小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

賃貸にする場合

2014-03-21 08:32:20 | 日記
      賃 貸 に す る 場 合   NO.356
 もう自分では物理的にも環境的にも住めなくなった居宅を、人様に貸して収入を得ようと考える人もいます。
高槻市でも「住み替え支援機構」を通じて、そういう物件を借り受けて、それを若い人に家賃の一部を助成して貸し付け、高槻市内に若い世代を呼び込もうという施策がとられています。
でも、いまいちなかなかうまくマッチングしていないようで、成果はあまり上がっていません。
と言って高齢者が直接他人に居宅を賃貸する場合は、入居者の家賃滞納とかメンテの問題、さらには暴力団員等の悪質な入居者の見極めが、なかなかできません。
私が相談を受けたケースでは家賃を滞納して、家具を一切置いたなり蒸発してしまい「どう処理すればよいのか解らずに困った」という人のケースがありました。
市の「無料法律相談」に行って弁護士に相談したところ、「弁護士に相談しなさい!?」と言われたと憤慨していましたが、そうではなくて「弁護士に依頼しなさい」じゃなかったですか?と反問しましたが、アテにならない!と、私のところにやって来たのでした。
当時私は「行政書士」の看板を上げていましたので、そのひとの家族関係を調査することができましたので、調査しまして兄弟を探し出して、その兄弟の立会いの下、家財道具一切を撤去せせることができました。
このように、賃貸にするといってもいろんな問題が生じることを考慮して置かなければなりません。
その点うまく行ってるケースとしては、古い家を取り壊して「貸ガレージ」に転用している場合です。
貸ガレージの場合はメンテ費用も掛かりませんし、不法占拠等の問題もあまり深刻な問題にはなりません。
でも、ガレージの管理と言えども全く問題がないというものでもなく、やはり費用がかかっても、専門の業者に任せるべきでしょう。
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見きり物件

2014-03-20 09:49:09 | 日記
      見 切 り 物 件   NO.355

 株屋さんの世界には「見切り千両」という言葉があります。
買った株がどんどん値下がりして行く場合に、思い切って損をしても早めに売却する方が、損失を少なくて済ませることができる。
見きり処分はさらに値下がりして損を増やす場合のことを考えれば「千両」にも値するという意味です。(実はそういって損をさせるのですが・・・)ところで、老人ホームに入所する費用を捻出するために、とか、自分は高齢になって管理ができないものになったなどの事情で、比較的に元気なうちに居宅用不動産を「見きって」売却される場合があります。
長年愛用した家具も使い慣れた電化製品も「一切合財処分してください」と決断して居宅を売却されるのです。
後期高齢者になった自分でもちょっとそういう勇気はありません。
これから先もう着ることもない背広・何が書いてあったか覚えていない図書・もう見ることもないアルバムの写真などなど、ほとんどゴミ屋敷みたいになっているのに「断捨離」ができません。
そういう「見切り千両」の物件に出会うのは、ちょっと感慨があります。
人間本来無一物、そんなもの持ってあの世とやらへは行けないのに
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ニーメラー

2014-03-19 12:01:24 | 日記
      ニ ー メ ラ ー      NO.354

 
 ドイツの有名な神学者です。 ナチスが出て来た時の対応の話です。
ナチスが共産主義者を襲ったとき、自分はやや不安になった。
けれども結局自分は共産主義者でなかったのでなにもしなかった。
それからナチは社会主義者を攻撃した。 自分の不安は増大した。
けれども、自分は社会主義者ではなかった。 そこでもやはり何もしなかった。
それから学校が・新聞が・ユダヤ人が・・・という風に次々と攻撃の手が加わり、そのたびに自分の不安は増したが、なをなにごとも行わなかった。 さて、それからナチは教会を攻撃した。
そうして自分はまさに教会の人間であった。
そこで自分は何かをした。  しかし、その時はすでに手遅れであった。
特定秘密保護法・憲法の曲解・消費税のゴリ押し・靖国参拝・戦後レジュームへの回帰などなど、最低の政権が最低の施策を次々と推し進めている
何もしなかったら、いつか来た道に押し込まれる。
橋下 政治も同じこと。
「知」の挑戦 一色 清ほか著 集英社新書 を参考にしました。

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自死物件

2014-03-18 08:22:11 | 日記
      自  死  物  件    NO.353

 Nさんは会社退職後飲食業をされていましたが、設備投資に多額のお金を掛けたものの、商売はうまく行かずがんばりつづけておられましたが、ジリ貧状態で銀行の融資返済が滞りついに破産。
思い余って縊首(首つり自殺)されました。
こういう「事故物件」も我々業者としては「商品」として取り扱っています。
本件の場合、Nさんは破産宣告を受けて破産管財人がついていましたから、この破産管財人との取引となり競争入札の結果、当社で落札しました。
こういう事故物件は、相場の5~6割くらいの評価になります。
「ゲテもの」好きではありませんが、自死物件ということになりますと、新築分譲にするにもちょっと気引けますので、本件については建物を解体して更地にし、他の分譲業者に転売しました。
勿論業者間の取引とは言っても、事故物件であることを説明する必要であることにはちがいがありません。
万一私が事業に失敗することがあっても、自宅での自死は避けなければならないということを認識する事案でした。
でも、変わった人もいらっしゃって「私がそこ住んで霊を弔ってあげましょう」というような人も稀にはあるようです。
人それぞれです。
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事故物件

2014-03-17 13:11:32 | 日記
        事 故 物 件  NO.352

 宅地建物取引法上、取引業者は売買する不動産について「重要事項説明書」を作成して説明し、買主に交付しなければなりません。
売買する不動産の法的規制や規則などのほか、その他買主が使用する場合に支障となる不利益や瑕疵(かし・・・隠れたキズ)の有無についても説明しなければなりません。
そこで事故や事件が発生した不動産については、業者間では「事故物件」と称しています。
自殺・殺人事件・火災の発生(特に死者の有無)孤独死・などもこれに該当します。
私どもで取引する不動産の100件の内1~2件はこれに該当します。
不動産業という仕事は、ある面産業廃棄物処理のような、人様が嫌がる「もの」を処理しなければならない側面があります。
私どもの方では、そういう「事故物件」も取り扱っています。
ボランテイアでやっている訳ではありませんが、誰かがやらないといけないことですし、信頼して依頼されれば可能な限りお応えするというスタンスで取り組んでいます。
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