新・本と映像の森 281 小松左京『ゴルディアスの結び目』1976年
日本SF作家クラブ編『日本SF短編50 Ⅱ 1973-1982』早川書房、ハヤカワ文庫JA、2013年、p171~253
「それは病院というよりも要塞のような感じだった。
ごつごつした岩だらけの、赤茶けた砂漠のはずれにそびえる、荒涼たる山脈の中の、そそりたつ禿山の頂上にあり、灰色の高いコンクリート塀と、窓のすくない、岩の塊りのようなごつごつした建築群からなっていた。」
そこへ、要請がありやってきた日本人男性・伊藤宏治が語り手で超常現象の物語は展開する。
主要登場人物は、以下の4人。
サイコダイバー 伊藤宏治
医師 ユーイン
院長 クビチェック博士
患者の少女 マリア
伊藤は患者マリアの精神のなかに潜り、驚くべき光景を体験し、そして・・・。
伊藤は宇宙的な闇と光の世界を体験し、自らの体質も変わってしまっているのを自覚する。そしてマリアと伊藤は・・・。
ネタバレはしません。今日はボクの能力のキャパシテイの範囲外なのでこれまで。勉強して触れられる時が来れば、書きます。
『結晶星団』『果てしなき流れの果てに』のモチーフの追求小説の1つでしょう。