コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

高尾山 ~ 雨の山歩き 、  ツツガムシ病について

2018-11-08 15:01:23 | 登山


天気予報は午後から雨の予報でしたが、早朝から歩き出せば帰りに降られても
良いかと思い奥多摩か丹沢を歩く予定でいました。出かける前にもう一度ネットで雲の流れを見ると
昨日の予報よりも早い時間から雨雲が掛かりそうな感じが・・・・
迷ったあげくに、午前中だけでも歩いてこようと近場の高尾山へ変更しました。


小仏峠下の駐車場から小仏峠~影信山~陣馬山ピストンの予定で6時20分に駐車場を出発します
しかし、予報は早くもはずれて、歩きだしてからすぐに小雨が落ちてきました。
けどこれくらいの雨でしたらノンビリ歩けるだろうと薄暗い道を峠へ・・・・・



















ほどなく峠に到着。

  縦走路を右へ・・・・

気が付く人は少ないと思いますが、峠から少し登った右手の斜面の下には墓石がゴロゴロと
転がっていたり倒れていたりしていている所があります。
昔は墓地だったのでしょうが、今はすっかり荒れていて供養する人は誰もいません。









以前通りかかった時、何だか気になって墓石の年号を一つ一つ調べてみたら
どの墓石にも江戸時代の中期~後期の年号が刻んでありました。
どういった人達の墓なのかは知る由もないですが、まだ関所の往来が盛んな時代です。
多くのハイカーが通る脇に、こんな景色を見るのは何だか切ないですね・・・・・


影信山に着きました。

















視界もなく、少し休憩したら出発する予定でしたが
一瞬だけ雲が切れて、視界が広がりました。


















今日唯一の展望でした。

























すべて巻道を選択して明王峠へ、軒先を借りて休憩・・・・












少し雨が強くなってきましたが、陣馬山のセンブリの花を楽しみに出発です。

・・・・・ところが途中で稲光を見たと思ったら、本降りの雨になってしまいました。

もういいかな~と思いはじめたら、すぐにユーターンです。
全身湿っぽくなって、お昼過ぎに戻って来ました。
こんな天気でしたが、トレランの人と10人くらいすれ違いました。











話は変わりますが、先月の9日に丹沢の檜岳~寄沢を歩いた時のことです。

翌日の夜、入浴の時に左膝の所に何か虫に刺されたような赤く少し腫れた痕があるのを見付けました。
ヒルは下山後の着替え、帰宅後のシャワーなどでチェックしたので違います。マダニでしたら吸血して
頭を皮膚に喰い込ませているので、すぐに気が付きます。
常にロングスパッツを付けて歩いているのに、何に刺されたのか全くわかりませんでした。

ただ・・・・・昨年のヤマレコに、この時期の丹沢を歩いた後にツツガムシ病に感染したという方の
レポを思い出しました。
ツツガムシの中で有毒の感染症を起こすツツガムシは全体の0.3~3% くらいで非常に少なくて
稀であるらしいので、その時はあまり気にしていませんでした。
刺された痕、3日ほど過ぎると、中心に膿が溜まって少し腫れた感じになりましたが
痛みや痒みもないため翌週も元気に八ヶ岳を歩いてきました。

八ヶ岳を下山して着替えていたら、皮膚が破れて膿が出だようでしたが、何の違和感もなかったので
弱いステロイドを縫って、そのまますごしていました・・・写真









ツツガムシ病の潜伏期間は。だいたい10~14日です。
丹沢で刺されてから、丁度10日後・・・・・朝起きると体がだるく、微熱がありました。
ツツガムシ病の場合、高熱が出てインフルエンザに似た症状らしいので、少し違うのですが
ネットで調べるほど不安が増して、これは大きな病院で調べてもらった方が良いのでは・・・・
と思い、都立病院の救急に電話をしましたが、これが中々つながりませんでした・・・・
・・・土曜日の午後でしたので当日の診療は終了していたので・・・・・

一時間ほどして掛けなおすと、ようやく受付から救急につながったので、状況を説明して
診察をしてもらえるのか聞いてみると、幸い皮膚科の医長がいるのですぐ来てくださいという
返事でした。

車で15分ほどの距離ですので、すぐに到着して診察を受けることができました。
先生いわく・・・・たぶん違うと思いますが念のために血液検査をしましょう・・・との事
採血後、45分ほどして再び診察室で結果を聞くと、血小板、肝臓、腎臓の数値に異常はなく
炎症反応もないので、やはりツツガムシに感染はしてはいないと思いますとの診断でした。
正確に感染しているかどうかの診断は2週間後でないと分らないというので、もう大丈夫でしたが
また予約をいれて、本日結果を聞きに行ってきました。











取り越し苦労で良かったです。

昔と違って、ツツガムシ病は早期に適切な処置をすれば重篤になることもなく完治する病です。
治療の場合は入院で抗生剤の投与になるようです。ただ私は抗生物質のミノマイシンに
アナフィラキシーのような症状が出たことがあったのでとても不安でした。

ツツガムシ病は11月が一番の発症時期になるので、滅多に感染しないと思っても
やはり何処か頭のスミに入れておくと良いでしょうね。
大きさは、0,3ミリくらいらしいで肉眼ではきっとわからないと思います。

神奈川県でも3~40人の感染者が出る年もあるそうですし、私が良く行く
房総の清澄周辺などは特に注意した方が良さそうな地域らしいです。

登山道を歩くだけなら、それほど心配ないと思いますが
沢や藪を分け入っていくような事をする場合は、注意した方がよいです。
と言っても常にスパッツを付けていても、こうして何かに刺されたりするのですから
帰ってからか下山後に全身を入念にチェックするしか方法がないのかもしれませんね。
有毒のツツガムシに刺されても6時間以上体液を吸われないと感染しないようですので・・・・・・








コメント (2)
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