水陸両用の城門である盤門、瑞光寺の瑞光塔、
運河に架かる呉門橋を盤門三景と呼びます。
”北で万里の雄大さを見、南で盤門の麗しさを見る”
と、言われているそうです。
盤門景区の入園料は40元です。
17時から20時までは、夜花園として開園されていて別料金となります。
園林カードがあれば無料ですが、夜花園には使えません。
盤門は、中国で完全な状態で唯一残っている水陸両用の城門で、
世界遺産にも登録されています。
盤門が最初に造られたのは2500年以上前、春秋時代です。
現存している城門は1351年に再建され、
明代、清代にも修復されて今に至っています。
呉門橋は、北宋の時代、1084年に架けられた石橋で、
全長は約66m、高さは11mあります。
今の橋は清代に修復されたものです。
瑞光搭は247年に建てられた蘇州で最も古い仏塔です。
北宋の時代、1004年に再建されています。
高さは約53m、七層八角形の塔でレンガや木で造られています。
紀元前514年に蘇州の城や盤門を設計、建設した、伍子胥を祀る祠があります。
伍子胥は、もともと楚の国の人でしたが、父と兄を殺され呉の国へ亡命した後、
復讐のために呉の国の王へ楚への出兵を進言し続け、
ついには、楚国は呉国よって攻め滅ぼされてしまい念願の復讐を果たします。
でも。。仇であった楚の国王、平王はすでに亡くなっていたにも関わらず、
その墓を発いて平王の死体に鞭を打つという行為などから、
ちょっと悪者みたいな言われ方もする人物です。
「死屍に鞭打つ」の語源になったと言われています。
盤門景区の中心にある池と周囲にある庭園や寺院は、
2001年にAPECが蘇州で開催された際に整備され中央庭院と呼ばれています。
ここで非公式会議も行われたそうです。
蘇州には長い歴史を持つ庭園や史跡が多くありますが、
その中でも盤門景区や虎丘には、特に古い呉越時代の遺産が残されています。
ここも最近までは観光客がそう多く訪れる場所ではありませんでした。
どちらかと言えば、蘇州のお年寄り達が来る所みたいな感じだったのが、
昨今の観光ブームせいか団体旅行客が増えてます。
「有名だけど静かに過ごせる」という場所が少なくなってきました。
中国の団体旅行客ってマナーがちょっとね。。