コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

深い山に咲くヨウラクラン

2020-05-31 19:18:30 | 登山


照葉の森を歩いているとき、樹々の周りに苔やマメヅタが多くなってくると
どこかにヨウラクランが住んでいるのでは・・・・と立ち止まって見上げてみます。

ここは先日の房総探索で出会った森です。
ヨウラクランが点々と着生していました。
ヨウラクランがいると、森のどこかに木霊でも宿っているような気がします。
この怪しい形というか妖艶な姿が、その遣いのような・・・・・・
























なかなか出会えないアオバナヨウラクラン

ヒルが登ってくるのを落としながら、しばらく眺めていました。


















小さな株ですが目線に近いところにもいました。












先の方から咲き初めていき花期が長いヨウラクランですが
苔むす深い森では花の時期でないと見つけることが難しいです。

この時期の林床には花が少ないけど、小さなアリドウシが咲き初めていました。







蕾が可愛らしい









ゆっくりと腰を下ろして、しばらく花を眺めていたいと思いますが
それができないのが辛いです。


岩場をトラバースしているとカタヒバに覆われた場所がありました。







この岩場の反対側がとても気になるので、何とか回り込もうと右往左往しますが・・・・・・
ちょっと危険なので今回は止めました。冬にザイルをもってきて再挑戦してみます。

周辺にはカシノキランも住んでいましたが数が少なくなってしまったような・・・・・
どうも台風で飛ばされてしまった感じ・・・・・・・・稜線の風は猛烈だったようです。
この株は何とか持ちこたえたのですが、もうすぐ樹皮ごと剥がれて落ちそうです。








着生ランは食害の被害がないので安心していましたが
台風が一番の脅威になることが今回よくわかりました。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風後のマメヅタラン、ムギラン

2020-05-31 18:31:23 | 登山



先日の房総探索、山は昨年の台風の影響で
倒木が多く場所によっては以前と景色が変わってしまった場所もあり
僅かな距離でも時間が掛かる所も多く、しかもヒルは容赦なくやってきました。
歩いた行程の半分はヤマビルとのせめぎ合いでしたが、幸いなことにコロナウイルスの影響で
自宅に高濃度アルコール消毒液があり、あまり希釈しないでスプレイヤーに詰め、ノズルを緩めて
霧状ではなくストレートに噴射できるようにして、次々と登ってくるヒルをめがけて噴射すると
あのシツコク登ってくるヒルがポロポロと落ちていきました。

痩せ尾根では大きなモミの樹も倒れていて
本来なら双眼鏡でしか観察できない位置に着生している
ムギラン、マメヅタランなどが手元で観察することができました。









これはムギランです。
台風で倒れて8ヶ月がたった今
上手い具合に倒れて表向きになった株は思っていたよりイキイキとしています。

他の倒木ではマメヅタランも見かけましたが
花を付けた株は少しだけで、多くが枯れていたり、弱っている状態でした。
マメヅタランが日射しの当たる乾いた場所に多く着生するのに対して、ムギランは
日影で多少の湿気がある場所でも多く自生しているので、その差がでたのだと思います。
















花芽も付いています。
周辺には破片が落ちていたので、一株持って帰り、自宅で観察出来れば・・・・・・と思います。

幸い台風の風に負けなかった樹々に着生していたマメヅタランは
ちょうど花が咲き初めていました。







































冬になれば、きっとまた来ると思いますので
ムギランが生き残って行くかどうか確かめてみます。






コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする