コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

谷川岳 ~ 帰りたくないモードに・・・

2017-11-29 19:10:03 | 登山


車を冬仕様に変えたので、もう心配なく今日から初冬の雪山へ行けます。
明日の天気、南関東は曇マークですが上越や信州は晴れマークが付いている。

上越が晴れ!・・・・・谷川岳へ行ける (^^v やっと機会がめぐってきました。


西黒尾根にもトレースがありクサリも使えるそうですが・・・・・
今回はロープウェイを利用してノンビリ天神尾根にすることにしました。

~そもそも疲れていて雪の西黒尾根を登る体力、気力がありませんです・・・

ロープウェイの始発は8時なので夜中に出発する必要もなく、5時に家をでます。
都心は霧雨が降り、不安なスタートでしたが赤城山を過ぎるとだんだんと雲がとれてきました。
7時30分、ベースプラザの駐車場着。 ゆっくり準備して8時の時報で車から出て
ロープウェイ乗り場へ・・・・・

朝イチは混んでいると思い、5分ほど過ぎてから乗り場に向かうと・・・・・

アレ? 誰もいない。 第一団はもう出発したのかなと、この時は思っていました。
なんせ快晴の登山日和、人気の谷川岳ですからね・・・・・

唯一、同じ単独行の男性と一緒になり、ロープウェイに・・・・

谷川岳ロープウェイは初めてです。
低い雲が掛かっていましたが、上がって行くと快晴の空、正面に白毛門~朝日岳が・・・・









天神平に到着して外へ出ると、シーンと静まりかえった雪景色が広がっていました。
ここ天神平スキー場のオープンは12月上旬だそうです。
オープン前ですのでスキー客がいないのは当然ですが、登山者の姿も見えません。

谷川岳へのルートは、まだ夏道が使えるようですので。一緒に乗ってきた男性に

~ アイゼンは、どのあたりで装着するのがいいですかね? とお聞きしたら

~ 私は、ここから着けて行きます。とのこと。
そして、今日はまだ誰も上がっていないようです・・・・と

エッ!そうですか・・・・・私たち2人だけですか。
予想外に静かな山歩きができそうですね。

私もここでアイゼンを着けて用意します。話をしながら色々と教えてもらいましたが
彼は馬蹄形のトレランもするエキスパートですので、私とペースが合うわけがなく
途中から先に行ってもらいました。

後ろにも登山者の気配がないです・・・・平日の谷川岳って、こんなに静かな山なのかな・・・
今年初めての冬靴とアイゼンの慣らしには丁度良いので、雪景色を眺めながら
ゆるゆる登って行きます。










谷川岳が正面に・・・・

ゆっくり行っても2時間半~3時間位でしょうか・・・・
トレースもしっかりとあるので、今日は気が楽です。








これは、たしか雨氷というのですね。

樹の枝がキラキラと朝日に反射して綺麗です。

















この常緑の低木はアカミノイヌツゲかな・・・・









積雪は膝くらいですので、まだ雪の上に出ていますが、まもなく深い雪の下に埋もれて
長い冬を越すのでしょうね。


日差しを受けて標高を上げていくと視界が広がってきました。
登りでは暑くなるだろうと思い、インナーはヒートテックではなく、夏用のエアリズムですが
それでも汗、汗・・・・ 風もないので稜線までは薄着で行きます。

























少し雲が掛かり始めてきました。


















景色に見とれて前にはナカナカ進みませんですが、稜線まではあと少し。












西黒尾根との分岐に到着。 肩の小屋が左手に、その先には雄大な主脈が続いています。

そして反対側、越後の山々が見えてきました。
ガスも取れて、一面青空が広がります。



・・・・快晴です・・・・遠くに見えるのは、もしかして日本海かな。 

天気予報では晴れでも、山の天気は当てにならないことが多いのですが、今日は本当に晴れました。




































トマの耳に着きました。











先行していった男性はオキの耳へと行かれたようです。

静かな山頂で一人、景色を・・・・



















越後駒、中ノ岳も見えます。 ( 後で教えていただきました。越後の山々、同定できませんです )




ズームして・・・・ 山ひだが深く、立派な山容ですね。









オキの耳へと向かいます。


振り返って・・・・








遠く富士山も見えます。









主脈の先に続く山々は何処の山なんだろう・・・・・






























後ろの山々は左から、会津駒~燧岳~至仏~ だそうです。












オキの耳に着きました。


360度、何処までも見渡すことができます。

羨ましがられて良いです・・・・

私だって、こんなに素晴らしい眺めに出会うとは思ってもいませんでしたから・・・・・。

特に素晴らしいな~と感動したのは、オジカ沢の頭~俎嵓~主脈の山々・・・
2千m前後の山とは思えない、堂々とした山容です。

そして遠くの方まで幾重にもつづく山々。
























後から来た単独の青年に撮ってもらいました。












天気予報で晴れるとわかっていても、早起きして行動を起こさないと出会えない景色でもあります。
これから冬山の季節ですが、この行動力はなくさないようにしたいです。
ふとん恋しさから起き上がり、車のエンジンをかけるまでが、一番ハードルが高いかもしれません。

先ほどまでは、冷たい風が吹いて、あまり長く留まるのは辛い感じでしたが
風がだんだん弱くなり、冷たさも無くなってきました。
これなら、何時間でも居られそうです。
とりあえずトマの耳まで戻ります。





























この時期、主脈の尾根を歩く人がいるのだろうか・・・・


何だか帰りたくないモードになり、とりあえず肩の小屋で休憩することにします。















今朝、登っている時に一人だけ下山してきた青年に会いました。
昨晩は、ここの小屋に泊まったとのこと・・・・・

ここで夕焼けから星空、そして朝日を見られたら・・・・・・

1時を過ぎて、日差しの向きが変わり、谷間の影が深く感じるようになってきました。

ロープウェイ乗り場のお姉さんが、最終は5時ですが4時半には乗り場に
戻ってきてくださいね・・・と言われましたけど
帰りは早いので、まだ2時間くらいはウロウロできると思います。

しばらくはベンチで景色を眺めていました。
日差しが温かく、風もなく・・・

けど、あまり長くも居られないもんですね。
きっと、またこんな機会があると思います。
景色を眺めながら、帰路へ。
















朝は逆光でしたのでよく見えませんでしたが、帰りはよく見えます。

真ん中は、上州武尊山 すぐ左奥には日光白根山、右の奥は
袈裟丸~ツンとしたピークは皇海山のようです。

振り返ると、行きの上りでは見えなかったシュプールもみえます。













午後の日差しは谷間にとどかず、上部の雪面だけを照らし出すので
俎嵓(マナイタグラ)は、北アルプスの剣や穂高と比べても見劣りしないです。














日陰では雪面が締まってきました。











3時に天神平駅に到着。

初冬の谷川岳、スキー場がまだオープンしていないので、
人影を見ることもなく、とても静かで贅沢な一日でした。

名前も知らない延々と続いている白銀の山々を見たのは初めてで
感動して足を止めては眺めていたと思います。

雪庇が発達した春に機会があればまた来たいですね。




11月28日













コメント (6)
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