今年の初詣は玄妙観に行ってきました。
玄妙観は蘇州の観光地、観前街にある道教のお寺です。
玄妙観は何度も訪れたことがありますが、初詣は初めてです。
元旦の観前街は例年と比べると人が少ないですが、それでも結構な人出で賑わっていました。
蘇州では12月上旬ごろからコロナの第一波が始まりましたが、
最初の方で感染した人達(私も含めて)はもう陰性になり、普通の生活に戻っています。
中国では、よく挨拶代わりに吃飯了吗?(もうご飯食べた?)と言いますが、
今は陽过了吗?(もうコロナ陽性になった?)が挨拶になっています。
玄妙観は歴史のあるお寺で、276年に創建され当初は真慶道院という名前だったそうです。
1295年、元の皇帝の命によって玄妙観の名に改称されました。
お寺の境内に入るのは無料ですが、本殿の三清殿に入るには10元の拝観料が必要です。
三清殿は南宋代の1179年に再建され、1982年には国の重要文化財に指定されています。
江南地方で現存する宋代木造建築物の中では最大級とのことです。
初詣なので線香も買いました。
三清殿の前の売店で買うと最も安いので3本20元します。
西園と違って持ち込み可能なので、門前の売店で買ってから三清殿に入るのが正解かと思います。
本殿に入る前に線香に火をつけ、東西南北全ての方向へお祈りします。
(仏教寺院でも道教寺院でも同じだと思います、たぶん)
お祈りが終わったら、線香の火は消さずに香炉に挿します。
道教の最高神格である三清は、三清殿の正面中央に高さ17mの元始天尊と、
その両側に霊宝天尊と道徳天尊が安置されています。
三清殿の中には、三清以外にもたくさんの神様が安置されていて、
全ての神様の前でお祈りする人も多いです。
門前には古くからある売店の他にもたくさんの露店が出ています。
わざわざここで買うものもないのですが、露店の前に人が並んでいるのを見ると、
ちょっとした正月気分を味わえます。
中国では、元旦と春節の2回、新年を迎えることができます。
蘇州で日本と同じように大晦日と元旦にお参りに来るのは、
仏教寺院の寒山寺や西園なので、玄妙観に来る人は少ないです。
中国の入国後隔離が完全になくなったので、
春節には日中間の飛行機も増便されることを期待したのですが、
まさかの日本側で増便を禁止して発着空港も制限するとは。。その気持ちは理解できますけど。
今年の春節は、やっと(みなさん3年ぶり?)帰国を予定している人でも、
もし陽性判定がでたら、何もできずにそのまま隔離ホテルから中国へ戻ることになるかも?
を恐れて躊躇する人もいるかもしれませんね。
私の知っている日本人の皆様は、全て”陽过了”の方々なので、問題なしかと思いますが。
今年こそ、日本と中国の往来が通常状態に戻りますように。