コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

雪解けのセツブンソウ

2019-03-06 20:09:11 | 登山




・・・・・前回の続きです



太陽が昇ると気温がぐんぐんと上ってきました。
日射しも強くて植林帯の中を歩くと樹に着雪した雪が一気に溶け始めて
森の中は雨降り状態になってしまいました。
植林帯を抜けるのに時間がかかってしまいヤッケを着ていますが全体が何となく
湿っぽくなってしまいました。

セツブンソウの自生地周辺にも少し雪が見られたので、1時間位お昼を食べながら雪が溶けるのを
待つことにします。ちょうど衣類も乾くので都合が良いです。
湿った春の雪は日射しの強さで見る見る溶けていく感じです。










溶けだした雪で濡れた落葉の上を注意深く眺めていきます。

10年以上前、セツブンソウの自生地を探しながら春浅い外秩父の山々を
ずいぶんと歩いた頃を思い出しました。初めて見つけた時の嬉しさは今でもよく覚えています。

山奥に自生するセツブンソウは点々と自生していて保護区のような群落はなく
背丈も低いのでガラ場などではよく探さないと案外わかりづらいです。
花は純白ではなく周りの景色に馴染んでしまうオフホワイトの感じですので
特徴ある葉を目印に探します。

濡れた落葉ですと特徴ある葉が色の対比でよく目立つので、すぐ近くの林の中に
見つけることができました。






















上に降り積もった重い雪が溶けたばかりです。

かなり重かったと想像できますね、しっかりプレスされて、けっこうダメージを受けている感じです。










少し離れた場所には、元気な株もいました。






























乾燥した落葉の中から顔をだして咲いている感じが可愛らしいのですが
この雪の後ですのでショウガナイですね。

他の場所も同じだろうと思うので、もう少しだけ歩いて帰ることにします。
わずか2~3時間の間に雪が解けだして消えていったので
もう一度、フクジュソウの場所へ行ってみました。











雪は消えて来ましたが、花が開くのはもう少し先のようですね・・・・・



車に戻るとフロントガラス一面が薄黄色い花粉にコーティングされていました。

物凄い飛散量です。

花粉症には縁のない私でも少し不安になり、帰り道では窓を閉め切ったまま帰りました。



今日の探索、ラン科はないと思っていたら・・・・・











かなりの数のカヤランを見つけました。


以前に歩いた頃は樹の上など興味がありませんでしたが
今日は所々で見上げては歩いていたら点々と住んでいることがわかりました。

中には絡み合って垂れ下がり、大株になっている個体もあり蕾も多く見られました。
以前に奥多摩はカヤランが多いことを書きましたが秩父も多そうです。
花を見てみたい株もありましたが、近いようで遠い山域ですし
10連休も仕事ですので、たぶん難しいと思います。




3月5日




コメント (2)
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フクジュソウ ~ 春雪の中に・・・・

2019-03-06 16:12:50 | 登山

関東では二日続けて雨が降り続き、高い山では湿った雪が結構積もりました。
南八ヶ岳は雪崩れのリスクもあるのでダメです・・・・トレースもあるかどうかわかりません。
ワカンを持って石尾根を歩くことも考えましたが、今回は花の探索に・・・・・

しばらく行っていなかった武甲山周辺へ咲きはじめたフクジュソウ、セツブンソウを
見に行くことにしました。
震災直後の日に赤城さんと見に行って以来です。

いろいろネットで情報を集めてみても雨から雪への境目がよくわかりませんでしたが
たぶん武甲山なら山頂以外は湿った雪でたいして積らないだろうと思っていました。
雪の隙間から咲くフクジュソウ、セツブンソウが見られるのではないかと予想していました。

しかし登り始めて足元に雪が出てくると登るにしたがって雪が増して踝を越え始めてきました。
湿った春の雪ですが周りの景色は綺麗な雪景色へと変わっていきます。
















これだとセツブンソウはもちろん、咲いたフクジュソウも完全に
雪の下に埋もれてしまっている感じがします。

取りあえずフクジュソウの自生地周辺まで行って、ダメそうでしたら新雪の縦走登山に
変更しようと思いました。

ウサギか何かの足跡を追っていきます。










途中の開けた場所から見る長沢背稜は白銀に輝き、まるでアルプスのようでした。
これでは朝一にラッセルして登るには手強い感じです。昨日までは気楽に石尾根でも・・・・
なんて考えてもいましたが、きっと石尾根でも吹き溜まりでは膝上くらいまでありそうです。

不安な感じで自生地周辺に近づくと・・・・・幸いにも雪はそれほどではない感じでした。












よ~く見まわしながら雪面に神経を集中しながら探していると・・・・・・
真っ白の雪の表面に薄っすらと黄色が見えてきてきました。




















フクジュソウは咲きはじめているようですが、春の雪が冷たく重そうです。

















この辺は密集した群生地で
うっかりすると雪に下にいる株を踏んでしまいそうになります。





















まだ固い蕾もありますが、この雪がなければ多くの株が咲いているのではと思います。
だいたい開花の時期は3月中旬頃ですが、今年は雪が少なかったのと暖冬で
少し早い開花だったかもしれません。


















春の日射しの中で一面黄金色に咲く景色も良いですが、ようやく春めいて来た頃
深い山奥に咲くフクジュソウには雪に埋もれている景色も良い風景だと
自分に納得させておきます。

ただ、前回に来た時も同じ感じで雪の中でした。
これですと一緒に咲いているセツブンソウは雪に埋もれてしまっていますので
一緒に並んだ様子は見ることができませんね。

セツブンソウは他の場所でも見つけていますので、少し標高を下げて
雪が少ない場所で何とか花を見つけてみようと思います。




・・・・・・・続く













コメント (2)
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