雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 7月24日(火) 土偶クッキー

2018年07月24日 20時42分09秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 7月24日(火) 土偶クッキー

 おみやげに縄文時代の土偶クッキーをもらって食べました。縄文時代のクッキーではなく、縄文時代の土偶のかたちをした現代のクッキーです。

 東京の国立博物館で売っているおみやげだそうです。5種類の国宝土偶を模しています。ありがたく食べました。おいしかったです。

 それにしてもあの文様と手足の太さは、なんでしょうか。

 


新・本と映像の森 160 五十嵐大介『海獣の子供 1』小学館、2007年、<再録>

2018年07月24日 14時26分23秒 | 本と映像の森

新・本と映像の森 160 五十嵐大介『海獣の子供 1』小学館、2007年、<再録>

 海と生きものの物語。そのとき子どもたちは、どういう役割を果のか?

 空からの使いは?

 以下、再録。


「本と映像の森 228 五十嵐大介さん著『海獣の子供 1』小学館、イッキコミックス、2007年(平成19年)8月4日初版第1刷、316ページ、定価本体714円+消費税

 「星の。星々の。海は産み親。人は乳房。天は遊び場」

 東京まで電車で2~3時間の港町に住む少女、アズミ琉花(るか)。中学生の琉花が、父の勤務する「江ノ倉水族館」と海岸を舞台に、不思議な少年たち、海と空に出会い体験する物語です。

 各地の水族館で発光して消えていく魚たちが続出します。

 琉花は、海くんや空くんと海でサカナや動物たちと不思議な体験をします。

 夜の海岸で、琉花と海くんの目の前に明るい隕石が海に落ちていきます。

 素敵な、海洋の生きものたちと人間たちの物語が始まります。

  ☆

 もちろん、琉花さんの名字が「アズミ」なのは、物語からすれば必要な伏線ですね。日本古代史が好きな皆さんにはピンとくると思います。

 


雨宮日記 7月23日(月)の2 共産党・志位委員長が手術へ

2018年07月23日 20時20分56秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 7月23日(月)の2 共産党・志位委員長が手術へ

 共産党委員長の志位和夫さんが「頚椎症性脊髄症」で入院・手術へ・

志位和夫ツイッター @shiikazuo 5時間5時間前
 「(ご報告)「頚椎症性脊髄症」と診断され、軽度のものですが、先々のことを考え、手術して治療することにいたしました。24日に入院、25日に手術、入院は一週間程度、その後、二週間程度のリハビリ・療養の予定です。この治療は以前から予定していたもので、国会閉会を待って行うことにしました。」

   ☆

 午後3時よりビデオ編集。大西広講演会の講演編をほぼ完成。あと質疑応答編(約30数分)を編集すれば完成。

 


雨宮日記 7月23日(月)の1 午前はゆっくり切り抜きと勉強

2018年07月23日 12時19分34秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 7月23日(月)の1 午前はゆっくり切り抜きと勉強

 暑いので無理をしない。午後は来客があり忙しいので、午前はゆっくりたまった新聞切り抜きと勉強。と言ってもハサミをうまく使えないので、うっかりするとズボンもいっしょに切ってしまう。簡単な切り抜きだけにして、複雑なものは則子さんにお願いするため、とっておく。

 洪水問題について勉強。テーマは洪水の階級性、つまりどの程度,自然的必然性なのか、社会的原因とくに政府の政策の役割。

 なにがなんでも洪水問題では安倍内閣が悪いという人とはつきあえないが、洪水問題では安倍内閣は何も悪くないという人もどうかと思う。

 


過去現在未来のメモリーノート 24 沖縄② 沖縄レポート (1993.6.12)

2018年07月23日 08時40分12秒 | 過去現在のメモノート

過去現在未来のメモリーノート 24 沖縄② 沖縄レポート (1993.6.12)

沖縄特集第2弾。再掲載。

「沖縄レポート (1993.6.12)
2017年05月10日 20時22分34秒 | 社会・経済・政治

◎むかしの学習原稿を掲載します

沖縄レポート (1993.6.12)

1 沖縄=うちなー 位置、自然

○位置 アメリカは言う「太平洋のキーストーン(要め石)」
    「インターナショナル・カジマヤー(沖縄方言で十字路)」
 北緯「27度線」から24度3分の波照間島まで
 南十字星(サザン・クロス)が見える
 日本、中国、アジアの中間点 東京、台北、ソウル、マニラのまんなか

○東アジアの三つの火山列島弧の最南 千島列島・日本列島・琉球列島
 奄美・沖縄・宮古・八重山+大東・尖閣

○2388平方キロ 全国43番目の面積 神奈川・東京・香川・大阪より広い
 沖縄本島は全県の約53%

○亜熱帯の気候 正月の桜の花見(北海道では7月に)
 4~11月は気温20度以上 12~3月は16度以上 台風の直撃地=雨の
 黒潮のなかの珊瑚礁の島 沖縄みやげ「星砂」
 むかしの珊瑚礁=石灰岩の島 鍾乳洞の島 ☆玉泉洞
 県花はデイゴ

○沖縄群島 大小百数十の島々からなる 「しまちゃび(離島苦)」
○島の動物 ハブ 体長1~2mの猛毒へび 
      ヤンバルクイナ ヤンバルとは山原で北部の森林地帯
      ノグチゲラ 沖縄本島北部に生息する世界的珍鳥
      イリオモテヤマネコ 1965年に発見された原始的な猫

2 日本のなかの沖縄ー文化

○日本語の琉球方言 あいうえお・あいういう
  雨(あみ)手(ち)目(み)底(すく)命(ぬち)
○日本とは違って本来の肉食が残った ブタ
 日本のクジラ文化のように骨まで愛する
○ユタ(巫女)が生きている 仏教は薄い 天皇信仰も薄い
○古代的な「歌と踊りの島」 万葉の男女の歌垣(かがい)=毛遊び(モーアシビ)
 オモロ                           自由恋愛
 琉歌 定型の短歌 八八八六の30音 サンシン(三味線)
 組踊り 
○空手 中国から伝来した護身術 唐手 「空手に先手なし」
○沖縄の酒(さき) アワモリ
○シーサー 屋根の上の魔よけ =神社の駒犬?
○琉球音階 「ティンサグヌ花」 ドミファソシド アジアに広がる音階

3 沖縄史と琉球王国  旧石器時代から

○「琉球」=中国人が沖縄につけた名前 日本「阿児奈波島」
○沖縄の古代=琉球王国 
 日本の歴史から6~10世紀遅れて 10数世紀に農業・鉄器・文字
 階級社会の始りと支配者の発生 城(グスク)時代・三山・尚氏
 1469年金丸のクーデター 第二尚氏  14C 15C
 天皇制に汚染されていない県 海洋王国 貿易王国の崩壊
○薩摩藩(島津家)の支配
 ソテツ地獄 猛毒をもつ
 表向きだけの「琉球王国」(従属国?)
 島津の政策 琉球国王の「江戸上り」に中国風の服装をさせる
 古代農村の上からの封建制化の道
 古代共同体=専制政治の基礎
○明治維新(1868)と廃藩置県(1871)・琉球処分(1879)
 琉球藩を廃して、沖縄県を置く。藩王尚泰は東京に居住
 上からの民族統一

4 沖縄戦と沖縄基地

○沖縄地上戦 「鉄の暴風」 対馬丸・十十空襲・「集団自決」
 6・23以後も 沖縄には8月15日がない 
○沖縄と天皇 沖縄戦と天皇制 戦後の天皇メッセージ
○戦後の祖国復帰運動と沖縄基地群 
 沖縄人民党と瀬長亀次郎委員長(現・日本共産党副委員長)
 伊江島のたたかい 陳情口説 「日の丸」 ベトナム戦争の出撃基地に B52
○1971年ー沖縄闘争 1972年5月15日「復帰の日」 自衛隊・日本共産党
○復帰と投資(お金)による自然破壊
 反戦地主の切り崩し・買収 本土建設資本による道路工事 

5 沖縄の戦後と現在の意味
○沖縄の現在  革新県政・保守県政・第2革新県政
 観光産業
 パイナップルだけでなく野菜など
○沖縄ー富士の意味
 日本からアジア・アメリカへの心のターミナル(中継基地)
 過去(戦争)と現在(基地)と未来(平和)を考える最良の場所
 戦後史と天皇制を考える最良の場所
 世界と国際貢献を考える 


6 沖縄 日本からアジアへ、世界へ広げる
 
過去を掘る 富士山のように高く その下に古火山が その古火山を掘る(認識する)
未来を創る

 

 


雨宮日記 7月22日(日) 事実Aと事実Bを結びつける能力

2018年07月22日 20時20分30秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 7月22日(日) 事実Aと事実Bを結びつける能力

 単独の事実Aについて賛成・反対を言うのは簡単だ。事実Bついても賛成・反対を言うのも簡単だ。

 歴史探索者であるなら、まず事実A・B・C・D・・・・・・について可能な限り集めきること。そしてA・A`・A”・・・・・・についても。

 夜、NHKFMでショスタコービッチ「交響曲第5番」を聞く。美しいけど、この曲の評価はいろいろ。

 


新・本と映像の森 159 テレビアニメ『進撃の巨人』まとめ編(前・後),2018年

2018年07月22日 12時12分11秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 159 テレビアニメ『進撃の巨人』まとめ編(前・後),2018年

 これはボクは数年前にテレビで物語の途中を断片的に見ました。面白そうなんだけど、設定が複雑すぎて、わからない。そのときはあきらめました。

 最近2回、総集編をやってくれたので、ようやく少し理解できました。

 以下、ネタバレでっす。

 いつのことか未来、人類は高い数メートルの壁の中に街を築いてそこで暮らしている。なぜなら壁の外には人類を食う巨人がいるからだ。壁の外は恐怖の世界だ。

 その中で育った少年エレン・イェーガー、少女ミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトらは、壁の外を調査し巨人と直接対決する調査兵団に入団し、この世界の秘密に触れ始める。

 しだいに巨人が人間と無縁ではなく、人間が変化するのではないか、という疑惑が明らかになる。しかも巨人も人間に変化することもあるらしい。

 巨人のなかに人間と言葉を交わす高い知性をもつ者すら現れる。

 しかも人間の一部は、巨人の秘密を知っているらしい。

 まだまだ物語は続く(らしい)。

 構造的には「風の谷」世界に似ているのかな。「風の谷」のマンガ版では巨神兵が高い知能を持つし。

 また何かわかったら続き書きます。

 


役に立つ豆知識と役に立たない豆知識 (4) 脳梗塞予防に寝る前に水を一杯飲もう

2018年07月22日 09時48分13秒 | 役に立つ豆知識と役に立たない豆知識


役に立つ豆知識と役に立たない豆知識 (4) 脳梗塞予防に寝る前に水を一杯飲もう

 年取るとオシッコが近いので寝る前は水を飲まないという人がいたら要注意。

 夜にも人間は汗をいっぱいかくし、深夜から朝に掛けて脳梗塞になる可能性は髙いらしい。

 脳梗塞予防のためには、寝る前に水を一杯飲もう。

 ところで脳梗塞になってしまうか、その前駆症状が発見されたら、ただちに救急車を呼ぶこと。早ければ早いほど助かる。

 ボクの場合は深夜午後11時半の脳出血ですが、運良く深夜勤務もある妻が休みで家にいて、すぐ救急車を呼び、右半身マヒ程度でくいとめました。

 1人だけだったら死んでいたかも知れません。

 


雨宮日記 7月21日(土) 夜は花火が見える

2018年07月21日 20時28分25秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 7月21日(土) 夜は花火が見える

 午後、ビデオ作業。まず「ピース浜松」に文章を2つ掲載。「< お知らせ > 2018・8・15 浜松・平和のつどい 映画「コスタリカの軌跡」」と「マーシャル核実験と被曝者の書籍目録  Ver.1 2018年7月21日」。

 後の方は「Ver.1」で「著者名あいうえお順」だけを掲載。他の「書籍名あいうえお順」や「出版年月日順」は「Ver.2」で予定します。

夜、近くの2個所で花火。1階からは見えないが、2階からは見える。曳馬小学校と助信?

 


新・本と映像の森 158 伊藤嘉昭『比較生態学 第二版』岩波書店、1978年、421ページ、5000円

2018年07月21日 15時10分39秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 158 伊藤嘉昭『比較生態学 第二版』岩波書店、1978年、421ページ、5000円

 生物学でも最も重要な本だと思う。DNAだ、ミトコンドリアだという角度からは極北の異端に見えるとしたら、それは生物学の不幸だと思う。

 第1章 繁殖率の進化
 第2章 生存の戦略
 第3章 個体数の変動
 第4章 繩ばり制
 第5章 社会性昆虫
 第6章 群れ生活
 引用文献・種名索引・人名索引・事項索引

 第1章から第3章までは、産卵数と死亡数と種の生存戦略、「繁殖と死亡との相対的関係は、自然界における【その】種の地位を決定する。この2つのあい矛盾する生命現象のからみあい」(p1)に著者は注目し細かく分析している。

 このための分析図と著者が重視するのは個別の種ごとの「生存曲線図」「生命表」だ。横軸に産卵からの時間、縦軸に累積死亡率をおいたこの図を比較する。

 無脊椎動物ー魚類ー両生類ー爬虫類ー鳥類ー哺乳類や昆虫類の類内の比較や類別の比較をすることで生物の真実が明らかになっていく。

 「少産保護戦略」「多産戦略」は近い種でも、その戦略は種ごとに違っているのが面白い。

 もう1つ、第4章から第6章までは、「繩ばり制」「群れ」というテーマと、「社会性昆虫」という興味あるサブテーマをおいている。

 もちろん「社会性昆虫」は、「人間社会」のように「真の個別分化した個体」から構成されていない。だがアリなどに見られる軍隊アリ・労働アリという現象は、昆虫と人間の正しい比較をするなら、人間社会の分析にも役立つ。

 本筋の「繩ばり制」「群れ」というなかから人間社会が形成されるのが、最終テーマである。本書がそれに成功しているかどうか、少なくとも挑戦の書で在ることは間違いない。

 40年前の出版の本だが,40年経った今でも類書やこれを越える本があるのかどうか。知っている人がいたら教えて欲しい。

 


雨宮日記 7月20日(金) 汗で左腕がかゆい時

2018年07月20日 17時18分24秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 7月20日(金) 汗で左腕がかゆい時

 ここんとこ猛暑で汗が出る。以前なら両手が健在で背中でも自由にふけたんだけど、いまは右手が動かないので、ふける範囲は限られる。

 自由に動く左手の届く範囲は汗がふけるけど、それ以外は拭けない。

 則子さんが帰ってきてから背中や左手を冷たいタオルで拭いてもらうと生き返る。


過去現在未来のメモリーノート 23 沖縄① 歌「沖縄をかえせ」

2018年07月20日 06時43分13秒 | 過去現在のメモノート


過去現在未来のメモリーノート 23 沖縄① 歌「沖縄をかえせ」

 最近はめったに歌わない歌だ。去年、ひさびさにこの歌を聞いた。はるかむかしによく歌った歌で懐かしい。

 大学にいたころ、つまり1971年前後だが、沖縄「返還」闘争のころだ。

 このうた「沖縄をかえせ」が作られたのは1956年のことです。作詞者は全司法福岡高裁支部の集団作曲、作曲者は荒木栄さん。

  固き土を破りて 
  民族の怒りに燃える島 沖縄よ
  我等と我等の祖先が血と汗をもて 
  守り育てた 沖縄よ
  我等は叫ぶ 沖縄よ
  我等のものだ 沖縄は
  沖縄を返せ 沖縄を返せ

 だが今うたうと、ボクは「我等と我等の祖先が血と汗をもて 守り育てた 沖縄よ」や
「我等のものだ 沖縄は」や「沖縄を返せ 沖縄を返せ」にどこか違和感がある。

 「我等」とは日本人全体のことであろう。「我等」日本人が沖縄を「血と汗をもて 守り育てた」ことが歴史的事実としてあっただろうか。

 逆に沖縄の人の「血と汗を」日本に吸い取ってきたのが、日本近代の歴史的事実ではないだろうか。戦前の「琉球処分」と差別、そして沖縄戦、戦後の沖縄売り渡し……。

「我等のものだ 沖縄は」と沖縄を日本の所有物のように言うのも違和感がある。「沖縄のものは沖縄にかえせ」だと思う。

 「沖縄を返せ 沖縄を返せ」というリフレインをボクは「沖縄に返せ 沖縄に返せ」と歌いたい。

 そのあとどうするかは沖縄の人が決めるであろう。

 ボクは日本人としてそう思うのではない。遠州人・われら銅鐸人の末裔としてそう思う。

 大工哲弘さんという歌手が「沖縄へ返せ」と歌っている。共感します。「YouTube」で見ることができます。2015年公開。

 


雨宮日記 7月19日(木) オウム真理教について

2018年07月19日 17時02分59秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 7月19日(木) オウム真理教について

 オウムと短く呼ぶのは止めよう。野鳥あるいはペットのオウムが怒る。オウム真理教と正しく呼んで欲しい。

 オウム真理教の中の中枢部にいた集団が犯した犯罪について刑が執行された。死刑が7人。

 果たして死刑が妥当なのか、この時期に死刑にする是非については考えていないので、答えられない。マスコミ論調や集団の代表論調にのるつもりもいっさいない。

 ただ次のことだけはいえる。オウム真理教の中の中枢部にいた集団は、① 宗教者であり、② カルト集団であり、③ 犯罪者=犯罪集団であった。

 いま現在の残存集団が ① であることは確かだが、②③であるかどうかは、みんなそれぞれの研究課題である。公安調査庁だけの研究課題ではない。

 いままで隠されていた別の殺人事件が発覚した。そこに上祐さんも同席していたことが暴露された。もう上祐さんが真の宗教者であるなら、引退された方がいいと思う。



 今日も日本列島は猛暑。温度計が欲しいなあ。

 


新・本と映像の森 157 ファーブル、奥本大三郎訳『昆虫記 2 狩りをするハチ』集英社文庫

2018年07月19日 15時14分25秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 157 ファーブル、奥本大三郎訳『昆虫記 2 狩りをするハチ』集英社文庫

 1996年、382ページ、定価本体750円。

 「虫の中にすべてがあある」ーファーブル

 ファーブルは19世紀から20世紀初頭のフランス人で、1823年に生まれ1915年に没しました。

ファーブル「昆虫記」というと反射的に「古い」と思う人もいるかも知れない。しかし,実際にファーブルを読めばそんなことは全然ない。ファーブルが提出した謎はいまだに解明されていないという点で新しい。

 とくに、ボクのお勧めするのは訳者が奥本大三郎版です。集英社文庫で6巻か、『完訳 ファーブル昆虫記』全20冊かがいいと想います。

 ふつう1種類の狩人蜂は1種類の昆虫の成虫か幼虫を狙います。どうやって狩人蜂が進化したのか「子ども」の「食料」になるある昆虫だけを狙って。

 ① その昆虫の神経を針でマヒさせる
 ② 動けなくなった生きている獲物の体に自分の卵を産み付ける
 ③ 自分の幼虫が安全に育つよう他の寄生バエが来ないよう防衛対策をとる

 以上のことを緻密な本能でやってのけるのがハチたちです。ただし少し手順が狂ってしまっても修正できないのが「本能」の悲しいところです。

 以下、この巻の目次
 1 ヴァントゥー山にのぼる
 2 タマムシを狩るツチスガリ
 3 ゾウムシを狩るコブツチスガリ
 4 コオロギを狩るキバネアナバチ
 5 キリギリスモドキを狩るラングドックアナバチ
 6 イモムシを狩るジガバチ
 7 コガネムシを狩るツチバチ
 8 ハエを狩るハナダカバチ
 9 ヌリハナバチの帰巣本能
         

 ボクが思っているのは,映画『エイリアン』のアイデアの原書としてのファーブルです。

 「独断と偏見で」書くが、『エイリアン』で人間をつかまえて自分の子どもを生きた人間の体内に生み付ける「エイリアン」はファーブルを読んだことのある原作者の誰かだろうと思う。もしくは生物学の素養のある誰か。

まさに「エイリアン」は、生きた昆虫の幼虫に自分の卵を産み付ける狩人蜂と同じだと想う。

 


雨宮日記 7月18日(水) 近藤喜文さん美術展に行ってきた

2018年07月18日 20時23分56秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 7月18日(水) 近藤喜文さん美術展に行ってきた

 松城町の浜松市美術館に、近藤喜文さんの展示を見にいってきた。すごく濃かった。午前10時ごろから2時間近くをかけて見てきた。

 1950年生まれだから、ボクより1つ年上、則子さんより2つ年下。「ボクら」の同世代人です。ただ残念ながら年に没で、早死にでした。

 いろいろ感想はあるのですが、少年少女が「生きている」ってことかな。後のジブリ作品の1シーンかと感じるものもたくさん。

 心に残った画を上げておくと、「耳をすませば」の夜の多摩川?の俯瞰シーン。あるいは「リトル・ニモ」の空想的自然シーン……etc、etc。

 車椅子で初めて展示会へ行って、いかに車椅子では美術展示が見にくいか、わかった。見上げるのがときどき苦痛。ボクの眼鏡があっていないのもあるけど。

 鉛筆書きのスケッチや薄い色彩の水彩画もとてもいい。



 終わってから浜松城の橫の小径を2人で歩いた。森のなかの散歩道、よかった。セミの声もうるさくない。

 セキレイやトカゲも歓迎してくれた。