竹富島には、始祖とされる、六人の祖先神を祀った
オン(御嶽)をムーヤマ(六山)と呼ばれ
一年を通して神事、祭祀が行われる最も重要な御願所とされている
島の住民は必ずどこかの「ムーヤマ」に属し
祭の時には家族、一族が集い祭祀を行う
各オン(御嶽)には神職であるツカサ(神女)が属し祭祀を司る
ツカサは主に女性で、代々世襲で引き継がれ
オンの香炉などを管理し年間十五回の祭祀を執り行う
また、トゥヌイムトウ(殿居元)やカンマンガーなどの役職も
世襲で引き継がれている
竹富島には数多くの伝統行事である祭祀・祭礼が継承され
「祈願」と「感謝」を行う祭祀に分ける事が出来る
八重山諸島各地で行われている
プイ(豊年祭)やキツガン(結願祭)・シチ(節祭)などに加え
竹富島独自のである
ユーンケイ(世迎い)、ジュングヤー(十五夜)などもある
島最大の祭祀タナドゥイ(種子取祭)は
十日間に渡って数々の神事が執り行われる
島民総出で祭に参加し
祈願し謡い踊り、芸能を奉納して
島全体が一体である事を体感している
そこにあるのは「うつぐみ(一致協力)の心である」