北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.4.17 『泥川』(459m)~『萌留山』(もえるやま・686m) 増毛山地の端で楽しむ
この週末はHiromiが土曜出勤で、
その振替休日が月曜日となっていたので、
私もそれに合わせて休みを取っていた。
そして土曜の朝Hiromiを迎えに行き、
車中泊一泊の予定で、
石狩市浜益区を目指した。
今回目指したのは、
三等三角点『萌留山』。
この山は増毛山地の『知来岳』から、
南東に伸びる稜線上にある。
稜線は新十津川町と石狩市の境界となっており、
『萌留山』は境界線より、
幾分石狩市側に位置する。
またこの稜線の新十津川町側は、
徳富川までの間が、
緩やかな丘陵地帯となっているのに対し、
石狩市側は急峻な傾斜が続く。
今回は国道451号線から入山し、
「泥川」(三等三角点)と合わせて、
周遊ルートとした。
国道451号線を、
滝川方面から石狩市浜益区に向かって走ると、
浜益区御料地で、
絶妙な位置に駐車帯がある。
アスファルトの駐車帯は、
冬季も除雪して空けられている。
ここを駐車地として、
8時25分、ツボ足でスタート。
もう雪が締まって歩きやすい。
駐車地からすぐ目の前の小尾根に取り付いた。
まず三等三角点「泥川」を目指し、
その後尾根筋を伝って、
反時計回りで弧を描くように、
「萌留山」に向かう。
スタートして間もなく、
地形図にはない林道が現れたので、
これにのって奥へと進む。
しかしこの林道は長くは続かずに消滅した。
それで尾根に上がって進む。
すると間もなく前方に、
「泥川」であろうと思われる塊りが見えてきた。
地形図では最後の詰めで、
等高線がかなり混んでいる。
「泥川」の姿がしだいにはっきりするにつれ、
傾斜が増してゆき、
最後は転倒すると止まらないほどとなったので、
アイゼンを装着して登った。
9時40分、三等三角点「泥川」。
そこからは北西方向に、
目指す「萌留山」が美しい姿を見せていた。
「泥川」から南東方向に伸びる尾根にのり、
一旦下って細尾根を登り返した。
すると広い尾根に出た。
どこでも歩ける広い尾根を、
好きなように歩いて行く。
この日は午後ににわか雨が降る予報だったが、
この時点では青空が見えていた。
尾根は徐々に高度を上げてゆき、
10時20分、「594m標高点」。
広くてどこが最高標高点なのかわからなかったが、
偶然ドンピシャでその上に立っていた。
「594m標高点」からは、
更に広い尾根を500mほど進み、
「萌留山」への稜線と交わると、
ほぼ90度向きを変える。
ここがちょっと思慮を要した。
どちらの尾根、稜線とも幅が広く、
果たして出合ったのが、
稜線なのか斜面なのかが判別つかず、
はじめは少し行き過ぎた。
広い稜線はそのまま広い幅で続く。
北東方向に時折『徳富岳』が見える。
そしてここまで白樺とダケカンバ一辺倒だった植生に、
550から針葉樹が入るようになった。
すると前方に「萌留山」の頂上部が見えるようになる。
それに向かい、
Hiromiがガンガン先を行く。
もう写真を撮るのにギリギリの距離だ。
少し考えながら歩いてよねえ・・・
最後は樹木が切れ、
すっきりした稜線を歩いて、
11時40分、三等三角点「萌留山」。
ここから目にする南側の風景が素晴らしい!
雄大ですごい高度感だ。
とても1000mに遠く及ばないピークからの眺めとは思えない。
ただ残念なのは、
重苦しい曇り空であること。
これが青空の下であったなら、
一層素晴らしい世界が広がったことだろう。
下山は「萌留山」から南に下る尾根にのった。
樹木のない急な尾根を下ると、
地上に吸い込まれていくような感覚を覚える。
そして樹木が出てきたところで急斜面を下り、
沢形に下りて風を避けるように昼食とした。
その後はけっこう水量のある「泥川」に出て、
適当なところで渡渉し、
対岸の尾根を乗っ越した。
この後も次なる尾根を乗っ越し、
駐車地に近付けた。
この尾根を乗っ越すアルバイトを続けないと、
駐車地からかなり離れた位置で、
国道に下ることになる。
そうすると歩道のない国道を歩いて、
駐車地を目指さなければならなくなる。
それを避けるためのアルバイトだった。
もう駐車地が近くなったころ、
樹林の奥にこの朝登った「泥川」が、
くっきりと見えていた。
この辺りにおいては小粒だが、
なんとも形の良い山だ。
13時25分、駐車地。
Hiromiがこの日も、
「いやあ、今日も楽しかったなあ!
ありがとうございました!」。
ここで天気予報をチェックすると、
どうも雨が降りそうなので、
一泊を中止して一旦帰宅することにした。
帰宅して改めて地形図を眺めると、
う~ん、いいルートだねえ・・・