北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2021.12.18 『長官山』(254m) とうとう根雪がやってきた!
今年は初雪が遅く、
根雪になるのがいつのことになるかと思っていたら、
とうとうやってきた!
金曜日の朝から降り出した雪が、
その夜のうちに大雪となり、
土曜の朝起きてみると、
我が家の庭には30cmも新雪が積もっていた。
積雪0からいきなり30cmだもんねえ。
おかげで例年年が明けるまでは、
なかなか出動しない除雪車が走り回り、
夜中の2時半にその騒音で目が覚めた。
そして玄関前には除雪車が押しのけていった雪が、
高い壁となっていた。
そんな雪の処理に時間がかかり、
家を出るのが予定より遅くなってしまった。
こういう時は余計なことを考えず、
近場の「馬追丘陵」で遊ぶのがいい。
朝Hiromiを迎えに行き、
「馬追丘陵」の『長官山』に向かった。
長沼墓地の駐車場を利用して、
8時25分、ツボ足でスタート。
ここは『長官山』火葬場登山口でもある。
駐車場に除雪は入っていなかったが、
積雪は20cmほどで問題なく入ることができた。
駐車場からすぐ旧「マオイゴルフ場」に下り、
ゴルフ場の中を北に向かって歩いた。
ここは広くていい。
「マオイゴルフ場」は営業をやめて2年になるか?
この時点で外気温が-6℃。
手先が冷たくなかなか温まらない。
また、踏みしめるサラサラの雪が心地よい。
上空は青空と雪雲が、
ちょうど長沼町の上で境界となって分かれている。
広々とした風景を楽しみながら歩き、
ゴルフ場のハウスが近くなったころ藪に入った。
一旦沢地形に下って対岸の尾根に取り付く。
藪はまだ浅い雪の下で元気がよく、
すんなりとは取り付けない。
ハイイヌガヤやツル科の枯れた植物がうるさい。
それを過ぎると針葉樹林に入り、
しばらくは藪のない楽な歩行だ。
しかしまた笹がうるさくなり、
もがくように進む。
Hiromiは雨具の下を着用していないから、
下半身が雪で冷えるべなぁ。
それでも元気だぁ!
最後の急登をガシガシ登って「文学台」に出た。
ここは夕陽を売り物にしている長沼町の名所だ。
広々とした空知平野を一望できる。
もう見慣れた風景ではあるが、
何度見ても広々として気持ちがすっきりする。
「文学台」からは遊歩道を歩いて『長官山』へ。
この日はまだ誰も歩いておらず、
我々の踏み跡だけが残る。
9時45分、『長官山』。
ここには「馬追温泉」登山口から登ってきた、
1名のスノーシュー跡があった。
そして墓地に下る遊歩道には、
やはり踏み跡がついていない。
そんな小道を楽しく下り、
10時15分、墓地の駐車場着。
大雪で落ち着かない中ではあったが、
青空に恵まれて申し分のない山行を楽しめたことに感謝!
そして締めくくりは反省会!
2021.12.17 『坊主山』(栗山・168m) 雨のような雪の中で
昨日は起きると湿った雪が降り出したところだった。
それで短い行程の山歩きをするべく、
栗山町の桜山地区に向かった。
歩きなれた林道で雪景色を楽しむつもりだった。
「桜山池」に着いて準備をしていると、
車が一台やってきて、
運転席から男がこちらをジロジロ見ながら行った。
ハンターだ!
ハンターに先に入られてしまっては、
どうにも足が向かない。
そこで移動して直近の『坊主山』に登ることにした。
湿った雪が降り続くコンディションでは、
まあどこに登っても違いはない。
今年二度登った栗山町の『坊主山』だが、
ニ度とも東側の作業道から、
伐採地に出て登った。
それを今回は南側の町道から入ってみることにした。
町道脇によい駐車スペースも見つかった。
そして古い作業道があったので、
それにのってみた。
すると間もなく伐採地に出た。
そこには伐採後植林された、
トドマツであろう苗木に印がつけられていた。
最近は伐採しても、
そこに植林する費用がないため、
そのまま放置される山があると聞く。
狭い伐採地はすぐに終わりとなり、
その向こうで農道に出た。
そして辺りには広い畑が広がる。
なかなかいい風景じゃないか!
広い風景の中で前方に『坊主山』の頂上部が見えている。
農道から畑脇の作業道へ。
そして藪漕ぎで上部の伐採地に上がった。
この地点で東側からのルートと合流した。
少々針葉樹林の中の作業道を歩いてみた。
西側の樹林が切れて、
栗山町の田園風景が見渡せないものか、
と期待したのだが、
針葉樹林の中に展望が得られる部分はなかった。
そこですぐ上のピークに上がった。
するとこれまで気付かなかった碑を見つけた。
碑には「桜山神社本殿跡」と彫られている。
こんなところに神社なんかがあったの~っ!?
そしてそのすぐ脇には、
ニ等三角点「坊主山」だ。
そばの木に立派な私製標識がつけられていた。
製作者がどなたかは存じ上げぬが、
誠に立派な標識だ。
下山は一旦東側の伐採地に出て、
広い伐採地やその向こうの田園風景を楽しみ、
登路の農道に戻って駐車地に下った。
湿った雪は弱いながらも、
降りやむことはなかった。
2021.12.16 『板江別』(いたえべつ・477m) 時間切れリタイア
時間切れでリタイアと言っても、
スタート時刻が遅かっただけ。
急に変更して登ったものだから・・・
今週は予定通り月~水曜日の、
3日間出勤して終わった。
来週も月~水曜日の出勤予定で、
水曜日は棚卸しをして終わる。
それで年内の勤務は終了し、
1月5日までの長い年末年始休暇に入る。
昨日の朝家を出て厚真町に向かった。
厚真町で未踏の三角点ピークをいくつか登る予定だった。
ところが長沼町辺りを走っていると、
夕張方面の山が見え始め、
北夕張は真っ白だが、
南夕張の山はまだ黒々と見えた。
そこでまだ南夕張なら藪漕ぎで登れると思い、
変更して夕張市に向かい、
滝ノ上地区から「草木舞林道」に入った。
この林道は今年の9月、
『鬼首山』の西尾根を登った時に利用している。
「草木舞川」に沿って伸びる林道を進んでいくと、
施錠されたゲートが現れる。
その手前200mほどのところに、
十分な駐車スペースがあるのでそれを利用した。
「板江別」には2年前の晩秋に、
Hiromiと栗山町円山地区から、
「板江別林道」を利用して登っている。
それで今度は夕張側から登ってみたいと思っていた。
この日はゆっくり家を出て厚真町に向かったので、
当然出遅れてしまったわけだ。
それでも今山に入れるなら、
リタイア覚悟で尾根の状態を見ておきたかった。
藪が濃くて登れないかもしれない植生を!
スタートしてすぐ現れるゲートには、
狩猟に関わる貼り紙があった。
この時期にはどこの林道入り口でも目にするものだ。
それによるとピンクに色付けされた部分は、
「狩猟禁止区域」となっていた。
それじゃあこの一帯全部がピンクに染まっているので、
全面狩猟禁止ではないか。
しかしゲートを越えてタイヤ痕が何台も続いている。
よくわからんなあ・・・
ゲートを越えるとすぐ左に登っていく支線林道が現れた。
その支線林道方向の尾根に取り付く予定だったので、
この地形図には記されていない支線林道に入った。
そしてすぐ林道から尾根に取り付いた。
藪は薄い!
この薄い状態よ永遠に!
と、願いながら登っていく。
尾根筋ははっきりしている。
もう葉が落ちてしまった木々の間から、
『鬼首山』の稜線が常に見える尾根歩きだ。
ところどころで厄介な倒木を回避し、
古い作業道跡が現れればそれを利用する。
なかなか面白い尾根が続いて行く。
西側の尾根の斜面には作業道が随分走っている。
小さなアップダウンを繰り返し、
地形図上の「393mP」手前で樹林が切れ、
「板江別」を確認することができた。
そして「393mP」直前で送電線の鉄塔下に出た。
こりゃあ眺めがいい!
しかし時刻はちょうど正午。
ここまで2kmの尾根歩きに2時間を要した。
従ってこの後の尾根歩き1.5kmにも、
そのくらいの時間はかかるだろう。
それで先に進むことを断念した。
最も日が短い今の時期では、
明るいうちに下山できない。
鉄塔下で素晴らしい風景を眺めながら、
いつもの簡単な昼食とした。
下山は登路の尾根を戻らず、
鉄塔から「草木舞川」に下降する尾根を利用することにした。
ところがこの尾根は倒木の嵐で、
次から次へと倒木群が現れて足を止める。
ついつい大声で愚痴!
「なんでこうなるのよう!!」。
従って、背後の鉄塔がいつまでも見えている。
それでも辺りの風景は美しく・・・
倒木群を越えると平和が訪れ、
淡々と下って「草木舞川」、
そして「草木舞林道」に下り立った。
「草木舞林道」は平坦で、
ただただ2km余りを楽に歩行し、
14時前には駐車地に着いた。
「板江別」までは行けなかったが、
私の中では大変有意義な尾根歩きができたことに満足。
植生も確認出来てよかった。
帰宅後は冷えた「のどごし生」を一気に流し込んだ。
2021.12.12 『振富山』(ふれとみやま・317m) 町境の稜線を行く
12日(日)の朝は道々131号線沿いの、
むかわ町と平取町の境界近くで目覚めた。
もう夜明けが遅くて、
まだ暗い中起きだすのがおっくうでたまらない。
Hiromiはこの車中泊でも、
いつもと同じように前夜の夕食後、
間もなく寝てしまうので10時間以上睡眠をとっている。
疲労と慢性的な寝不足が続いているのはわかるが、
よく車の中でそんなに眠り続けられるものだと、
いつも感心させられる。
この日の「振富山」は私もHiromiも初めて登る。
むかわ町富内と平取町振内の境界線上にある山なので、
この点名がつけられたのだろう。
道々131号線の両町境界線そばに、
車一台分の駐車スペースを見つけた。
それで駐車地からそのまま尾根に取り付いた。
足元が丈の低いミヤコザサに覆われているため、
どこでも歩ける状態だ。
これは期待した通り!
快適な笹の尾根を登っていく。
ただ、予想より斜度がきつく、
スパイク長靴で入山したことを後悔することになった。
急登や急斜面のトラバースで、
足があちこちよじれてしまう。
それに対し登山靴のHiromiは快調に登っていく。
そして短い距離で、
四等三角点「振富山」。
ここから同じく四等三角点の、
「町境」まで境界線上を歩いて行く。
ところがここでミスをした。
無意識に枝尾根に入ってしまったのだ。
そのミスに気付いたのが、
300mほど枝尾根を歩いた地点だった。
境界線上の稜線はおおよそ東に向かって、
山奥へと入っていく。
それに対しミスした枝尾根は、
道々に沿うようにして伸びていく。
そこで思ったのはハンターの存在だ。
山奥に向かうと境界線の両側麓から入る林道がある。
そこにハンターが入っているであろうことを、
常に念頭に置いて行動しているため、
無意識のうちにその危険を回避するべく、
危険度の低い尾根に入ってしまったのではないかと。
ただ間違いが判明した以上、
「振富山」まで戻って修正することにした。
ところが「振富山」直前で突然、
「バーン!」。
銃声だ。
やはり奥にハンターが入っている。
そこで「もしも」のことを想定し、
誤射の危険を避けるべく、
「振富山」で打ち切って下山することにした。
下山では「こんなに斜度があったのか?」、
と思えるような急下降を経て駐車地へ。
時間はまだ早かったが、
楽しかった三角点4座の思い出を胸に帰途に着いた。
そして夕方いつものように「反省会」。
2021.12.11 『看看川』(かんかんがわ・199m) 伐採地奥にサラブレッド!
土曜の午後「沙流山」から下山して、
まだ時間があるので「平取温泉」に移動し、
広い温泉関連施設の奥へと進み、
「二風谷林道」に入った。
するとすぐ左手に広い伐採地の風景が広がる。
この麓を駐車地としてスタートした。
「看看川」にはこの秋の、
10月28日に一人で登っている。
伐採地の広々とした風景は二人とも大好きで、
何度足を踏み入れてもいい。
ここの伐採は今年行われたようで、
余計な下草がほとんど生えていない。
従ってどこでも自由に歩ける。
広々とした伐採地でも、
年数が経過すると様々な雑草に覆われ、
どこでも自由に歩けるというわけではなくなる。
空がどんよりと曇って物足りないが、
広々とした風景の中を登っていく。
前回登った時は紅葉の最終段階で、
周辺の木々の葉がほとんど茶色に染まり、
独特の紅葉風景を楽しませてくれた。
しかし今は木々の葉がほとんど落ちて、
また違った光景を楽しめる。
伐採地の中のピークに上がると、
東の方角に「看看川」のピークが見える。
そして一旦下って藪に入るのだが、
藪というほどの抵抗はなく、
膝下の笹の中を登っていく。
それもたいして時間がかからず、
四等三角点「看看川」。
下山は一旦北側に下ってみた。
伐採地からサラブレッドの牧場が見えていたので、
その風景を間近で見てみたかった。
笹の斜面を下って行くと、
牧場の緑の芝生の上に数頭のサラブレッドがおり、
立ち止まってこちらを見ていた。
そして目の前を見ると、
ロープで柵が作られているのだが、
このロープが木の幹に食い込んでいる。
いったいどうやってそうしたのか?
ロープは全てこの方法で固定されていた。
またその先に目をやると、
ロープが木の幹から脱落していた。
ロープが脱落した距離は長そうだ。
つまり牧場の南端には柵がないのに、
どうして馬は逃げないのか?
何とも不思議な気がしたままその場を離れ、
また広い伐採地に戻った。
そして周囲の風景を楽しみながら、
ゆっくり下って駐車地へ。
この時点でまだ14時前ではあったが、
もう最も日の短い時期となり、
夕暮れが早いので「平取温泉」で汗を流し、
平取町幌毛志地区に移動して「かんぱーいっ!」。
暗くなると周囲の状況がわからないので、
車中泊地には明るいうちに入りたい。
2021.12.11 『沙流山』(さりゅうやま・213m) 送電線下を登る
11日(土)の午前中『主辺山』下山後、
国道237号線を平取町振内まで戻り、
「沙流川」に架かる「池売橋」を渡って、
道々797号線に入った。
それを貫気別方面に走り、
「沙流川」から離れて「オコチナイ川」に沿って登りだし、
上空に送電線が見えた地点で、
すぐ左手の林道に入る。
そしてその入り口が駐車地だ。
「沙流山」は「さりゅうやま」と読み、
「沙流川」や『沙流岳』のように「さる」とは読まない。
この直前に登った『主辺山』の東隣りに位置し、
登路で『主辺山』が間近に見える。
「沙流山」に取り付くため、
この林道入り口は絶妙な位置にある。
駐車地から道々を渡り、
そのまま「オコチナイ川」に下った。
水量の少ない沢でHiromiが、
ドロドロになったスパッツを洗い、
水切りのため木の枝にそれをかけて尾根に取り付いた。
その尾根には上空を走る送電線の、
保守管理のために作業道がつけられている。
これを昨年発見し、
初登のこの時も楽に登ることができた。
作業道は送電線に沿って、
忠実に上へと伸びていく。
ただ倒木が邪魔をする場面があるものの、
この辺りは背の低いミヤコ笹に覆われているため、
どこでも歩ける状態だ。
それがまた楽しく、
Hiromiの口から「面白いねえ!」と発せられた。
また作業道が複雑に発達しており、
もう廃道にはなっているものの、
まだ十分利用できる。
Co.210で送電線の鉄塔に達すると、
目の前に目指すピークが現れる。
そしてわずかな笹漕ぎで、
四等三角点「沙流山」。
三角点ピークからは、
木の間越しにしか展望が得られないが、
送電線の鉄塔まで戻ると、
送電線が伸び行く方向の風景が良く見える。
西隣りの『主辺山』も確認できた。
鉄塔の基部で簡単な昼食を摂り、
下山は登路のルートをそのまま下った。
そして「オコチナイ川」に下り、
Hiromiのスパッツを回収。
あとは道々まで登り返すだけだ。
ところがこの斜面には、
不法投棄された電化製品他が、
あちこちゴロゴロと放置されている。
いつも思うことだが、
どうしてこういうことをして、
心が痛まないのかねえ?
「自分さえよければ」、
という輩がこの辺りにもいることに失望する。
そんな嫌なものを随分と見せられて道々に上がり、
目の前の駐車地へ。
まだ13時を過ぎたばかりなので、
もう一つ行きましょう!
2021.12.11 『主辺山』(しゅべやま・241m) 作業道利用で楽々ピークへ
今回の週末はHiromiと二週間ぶりの山行だ。
一年を通してこういうことはなかなかない。
Hiromiはこのところ、
歯や歯茎の調子が悪く、
そのせいだろうか体調がよくない。
おまけにfacebookを通じて、
妙な輩にちょっかいをかけられ、
不運続きで元気がない。
「Facebookなんかやめてしまいたい」と嘆くHiromiだ。
とりあえずはそんな嫌なことを払拭すべく、
土曜の朝迎えに行き、
なるべく太陽を拝めそうな平取に向かった。
今回の山行はHiromiが未踏の三角点ピークを登り歩く。
『主辺山』には昨年の同時期、
単独で登っているが、
Hiromiは初めてなのでまずこの山へ。
この『主辺山』は地理院地図にはっきりと、
その山名が記されている。
そしてその読みは「しゅべやま」。
ところがこの『主辺山』の、
2kmほど西に山名はないが、
三角点名が「主辺山」とされているピークがある。
ただ、こちらの「主辺山」は、
その読みが「しゅぺやま」となっている。
なんだか複雑だが、
お解かりいただけますかあ?
「しゅぺやま」には今年の8月、
暑いときにHiromiと登っている。
《その時の記録》
むかわ町穂別から平取町幌毛志に出て、
国道237号線をやや平取町側に走ると、
車窓の左手を流れる「沙流川」に架かる、
「幌毛志橋」が見えてくるので、
それを渡って「沙流川」に沿う右手の小道に入った。
その奥には何度か車中泊した場所がある。
今回もその地点を駐車地としてスタート。
取り付き点は前回と同じく、
「沙流川」の河岸とした。
そして北斜面を藪漕ぎで登るつもりだったが、
そこに現れた古い作業道を辿ってみるのも面白かろうと、
それにのってみた。
荒れた作業道だが、
笹藪を漕ぐよりはるかに楽だ。
その作業道は、
どうやら「主辺山」の、
東側基部を北から南へと伸び、
南側を巻くようにして、
枝道で上部へ続くと思われた。
上部には作業道が走っていることを、
前回確認している。
そんな予想は的中し、
思い通りに上部へ誘ってくれた。
そして一旦ピークを通り過ぎ、
戻って『主辺山』(四等三角点:主辺峠)。
前回そばの木にくくりつけられていた、
「主辺山」の私製標識がなくなっていた。
また、周りのトドマツにはヒグマの爪痕が、
あちこちにつけられている。
こんなに爪痕が狭い範囲で、
集中して見られるところも珍しい。
下山は登路とは反対の、
北に下り行く作業道を利用。
この作業道がまた雰囲気良く、
そこに12月の柔らかい陽射しが降り注ぐと、
何とも言えず平和な心地になる。
作業道からは軽い藪漕ぎで、
取り付き点の「沙流川」河岸に当てた。
小粒だが面白いこの山は、
無理に藪を漕ぐことはなく、
作業道跡を辿るに限る。
ぱっばとかたずけを済ませ、
続いての三角点へ移動する。
2021.12.10 『熊狩山』(くまがりやま・144m)~『古潭沢』(こたんざわ・179m) 明るい林道で二つの三角点を結ぶ
今週も先週と同じく、
月~木曜と4日間の出勤だった。
しかしそれも今回までで、
来週は月~水曜日の3日間だけ。
そして再来週もおそらく3日間出勤して、
23日(木)から長い年末年始休暇に入ると思われる。
若干の変更が考えられるので、
確定したとは言えないが、
まあ楽な勤めでやめられない。
今日は石狩市厚田区望来(もうらい)から、
狭い町道に入って「望来ダム」を目指した。
望来地区は風力発電が進み、
巨大な風車のある風景が独特だ。
ダムのすぐ手前で、
「古潭越林道」の入り口が現れたので、
その前の広い空き地を駐車地とした。
-1℃の外気温の中、
8時45分、林道入り口をスタート。
今回は初めて足を踏み入れる林道だ。
地形図でこの辺りを眺めていると、
三角点を有する山がチラホラ見受けられ、
その中から「古潭越林道」を利用し、
二つの三角点を結んでみることにした。
未知の林道に足を踏み入れるのは、
大変楽しみで興味津々だ。
「古潭越林道」は驚いたことに、
しっかりと舗装されていた。
林道入り口にゲートはなく、
完全に開放されている。
開放しても車が入ることはめったになさそうだ。
今日は何台かの車が入ったタイヤ痕が残っていたが、
狩猟目的で入山したものだろうか?
林道に入るとすぐ不法投棄が目についた。
どうしようもない輩が、
よくもこんなところまで入り込んで、
ひどいことをしたものだ。
舗装された林道は快適に歩を進められる。
日が当たる部分は舗装路面が露出しており、
日陰部分は雪が残っている。
広くて明るい林道は解放感に満ちている。
そんな林道を4kmほど歩くと、
前方に目指す「熊狩山」と思われるピークが見えてきた。
その直下まで歩いて藪に入った。
しかし距離はわずかで、
10時ちょうど、四等三角点「熊狩山」。
この三角点標石はきちんと防護石に囲まれていた。
そしてそばの小木にはピンテも巻かれている。
訪れる人がいるんだなあ。
林道に下って先に進む。
すると間もなく林道の雪上に、
ヒグマの足跡が現れた。
路上の雪が氷のように固まっているので、
足跡がつきにくいものの、
間違いなく今行ったばかりの足跡だった。
しばらくはヒグマの後を追うようなかたちとなった。
しかし次に現れた林道分岐で、
ヒグマの足跡とは別れて、
支線に入ることとなった。
その時点で舗装された林道とはお別れだ。
こちらの林道は直線的で、
更に雰囲気が明るくなった。
「熊狩山」から約2km歩いて、
「古潭沢」の直下に達した。
こちらも林道のすぐ上にピークがある。
そしてわずかな藪漕ぎでピークに至るも、
笹が濃くて三角点標石を探すのに、
少々時間を要してしまった。
11時ちょうど、三等三角点「古潭沢」。
直前の「熊狩山」(四等)には人が入っていたのに、
こちらの三等三角点には人の痕跡が見られない。
なんだか不思議な感じだ。
久しぶりに標石周りの笹刈りだ。
この辺の笹は茎が太いので、
春先にはいいタケノコが採れそうだ。
木の間越しにこの秋登った、
「東望来山」や航空自衛隊のレーダー基地がある、
『阿蘇岩山』が見えている。
また、下に伸びる「古潭越支線林道」の更に先には、
「望来奥」(四等三角点)があるが、
それは次回Hiromiを連れてきた時の楽しみにとっておこう。
林道に下って復路に入った。
往路では背中に背負ってきた風景に向かって歩く。
広く明るい林道歩きは、
これがまた新鮮な感覚でいい。
途中の待避所で簡単な昼食とした。
車が入ってくるわけではないので、
別に待避所を利用することもないのだが・・・
午後の柔らかく気持ちの良い陽を浴びて、
楽しく歩き、12時45分、駐車地。
いやあ、この林道歩きも楽しかったなあ・・・
2021.12.5 『犬山』(157m)~『安平山』(あんぺいざん・166m) 千歳市から入って周遊ルート
一昨日の日曜日は、
安平町追分の『安平山』に、
西の千歳側から「犬山」経由で登ってみた。
初めて千歳側から登るのだが、
面白そうなルートとなる気配がしていた。
この朝先日買い替えたパソコンの、
「Windows11」へのバージョンアップを終えて、
色々いじっていたため、
家を出るのが8時になった。
OSを「Windows11」にしてはみたものの、
私がパソコンを使用するのは、
山で写した写真の取り込みや、
ブログ記事の更新とfacebookの閲覧くらいで、
あとはメールでHiromiに山行予定を送るのがせいぜい。
「Windows11」の新たな機能なぞ全く必要ないのが現状だ。
ただ、新しいパソコンは処理が早くて助かる。
千歳市協和で「千歳ゴルフ場」に向かう小道に入った。
それを1kmも走るとゴルフ場への入り口を過ぎる。
そして300mほどで、
左手に畑の端に沿って伸びる農道が現れる。
この農道を利用して入山する予定だ。
近くに駐車地スペースがないので、
ギリギリ道の端に車を止めた。
9時20分、駐車地をスタートして農道に入った。
この農道の入り口には小型のパワーショベルが置かれ、
他車の侵入を拒んでいた。
緑の広々とした畑が続く。
スタート時の気温が2℃で、
地面の水たまりがまだ氷ったままだ。
地形図に記された破線の農道は、
畑が切れた時点で廃道となっていた。
予定ではこの農道が林道に変わるのを利用し、
できるだけ奥に進んでから尾根に取り付くことにしていた。
しかしそこに林道がない以上、
それにこだわる必要もないので、
目の前の尾根に取り付いた。
すると藪がなくラッキーッ!
快適に歩を進めていくと、
そういつまでも楽をさせてくれるはずはなく、
笹が出てきた。
ただそう密度が濃いわけでも、
背丈が高いわけでもないので、
進行には全く問題なしだ。
変化に乏しい風景が続くものの、
木々の葉がほとんど落ちた樹間から、
『安平山』が見えている。
そして12月の柔らかく気持ちの良い陽射しの中、
10時15分、四等三角点「犬山」。
スタートして1時間弱だ。
これには驚いた!
もっと時間がかかると思っていた。
「犬山」からは東の『安平山』に向かって、
一旦深く沢筋まで下る。
沢床まで下ると、
静かな小沢が流れる様子がいい。
小沢を少し上に向かって歩き、
適当なところで斜面に取り付いた。
急な斜面を登ると斜度が落ちて、
広い笹の尾根が続く。
この尾根を忠実に辿っていくと、
『安平山』の少し南側で登山道に出た。
あとはわずかな登りで、
11時05分、一等三角点『安平山』(点名:阿平山⁼あびらやま)。
久しぶりに見る一等三角点の標石は大きい(18cm角)。
この『安平山』を中心として、
北から南に伸びる稜線上が行政区分となっており、
東側が安平町で西側が千歳市ということだ。
見晴らしの良い『安平山』からは、
北西に伸びる尾根を下る。
斜度のある尾根を下って行くと、
あっという間に沢筋に出た。
この沢筋の風景が美しく、
私が好む風景の一つとなった。
そんな風景の中を下って行くと、
やがて荒廃した林道が確認できた。
それにのったところで簡単な昼食とした。
そして笹の林道を歩いて行くと、
スタート時で目にした畑に出た。
この畑の風景も美しい。
12時35分、駐車地。
この行程が3時間15分とは・・・
短時間のわりにはお得感いっぱいの周遊ルートだった。
楽しいこのルートを、
この週末にまた歩いてもいいくらいだ。
2021.12.4 『茂平沢』(215m)~『石油沢』(171m) 樺戸山地の南端で三角点を結ぶ
この週末はHiromiが土曜出勤となったため山に行けず、
翌日曜日も母さん孝行をするというので、
土日とも別行動とした。
また、私も金曜の夕方に孫たちがやってきたので、
ちょうど良かったということだ。
しかし土曜日は予報よりはるかに天気が良く、
いつまでも孫たちと遊んでもいられず、
午前10時を過ぎて家を出た。
時間が遅くなった上、
帰宅後また遊んでやらなければならないので、
極力近いところで当別町の中小屋に向かった。
そして「北海道医療大学」の裏手の林道に入った。
右に『伊達山』(101m)を見て、
約2kmほど走ると分岐が現れ、
直進方向に林道ゲートが見える。
このゲート前が広いので駐車地とする。
11時20分、駐車地をスタートした。
すぐにゲートを越える。
このゲートは閉じられているものの、
施錠はされていない。
そこにある貼り紙を眺めていると、
「バーン!!」。
近くの山で銃声が轟いた。
いつも思うのだが、
銃声ってやつはどうしてあんな大きな音がするのだろう?
この林道の名称は不明だが、
「茂平沢林道」とでも言うのだろうか?
広くて明るい林道だ。
今年の夏猛暑の中を歩いたことが懐かしい。
35℃の気温の中では平坦な林道を歩くのでさえ、
一歩一歩足を出すのが辛かった。
駐車地から2kmほど歩いて、
「石油沢」への取り付き点となるが、
これは復路で立ち寄ることとして先に進む。
尾根筋に沿ってつけられた林道は、
ときに細くなって東と西両側の風景を眺められる。
広葉樹の葉がほとんど落ちてしまった今、
改めてこの林道歩きの楽しさが沸く。
駐車地より3km歩き、
「曽根の沢林道」分岐に至った。
ここが「茂平沢」への取り付き点だ。
「曽根の沢林道」は今年改良工事がなされ、
ずいぶん立派になった。
前回ここを訪れたときは、
工事車両がたくさん入って林道を整備していた。
また、この地点から航空自衛隊の、
レーダー基地がある「阿蘇岩山」がはっきりと見え、
その横に前日登った「東阿蘇岩」も見えていた。
林道から藪に入り、
12時25分、三等三角点「茂平沢」。
と、そこの立ち木に赤い布が!
前回ここに立った時にはなかったものだ。
その布を広げてみると、
黒マジックで「北広点クラブ」と書かれていた。
北広島市の山の会か?
林道に下って復路に入り、
途中の道端で簡単な昼食を摂った。
そして「石油沢」の取り付き点で藪に入るも、
すぐに藪を抜けて針葉樹林の中を歩き、
13時10分、三等三角点「石油沢」。
そしてここにも「北広点クラブ」の赤布が巻き付けられていた。
林道に下って再び林道歩きだ。
途中で小規模な伐採地に寄ってみた。
そこから空知平野の風景が広がる。
樺戸山地の南端は丘陵地帯となって、
実に親しみやすい林道が続く。
13時50分、駐車地。
急ぎ帰途に着き、まだ帰らずにいた孫たちと遊んだ。
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