HAKUSANーBOYS&GIRLS

東洋大学・駅伝・アイスホッケー・チャーリーブラウン・舟木一夫・時には時事問題なども。2008年4月11日開始

母校ゆかりの作家を読む。長嶋有その②、“猛スピードで母は”

2008年11月07日 23時10分07秒 | 読書・文学
以前に、このブログで、東洋大学文学部・国文科卒の長嶋有氏の「サイドカーに犬」の読後感想文

    (とても書評と呼べる代物ではない)
を書きましたが、先日一緒の本に収められていた、芥川賞受賞作 猛スピードで母はを読み終えました。

小学校5年の少年(おそらく作者自身)と母との母子家庭の少しだけ風変わりな
日常を描いた小説ですが、デビュー作と同様に、淡々と書いておりますね。読み易いのは、前作と変わりませんが、
少年も(作者も)冷静と言いますか、母が再婚を
仄めかして、男を連れて来る場面でも、少年特有の動揺や反抗がありません。
そして特に感動する場面もハラハラドキドキするような箇所も無いのですが、
それで居て読者を飽きさせないですね。
もし作者の少年時代の投影だとしたら、このお母さんも作者も似た物親子だなあと
感じましたよ。物語に登場するM市の水族館や、近くの蟹の売店や牛や温泉のある
S市は、私が住んでいるところに近いので、親近感が湧いて来ました。

ただしかし!!何故、このくらいの筆力とこの程度のストーリーで芥川賞を受賞
出来たのかと言う疑問は消えないですね。長嶋氏には失礼ながら、俺だってこのくらいは書けそうな感じがします。
この年の他の候補作品がどんなだったのか、選考委員は誰だったのか、調べる気もないですが、
面白い短編小説だったと言う印象しか残らなかったのはチト残念でした。

どなたか、同じ本をお読みになった方がいらっしゃいましたら、ご感想をお願い致します。


ところで、話はガラッと変わりますが、2010年バンクーバー冬季五輪の最終予選を上海で戦っている、
日本女子アイスホッケー代表チームが2連勝して、
悲願の五輪出場まで、あと1勝と迫りました。
男子より五輪出場の可能性は高いと言われていた女子ですが、最終戦の相手は地元中国です。
地力は日本の方が上ですが、何せ完全アウェイの状態ですので、何とか頑張ってもらいたいです。もし五輪出場が叶ったら、
サッカーや陸上ホッケーのように「○○ジャパン」のニックネームを考えて欲しい。


アイスホッケーをメジャーにする絶好のチャンスです。頑張れNIPPON!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする