コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

春の奥久慈へ  ~ 早春の花

2019-04-10 17:14:28 | 登山



3週間ほど山へ出かけていなかったので、今日は明方から歩こうと思い深夜に自宅を出発しました。
薄明るくなった山里を車で走っていくと、朝霧の中から見頃になり始めた桜が視界に入ってきました。
まるで桃源郷のような景色だな~と思いながら走っていると気が付いたら目的地に着いていました。

早朝の気温は-2度です、車を止めた周りは霜で真っ白でした。
寒いのですが長く歩くには体力の消耗がなく程よい気温です。

準備をして6時前に出発 日没まではタップリ12時間程あります。
しばらく歩いていなかった分、今日は十二分に楽しんで来ようと思います。


薄暗くこの寒さですので足元のキクザキイチゲ、ニリンソウの花はまだ固く閉じたままです。
ネコノメソウ(ニッコウネコノメソウかな・・・)、セントウソウなどを見ながら植林帯の中へ・・・・















湿り気がありシダ類が多い場所を歩いているとショウジョウバカマの花に出会えました。

今日見ることができたら良いなと思っていた花の一つです。
















ヒナスミレはまだ蕾でした。











植林帯から落葉樹の森へ・・・・ようやく日射しが林床にとどき
周りの景色も明るくなってきて暖かさを感じるようになりました。
そんな森の中でこの葉ッぱを見つけました。
もしかしたらまだ咲いているかも・・・・










よく見まわして見ると
















しばらく気温が低かったおかげでしょうね。周辺を歩き回ると何株も見られました。
上手く言えませんが房総で見る花と比べると雰囲気が少し違う感じです。
春を待ちわびて・・・という感じが強い気がします。


岩場が出てきたのでイワウチワが咲いていないだろうかと斜面を見ながら
適当に歩いていたら岩場の隙間などに時々ピンクの色が見える場所がありました。
少しまとまって咲いている斜面を見つけて、しばしの鑑賞です・・・・・・
このあたりは昨夜の雨が雪だったようです。















奥久慈の山では比較的出会う機会が多い花です。
太陽が高くなり、ようやく日射しが降り注ぐ尾根歩きになってきました。
樹々はまだ芽吹いていませんが、ヤマザクラがポツポツ咲きはじめています。











青空の下、シュンランの花が見頃です。















イワギボウシ













ヒオウギも目覚めました。











岩尾根になってきました。

雑草がまだはびこっていないし樹々も芽吹く前ですので視界が良く岩場の様子も良く見えます。
着生している植物を探しながら岩場の上を登ったり下の方まで降りてトラバースしたりしながら
しばらくは探索に時間をつぶそうと思います。

岩場の下まで降りて狭い踏み跡をたどりながら見上げるとイワヒバが多く
今の時期は固く閉じています。初夏には緑一色になるのでしょうか・・・










少し疲れたので岩に寄りかかって休憩していた時、何気に下の方に目をやると・・・・
下の方に果実のガラがまだ残っているような枯草が目に止まりました。


















・・・・・これは! 見た覚えがあります!

この場所は回り込んで近くまで行けそうです。カメラだけ持って・・・・・











間違いないですね。花を見つけた時、すぐ隣にガラも残っていたので一緒に写真に収めていました。。
どれも立派な株だったようで何株もまとまっていて小さな群落をつくっています。

昨年花の終わった秋に多く咲いていた自生地を再訪してみましたが
その時はガラは一つも見つけることができなくて、果実を付けて残っているのは
稀なんだとわかりました。

これだけ何株も見られたということは、ここがとても条件が良い場所なんでしょうか・・・・・
きっと周辺にも多く自生していそうな気がします。


岩場に着生しているマメヅタランは何ヶ所かで見つけることができました。
























目線の位置にもいて花の時期にまた来る機会があれば・・・・・と思います。













今回は初めての場所でしたが帰りは戻れそうな枝尾根を選んでGPSで確認しながら
適当に下りて行けば帰れるだろうと思っていました。
赤テープがあったり、途中から作業道が複雑に入り込んでいたりしますが
標高もたいしたことはないし、房総のように激藪や複雑な沢が入りこんでいないし・・・・
すこし心配しながらも大丈夫だろうと安易に考えていましたが、GPSを見ながら進んでいると
踏み跡はだんだんと車を置いた場所から遠ざかっていく一方で・・・・・

強引に急傾斜な法面を登って尾根一つ越えるのは賢明ではないと思い、一度下りて
集落を大きく迂回して車に戻ることにしました。

下りた集落では桜が満開に近く、道々スミレやニリンソウも多く見られて
早朝に車から眺めた景色そのものでした。














山より花も多く、静かな山里を歩くのはノンビリ楽しい時間でした。
けど土地勘がない山域で適当の登るのは良しとしても下るのは要注意ですね。
山歩きの鉄則でしたが、体力に余力があり時間的にも余裕があったのが幸いでした。



4月9日
















コメント (2)
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