遠州の遺跡・寺社・地名 132 西区舘山寺町の弘法穴古墳(穴大師)
浜名湖に突き出た舘山寺温泉は、古生代の岩石の岩山の麓にできた温泉です。もちろん、最初は「舘山寺」と「湯治」地があったのでしょうが、次第に温泉が主になったのでしょうね。
舘山寺温泉のいちばん北側の岩山に「曹洞宗 舘山寺」があり、その横の石段を登ると、「弘法穴古墳」(別名「穴大師」)があります。
後期古墳で、墳丘は直径約12mの円墳、横穴式石室は全長8.4mです。
弘法大師さん(空海さん)が、ここに来て、この横穴で1ヶ月こもって修行し、そのお礼に「舘山寺」を開いたという伝承があります。
つまり古墳が先で、お寺はあとです。
今も信仰の対象になっていて、とくに眼病に効くと書いてあります。古墳の横穴のいちばん奥に祭壇があり、いまもロウソクが燃えています。
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なお、愛宕神社の登り口の左に出ている看板の「穴大師」の位置がお寺よりかなり上の位置にありますが、これは間違いで、お寺のすぐ裏側です。お寺にある案内図が正しいです。