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コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

大規模に盗掘された、フガクスズムシソウ

2018-07-05 16:56:31 | 登山


梅雨も明けて暑い日が続くので、今日は涼しい富士山麓へ
フガクスズムシソウが咲きはじめたと思うので出かけてきましたが・・・・・

大株が着生しているはずのイタヤカエデを見上げても・・・・・見えてこない?
というか、そこにいるはずのフガクスズムシソウがいない!

この樹には、大株以外にも点々と着生していたのですが、双眼鏡を取り出して
上の方まで何度も見まわしたのですが、一株もありませんでした。


一株も残っていない・・・・・

いやな予感がしたので、周辺に着生していた樹々を一本づつ確認してみました。
しかし、どの樹を見回してもフガクスズムシソウを見つけることはできませんでした。

ある樹の周りは苔の付いた樹皮が大量に落ちていて、好き勝手にやりたい放題
に盗掘していった残骸を見ることになりました。































少し高い位置に着生していた株も一つ残らず持っていかれました。

これは、個人レベルの盗掘ではないですね。
こいつらは、相当な悪党です。

もしかしたら下見もしていたかもしれません。
間違いなく盗掘のプロというか、慣れたやつらの犯行だと思います。

フガクスズムシソウは、ネットを見ると高額な値段で売買されていますので
業者に精通したヤツらの犯行の可能性が高いのではと思います。


といっても、詳しい場所を書くのはどうかと迷い、止めておくことにしました。
私以外にも、昔から楽しみに観察してこられた人は多い場所だと思いますので
とても残念です。

心配なのは、今後も危険性のある自生地が、この富士山麓には多いことです。


ただ富士山って・・・・夏山シーズンになると、登山道の小さな火山礫を一つ持ち帰るのも
厳しく規制するのですが、秋のキノコのシースンには、見て見ぬふりをしているのか
好き勝手に歩いて収穫しても、おとがめなし・・・どころか山小屋で鑑定もしてくれるくらいです。

秋の登山シーズンでは富士宮ルートはゲートまで造って登山禁止にしていますが、
普通に多くの登山者が登っています。
それ以外にも、どうも・・・・・・なことが多く、そんな環境が盗掘者には
入りやすいエリアなのかもしれないと感じています。


どんな形かわかりませんが、今回の盗掘で一つの自生地が全滅して
50株以上のフガクスズムシソウが持ち去られました。

きっと何らかの形でネット上に出てくる可能性もあると思いますので
情報が拡散してくれると良いかと思っています。







コメント (9)
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