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2022.4.18 『屏風山』(334m)  雨降る前に里山へ

 

 Hiromiが振替休日だった月曜日は、

各地で雨が降り出す予報だった。

そこで極力雨に当たりにくく、

尚且つそう遠くないところへ出かけることとし、

朝Hiromiを迎えに行き、

むかわ町穂別に向かった。

そしていつ雨が降り出しても、

すぐ下山できる里山へ。

茂別地区から「ペンケベツ沢川」に沿って伸びる、

「穂別林道」に入った。

この林道はゲートがなく開放されているが、

胆振東部地震の影響で、

奥地は崩壊していると思われる。

そこで道々から2km弱入った地点を駐車地とした。

 8時35分、いつ降り出してもおかしくない、

と言った感じの空の下、

駐車地をスタートした。

辺りは雪が融けたばかりで、

草木の新しい葉がが出ているわけでもなく、

荒涼として殺風景な感じだ。

しかしそれはそれで好きな風景だ。

シンプルでいいし、

木々に葉がないことで、

木の間越しに遠くの風景を見渡せる。

 この「穂別林道」の奥には、

「一本椴」(ニ等三角点・512m)のピークがあり、

その途中の作業道を入ると、

「屏風山」に取り付ける。

一昨年の正月にHiromiとこの両ピークに立った。

今回は雨の心配があるのと、

深い藪漕ぎは避けたいので、

「屏風山」だけ登って帰ることにした。

 歩き出して間もなく、

林道分岐となるが、

これはしっかりした右手の林道ではなく、

どことなく危うい直進方向を進む。

そしてHiromiとおしゃべりをしながら歩いていると、

嫌なものが目に入るんだよねえ。

エゾシカの白骨体だ。

そんなものは見たくないので、

思い切り目をそらしながら、

急いで通過する。

しかしHiromiは興味津々で死骸に近寄り、

シャッターを切っている。

こっちはもう吐きそうだ!

その他エゾシカの脚が何ヵ所かに落ちていたし、

死骸そのものも、

この日だけで3頭分を目にした。

雪が融けるとそんなものが出てくるので、

のんびりと歩いてはいられない。

 林道にはまだ若干雪が残っているところもあり、

そこを歩いたヒグマの足跡も。

エゾシカは半端なく多いが、

ヒグマもなかなか影の濃い地区だ。

 スタートして約2km歩いた地点で、

左手の作業道と出合う。

これは地形図には載っていない。

前回もこれを利用した。

この作業道は目指すピークの、

尾根筋に沿って伸びている。

下から尾根の頭を見上げる格好で、

取り付きやすそうなところを探しながら進む。

そして標高が落ちて、

濃い笹漕ぎが短そうな部分を選んで取り付いた。

笹は濃いが雪が融けたばかりで、

重い雪の下敷きになっていたため、

まだしっかりとは起きておらずおとなしい。

すぐ尾根の頭に上がった。

すると笹は背が低くなり、

密度も小さくなった。

そんな尾根上を、

その下まで歩いてきた方角に戻るように進む。

足下はエゾシカのフンがいっぱいだ。

踏みたくはないが、

とても避けようがない。

それでも必死になって踏まぬように歩く。

笹は一旦深く濃くなるものの、

またおとなしくなり、

尾根上の最高標高点を過ぎた、

最奥のピークに三角点はあった。

先に着いたHiromiが、

「あったあ! シカのフンだらけだわ! きったねえ!」

10時15分、四等三角点「屏風山」

そしてそこはエゾシカのフンが、

最悪の状態となっていた。

フンがカーペットのように、

三角点標石に押し寄せている。

ゲゲゲのゲーッ!

 長居することなく、

即下山を開始した。

前回は三角点ピークから、

ショートカットしようと藪に下ったのだが、

これが予想以上に濃くて苦労したので、

今回は素直に登路を引き返した。

そして作業道に下り立ち、

お互いの服装をチェック。

ダニのチェックだ。

笹の中ではそう多くはなかったが、

ズボンや軍手に数匹のダニがついていた。

 作業道から林道に戻って、

あとは淡々と歩いて行く。

途中で「屏風山」が、

まさに「屏風」に見える地点があった。

われわれはその「屏風」の上を、

北から南へと歩いたのだった。

 11時30分、駐車地。

心配した雨には当たらずに済んだ。

安堵して帰途に着き、

夕方改めて二日間の反省会!

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