気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

叔母93歳・高らかに宣言!!

2016-06-28 23:16:45 | その他

 叔母が絶対に嫌な事、それは「家族葬」

どうせなら葬儀は派手に、沢山の人にきて貰い、賑やかに送ってもらいたいと言っておりました。

多分、彼女の希望は叶えられるでしょう。

まだまだ先と思いますが

 

6月26日、 

 叔父の命日だった。

 特に〇回忌というわけでもないので、叔母一家で、法要を営み、私達従兄妹たちは、最後のお楽しみ部分だけ招待された。

叔母一家は叔母と長男夫婦とその娘夫婦、長女とその息子夫婦、そして二男夫婦の10人。

そして従兄妹達6人の合計16人がお楽しみに参加。

 

竹芝桟橋から4時にヴァンテアン号に乗船。 東京湾クルーズです。

 

窓から見える船は松本零士デザインの「ホタルナ」 

「月が輝く夜に神秘な輝きの蛍が隅田川に舞う」 というコンセプトで作られ、お台場や浅草を結んでいる上バス。

宇宙船みたいでかっこいいですね。

 

93歳の叔母です。 

浜松町から竹芝桟橋まで20分、杖ナシ、介助ナシで サッサと先頭を切って歩いてきたらしい。

ディナーも美味しそうに食べ、「肉が好き、特に豚肉、トントロなんて最高よ」 と言ってます。

私は最後のデザートあたりでギブアップだったけど、叔母は驚くほどの健啖家ぶりを披露

その中で、 「家族葬は嫌!!」 と明るく宣言

同世代は全滅だけれど、この叔母は三味線を抱え、介護施設で腕前を披露したりボランティアにいそしみ、

自宅ではタバコ屋のおばあちゃんをやっている。

お釣りを間違えると、お客さんが訂正してくれたり、お客さんが自分で計算してくれたりで、

叔母のタバコ屋は、のどかな昭和の風景が展開しているらしい。

記憶力も確かなので、話題も豊富。

話していると、とにかく楽しい

 

                  

 

ディナーです。

上の欄の左のゼリーは、長崎?のハモのあられ揚げと、熊本産のトマトのゼリー。

鯛のポアレ、紫芋のスープ、九州の鳥のナスソース、チョコレートムース。

来月から始まる九州応援メニューの先取りだそうです。

とても美味しく、上品な味付けで、景色を見ながら堪能。

叔母やいとこ達との話も弾み、時間を忘れるぐらい。

 

食事の後はデッキに上がり、集合写真や、景色を楽しんだ。

     

     叔母と従弟達と。

     叔母の笑顔は素晴しいです。

 

帰り道、夫が叔母から言われた話を教えてくれた。

 「今、何のために生きていたか時々考える事があるのよ。 私は世の中の役に立ったことがあるのかしら?」 って。

驚きです。

若い頃東京に出てきた普通のおばさんなのですが、こんな事まで考えていたなんて!!

こんな事を言っては失礼なのですが、幸せなお年寄って、自分の人生を全部肯定して生きているとばかり思っていた。

そして、自分の人生観がしっかり固まっているとばかり思っていた。 時には頑固なくらいに・・・・

93歳になっても、疑問と迷いを持ち続ける頭の柔らかさにただただ感心するばかり。

 

夫は 「こんなに賑やかに仲良くしている家族を作った事が、一番世の中の役に立っていますよ」 と言ったそうだ。

 その通りですね。

 

なかなかこんな風に生きる事は出来ないけれど、身近な叔母から生きる指針をもらいました。

 

                                 

                  おはぎと生姜の佃煮のお土産

ちなみに、このおはぎ、叔母が朝4時起きで作ったそうです。 (生姜の佃煮も もちろん自家製)

料理の腕もいまだ衰えず

 

 

 

コメント (12)
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