雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮智彦古代史メモリー 9 20200117 古代史の本 『日本書紀』のテキスト、文庫本

2020年01月17日 06時41分30秒 | 遠州古代史


雨宮智彦古代史メモリー 9 20200117 古代史の本 『日本書紀』のテキスト、文庫本


 記紀、つまり『古事記』『日本書紀』は、わたしたちが考えるような意味での歴史本ではありません。そうかといって小説や物語でもないと思います。

 7・8世紀の古代信仰の時代、フィクションを書くような神をおそれぬ所行はできないと思います。彼らにできたのは彼らにつごうのいい「事実」「伝承」だけを書き残すことだけだったのではないでしょうか。

 その痕跡は、正史『日本書紀』のほかにもう1冊『古事記』という本を誰かが秘かに残して室町時代まで隠しもっていてくれたおかげで、よくわかります。

 もうひとつ『日本書紀』「神代紀」には「別書」という形でちがったテキストを残してくれています。これも貴重だと思います。

 時間があれば、『古事記』『日本書紀』を読み耽りたいのですけど。


「古代史の本 『日本書紀』のテキスト、文庫本
2010年03月20日 16時56分22秒 | 古代史の本

 日本古代史の基本文献の1つは「記紀」、つまり『古事記』『日本書紀』であることいn異論のある方はないと思います。

 「あんなものは7世紀初めの創作で事実ではない」「天孫降臨とか神武東征とかうそだ」と考えている人がいたら、伝承を何の根拠もなく軽視しない方がいいと私は思います。
 
 まず読んで批判すべき所は批判するのが筋道だと思います。
 まず全文をきちんと読みましょう。

 『古事記』の方は、文庫本や現代語訳がかなり出ていますが、『日本書紀』の方は、手軽な文庫本で読めるのは限られていますので紹介します。

 おすすめは、講談社学術文庫で宇治谷孟(うじたに つとむ)さんの現代語訳で上下・2巻本で出ているテキストです。
 『日本書紀 全現代語訳』、1988年第1刷発行で、私が買った2004年に第33刷ですから、かなり売れているのだと思います。
 私が買ったときで1冊1150円+税、でした。

 原文と現代語訳と注釈まで載っている文庫本は、やはり岩波文庫の5冊本ですね。私が買ったときで1冊1000円+税です。

 なお『日本書紀』に続く古代日本の正史である『続日本紀』も同じ宇治谷さんの全現代語訳で、3冊本で出ています。
 これも買って、通読することをおすすめします。」