純白の「増毛山地」の眺めがいい。

ただ、この日はなんだかモヤがかかったように、

薄ぼんやりとした空気が漂っており、

済んだ風景は望めなかった。

しかしHiromiも大満足。

二日連続の晴天の中で、

これまた二日連続のニ等三角点だ。

 風も弱いのでピークで素晴らしい風景を眺めながら昼食とした。

そして下山は同ルートを下る。

登路で晴れ始めた空は、

下山時かなり空気を透明化してくれた。

樺戸の複雑な尾根に、

吸い込まれるように下って行く。

林道に下ると更に雪が融けてザクザク度を増した。

これが結構な負荷となり、

もうくたびれて12時50分、駐車地。

ザクザクの林道歩きはきつかったが、

結局この日はこの山に登ってよかったと、

Hiromiともども大満足して帰途に着いた。

そしていつもの「反省会」!

今週もいい週末だったねえ~

 

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