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2022.4.8 『524m峰』  夕張で未踏の無名峰に登る

  今週は予定通り月~木曜日の、

4日間の出勤だった。

少し仕事は増えたが、

注文が細かい。

そりゃそうだ、

下火になったコロナ新規感染者がまた増えだした。

観光地も余分な在庫は抱えられない。

 今日は夕張市の山の中で、

随分前から気になっていた、

山名も点名もない、

無名の一座を目指すことにした。

「524m峰」は夕張市の西端に位置し、

夕張市と栗山町の境界線上に位置する山だ。

その姿は栗山町継立方面から確認することができる。

一昨年Hiromiと藪で挑んだが、

手前の「447m標高点」を過ぎた辺りで、

猛烈な笹薮となり敗退した。

それで積雪期でなければ無理、

と判断してチャンスを伺っていた。

しかし積雪期は道々沿いに駐車スペースを確保できず、

幅の広い歩道の雪が除かれたこの時期、

ようやく狙うことができた。

 今朝家を出て夕張に向かった。

そして道々3号線の錦沢地区で、

駐車スペースを探した。

林道の入口があるので、

そこが開けられていることを期待したがダメだった。

ただそれは想定内で、

ダメであれば広い歩道の上に駐車することを決めていた。

 8時15分、ツボ足でスタート。

もうすっかり雪が締まっている。

ここには「大蛇の沢川」に沿って、

サイクリングロードが伸びている。

但し舗装されたサイクリングロードは、

利用されなくなって長い時が過ぎ、

無積雪期は雑草に覆われている。

しかし積雪期はきれいな道路に見える。

これをしばらく歩いて行く。

脇を流れる「大蛇の沢川」は、

その名称とは裏腹に、

水量の少ないおとなしい沢だ。

 サイクリングロードから、

適当なところで斜面を登り、

上のサイクリングロードに上がる。

このサイクリングロードには、

当時かなり力が入っていたようで、

ただの一本道ではないようだ。

いつのころに造成されたものかはわからないが、

まだサイクリングを趣味とする人は、

少なかったのだろう。

これが今の時代ならどうだったのだろう?

今自転車の人気は全盛期のような気がするのだが・・・

 上の段のサイクリングロードは、

スタート地点から1.5kmほどで、

災害が襲った沢に飲まれる。

そこで沢筋を登り、

上部を走る林道に上がる。

そしてしばらくは広い林道を歩く。

ただ、これも長くは続かず、

500mほどで大きくヘアピンカーブを描き出すので、

ここで右手の沢筋に入った。

そしてすぐ目の前に現れる、

急な尾根の突端に取り付いた。

急な尾根はやがて細尾根となり、

グイグイ高度を稼ぐ。

すると広尾根となり、

そこに無積雪期は笹に覆われて、

判別がつかなかった作業道が現れた。

作業道は尾根筋に沿って続く。

作業道が下降を始めると、

尾根筋にのって登り、

9時40分、地形図上の「447m標高点」

 「447m標高点」から先は、

一旦高度を下げて「524m峰」とのコルに下るが、

ここでようやく目指すピークを目視できた。

この尾根は大変快適で、

針葉樹の並木道を歩いているようだった。

そして10時20分、「524m峰」

わりと面積の広いピークの山だった。

 下降は登路の尾根は利用せず、

登路の一本北側の尾根を下ることにした。

こちらも快適な尾根で、

木の間越しに周囲の風景を眺めながら、

楽しく下って行く。

ふと気付いたのだが、

この辺りはエゾシカが少ないようで、

糞尿の跡があまり見られない。

いい環境だ。

 多少のアップダウンを繰り返し、

10時55分、「447m標高点」

こちらの尾根にも登路の尾根で踏んだのと、

同じ高さの標高点が地形図に記されている。

そこで早めの簡単な昼食とした。

またここからは『冷水山』(702m)が、

くっきりと見えていた。

 昼食後は尾根の延長線上をどんどん下る。

そして林道に当て、

そのまま林道をまたいでサイクリングロードまで下った。

サイクリングロードの休憩所に寄ってみた。

今ではウソのように立派な、

案内板が立てられている。

しばしそれに見入って、

またサイクリングロードを歩き出し、

12時10分、駐車地。

また夕張市の未踏峰の風景を眺められたことに満足し、

早々と帰途に着いた。

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