北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2022.4.29 『双珠別岳』(東・1,383m) 融雪が進む日勝峠
今年のGWは Hiromiがカレンダー通り、
前半、後半がそれぞれ三連休だ。
しかし、前半の二日間を過ぎると、
あとは雨予報が続く。
先行きが心配な中、
金曜の朝Hiromiを迎えに行き、
日勝峠に向かった。
随分久しぶりに、
日勝峠で活動するつもりだった。
ところが現地に着いて驚いた。
国道脇に雪がない!
見事に融けたものだ。
そもそも積雪が少なかったのだろう。
この冬は私が住む地域や、
樺戸山地、増毛山地などで積雪が多かったため、
どこも多かったものと勘違いしてしまう。
予定したルートの入口である、
『労山熊見山』の取り付き点に、
全く雪がなく、
笹が広くむき出しになっていたので、
少し日高町側に戻り、
沢筋に駐車可能箇所を見つけ、
8時40分、スタート。
沢筋の左岸尾根に取り付いた。
日陰で雪が残っていると予想した。
ところがいくらも進まないうちに、
見事に雪渓が切れ、
深い笹の海に足を止められた。
しかたがないので、
再び沢に下り、
右岸から斜面に取り付いた。
するといい具合に雪面が続き、
はじめからこちらを登ればよかった、
と後悔することに。
快適な雪の斜面を登っていく。
そしてCo.1150で樹林が切れ、
見通しの利く広い尾根筋に出た。
この辺りはスキーであちこちに登ってきたので、
懐かしい風景だ。
広く見通しの良い尾根を登り、
前方のアンテナ施設に向かう。
そして背後には「日勝ピーク」から、
『沙流岳』にかけての雄大な風景が広がっていく。
大きな山容の『双珠別岳』を眺めた後、
アンテナ施設を過ぎ、
雪に埋もれた車道を歩く。
これを800mほど、
高度を下げながら歩き、
『双珠別岳』への稜線に上がるべく、
ハイマツ混じりの斜面に取り付いた。
稜線手前で頑強なハイマツに捕まったが、
短い距離だってので、
難なくかわして稜線に上がった。
そこから見る『双珠別岳』は見事だ。
こんなに大きかったかな?
というのが率直な印象だ。
稜線は一旦下って、
大きな雪庇を抱えた小ピークへと登る。
この稜線からは、
東側のすぐそばに『オダッシュ山』、
そして遠く「十勝連峰」から、
東大雪の山岳風景が雄大に見渡せる。
そんな風景なぞお構いなしで、
この日もHiromiがどんどん先を行く。
11時35分、『双珠別岳』。
このピークには山名も点名もない。
ただ通称名がついているだけだ。
この西約10kmのところにも、
同名の『双珠別岳』(1,347m)がある。
そちらには7年前に登っている。
『双珠別岳』から稜線上を、
北の『狩振岳』(1,326m)まで行く予定だった。
ところが『双珠別岳』から眺める『狩振岳』は、
ピーク周辺で広く融雪が進み、
ハイマツがむき出しになっていた。
それで中止を決めたが、
その前に眼前に頑強なハイマツ群が立ち上がり、
稜線に出られないという現実があった。
10年ほど前のGWに、
同ルートを往復したときは、
ハイマツなぞ全てが、
まだ雪の下だ゛ったのだが・・・
下山は往路をそのまま引き返す。
斜面の雪がかなり締まっているので、
ソールで滑るように下る。
そんな下りを楽しむHiromi。
私は空が気になっていた。
天気予報は「晴れ」だったのに、
一貫して曇り空で暗い。
締まった雪面を快適に下り、
13時35分駐車地。
まだ早い時間だったが、
日高町まで戻り、
「日高高原荘」で汗を流した。
そして平取町へ。