大分県教員採用に関する汚職事件

最近マスコミを賑わしています、この事件ですが、けしからんのは言うまでもないのですが、これは大分県だけの問題ではないですよ。
何を隠そう私の父も高校の教員でしたが、採用に関しても、昇進に関しても、教育委員会に対して顔の利く有力者（主に議員）がかなりの割合で介在します。おそらく新卒の採用に関しては、大袈裟に言えばその人の一生を決めることにもなるので、今回の大分みたいな事はどこの都道府県でも起こり得ますね。
親が教員の方は、教員が民間の一般会社員に比べて、どれだけ楽なのかを見に染みて解っていますから、自分の子弟も教員にしたいと思うのは至極当然の事です。

東京や大阪の大都会ならいざ知らず、田舎では市役所（町村役場）、農協・漁協
信用金庫くらいしかないんです。後は数少ない公立高校の教員！。

今回は大分の教員採用に関して問題になって居ますが、田舎の市役所・役場なんか
の職員採用に関しては、透明度は薄いでしょうね。

一般の会社員では、自分が出世したくなくても、上から実力を認められて抜擢される事はありませんが、教員は自分が「俺は管理職にはならない！」「ずっと平教員で良いんだ！」と思ったら、出世はしません。「教頭試験」を受けなければそれで済む話です。
「金八先生」をご覧になってる方はご存知でしょうが、“坂本金八”は教頭試験を
受験しないので、ずーっと生涯一平教員で、３年Ｂ組の担任をやっちょりますね。

若い時に組合活動に熱心で、校長や教頭、教育委員会とも激しく戦った“歴戦の勇士”がある日ばったりと組合活動を止め、何年かするとどこかの教頭になっていた
なんて事は日常茶飯事です。

くどくど学校の先生の悪口を書きましたが、なぜこんな事を言うのかと言いますと、教員は決して「聖職者」などではなく、普通のサラリーマンだって事です。
普通の人ですから普通に出世欲もあり、我が子にもいい思いをしてもらいたいと
思うのも当然なんです。親が教員で、その出来の悪い子供より試験の成績が良かったのに、採用試験に不合格になった前途有為の青年には、同情を禁じ得ませんが、
教育が本当に大事だと思うのなら、こんな事件はこれっきりにして欲しいもんですな。実力がないのに教員になっても、悪ガキとモンスターペアレンツの恰好の餌食
になるだけですよ。（教員のうつ病も増加してますし・・・・。）