雲南省大理の洱海(日本語読みで”じかい”)は雲南省で2番目に大きい湖です。
中国全体では7番目の大きさ、雲南省では湖のことを海と呼びます。
以前、麗江、玉龍雪山やシャングリラを旅行した時に大理にも立ち寄ったのですが、
記事にするまでずいぶん時間が経ってしまいました。。せめて年内には書き終えないと。
洱海は南北方向に長い形で、耳の形に似ているとのことでこの名が付けられました。
平均水深は11mで、最深部では20mほどあり結構水深の深い湖です。
湖から流れ出た水は、最後にはメコン川へ注ぎます。
ツアー料金にはレンタカーの代金も含まれていたので、湖岸巡りに車を使うことにしました。
車はベンツのスマートを指定したのですが、まさかピンク色とは。。
レンタカーの主な目的は車と一緒に結婚写真や観光写真を撮るためなのでしょう。
運転中にピンクのアウディやビートルなども見かけました。
残念ながらあまり時間がなかったので、湖の東側湖岸に沿って走ることのできる環海東路を2時間ほどドライブ。
小さなスマートは見晴らしの良さそうな場所や人が集まっている場所を見つけて隙間にサクッと駐車できます。
理想邦旅游小鎮という湖岸の高台にあるリゾート施設からは遠くの山々や、
洱海にある3つの島のひとつ、金梭島などが見渡せます。
天気はまずまずだったのですが、標高4000m越える遠くの山々が霞んでしまい景色は今一つでした。
1990年代後半から2000年代にかけて、生活排水などによる富栄養化が進み、
アオコなどが大量発生した時期もありましたが、水質や環境保護政策で徐々に改善されているようです。
2010年~11年には「窒素・りんの水質総量削減に係る日中共同研究」でも取り上げられており、
浄化作用を復活させるために湖の西側では大規模な湖岸修復工事も行われています。
洱海には、弓魚(大理裂腹魚)と大理鯉などの固有種が生息しています。
漁業も盛んで江蘇省の太湖から持ち込まれたシロウオの養殖もおこなわれているそうです。
洱海の西側にある周城という白族の村では染物の体験ができます。
周城は昔から藍の産地として知られており、絞り藍染めを作る工房がいくつもあります。
白族の家は、”三坊一照壁、四合五天井”と呼ばれる造りになっています。
三坊は、中央の大きな正房と両側にある2つの廂房で、正房は家長の住む建物です。
一照壁とは、中庭を挟んで正房の対面にある立派な白壁の塀で書や画、大理石などで装飾されています。
四合五天井とは正房、2つの廂房、倒座房の4つの建物が中庭を囲むように建てられ、
大きな中庭が1つと小さな4つの中庭があります。
四合五天井の家に住むのは裕福な一族で、造りは漢民族の四合院形式の影響を受けているそうです。
絞り藍染め体験ができる工房は三坊一照壁造りでした。
工房のガイドさんが家の造りと絞り藍染めの工法や歴史などについて説明してくれます。
絞り染めは、模様などの白く残す部分を糸などで縫って絞ります。
その後、染料に浸けて染めた後に糸を抜きます。
これは体験で作った絞り藍染め、模様の部分がちゃんと白く残っています。
体験で使う布は、絞りの工程が後10針ぐらい残した状態になっています。
まず最初に自分の好きな図柄を選んで、布に付いている番号を覚えておきます。
図柄はたくさんありますので選ぶときにちょっと悩みます。
次に白族のおばあちゃんに見てもらいながら絞りの最後の仕上げを行います。
針仕事が苦手な方は、おばあちゃんに丸投げしても大丈夫。
藍染の作業も白族のおばあちゃんが行います。
染料の主な成分は板藍根、染料以外にも抗菌や抗ウイルス作用があるとされ、
中国では風邪予防の薬として一般的に用いられています。
私もちょっとのどの調子がおかしいかなと思う時にはよく飲んでいます。
乾燥機に入れて乾かした後に糸をほどいた布を受け取ります。
この時に布の番号を見て、自分が造った(絞った)布を探します。
乾くまで白族のおやつの試食販売や絞り藍染めの売店を見て待ちます。
実際に自分で行う作業はほとんどありませんがそれなりに楽しいです。
売店にある染め終わった綺麗で大きな布など、
買いたい衝動に駆られましたが、何に使ってよいのか分からず断念。
周城の絞り藍染めは、日本の国立民族学博物館で展示されていたこともあります。
湖沿いにドライブで景色を楽しめるのは東側、東側には大理空港もあります。
遠くの山までしっかり見える時の景色はもっと素晴らしいのだと思います。
大理市の市街地は南側で高速鉄道駅などがあります。
西側には周城以外に大理古城や崇聖寺三塔などの観光名所があるので、ぐるっと一周見所があります。
余談ですが、スマートってものすごく運転しずらかったです。。
ドイツのアウトバーンで大きな車と一緒に疾走する姿を見ていたので、
小さくても安定感があって小回りも効いて乗りやすい車かと思っていましたが、想像とはずいぶん違いました。
見たい!
大理も行きたい場所でした
Delta様も私もやはり日本人??笑い
見たい感覚は一緒でしょうか?
最近ずっとアップされたところは私が見たい希望の
場所ばかりでした
羨ましくて、羨ましくて・・・
私はまたまた弾丸ツワーですから主人は私が
いないので(救急のにもつ)を
玄関口に置いています。妹や娘がいても私ほどには
気が利かないから<?>・・・
それでも思い切って出ないと私は出かけられないのですよ。。。
いいですね~~民族衣装も素敵!
桂林も大理も以前から行ってみたい場所のひとつでした。
中国での生活を始めてから10年近く、やっと行ってきました。
どちらも日本からのツアーがたくさんある場所なので、
中国で行きたい場所はたぶん、みなさん同じなのでしょうね。
tangoさんの弾丸ツアーも続いていますね。
家のこと、仕事のこと、いろいろある中でうまく時間を使われておられるので、
いつも感心しております。(体力も(笑))