雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

Walk on the Wild Side

2013-10-31 00:01:52 | 感謝...映画/音楽/珈琲
「ワイルド サイドを歩こうか。
Hey!Babe!
ワイルド サイドを歩こうか。。」



......この人を語るには、いったい?
どの道からがいいのか。。
本当にいろいろあって......困り果てる人です。



「ルー・リード=Lou Reed」



2013年、10月27日。
数日前。
アメリカ、ニューヨーク州、
ロングアイランドでこの世界を旅立たれたそうです。
享年71才。



以前から、
もう長いこと体調の不良が伝わって来ていたので
驚きというのは少ない感じなのですが、ただ、
少しばかりの悲しさと喪失感と。
大きな大きな......
とても大きな寂しさが波となって僕に押し寄せて来ます。

音楽......特にロック好きな人でもない限り、
今や知る人もあまりいないのかもしれませんし。
少しマニアックな話になるのかもしれませんが、
僕の様な人間からすると一つの時代の象徴が
また一人消えてしまったような気もして。
「笑っていいとも」終了のニュースを聞いた時に感じた気持ちとも
少し似ているような、そんな感慨もあります。

彼の少し陰った、
憂いのある、
しゃがれて「♭」......フラットに揺れる歌声が聞こえて来ます。



「Hey!Honey!ワイルド サイドを歩こうぜ......」



きっとデビッド・ボウイもクラッシュも。
セックス・ピストルズだってR.E.M.だってレニー・クラヴィッツだって。
ニルバーナもレッチリもU2だって、この人がいなかったら......と、
そんな人だと思います。
パンクもグラムもオルタナティブもグランジだって......
そんな人だと思っています。
ニューヨーク・アンダーグラウンドもポップ・アートも。
音楽のジャケットや中性的な感性がアートや文化になることだって。
ゲイ・カルチャーやドラッグクイーン......
新宿の二丁目だって、お姉マンだって。
日本のバラエティーTV番組で市民権を勝ち得ている
マツコデラックスさんだって。
そんな部分にしても、
ルー・リードとまんざら無関係ではないのかな......と。
そんな風にも勝手に思っています。





18才の頃に出会った彼が率いていたバンド
「ベルベット・アンダーグラウンド」
そのデビュー盤
「The Velvet Underground and Nico
=ザ・ベルベット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」
ルー・リードのメジャーデビュー盤でもあります。
当然、僕の世代では「リアルタイム・インパクト」ではないのですが、
今まで触ったことの無かった、
当時も今も表現のしようが無い不可思議な手触りと曖昧さと不信さ。
でも、確信めいた「したたかさ」もあって。
実はタイシタコト無い音楽?なのか?
とんでもなく凄いモノ?なのか......
そんなワケの分からない斬新さも入り交じる「妖艶」なアルバム。



ロックを聞き込んでいくと必ず辿り着くアルバムの一つでした。



個人的には「月」のようにも見える、
今や伝説となったアンディー・ウォーホールが描いた
「イエロー・バナナ」のアナログジャケット。
初回盤はバナナの部分がシールになっていたのだそうで、
バナナのヘタの横に小さく、アートにクレジットされた
「PEEL SLOWLY AND SEE(ゆっくり剥がして見て下さい)」
というテキストの通りにすると、
シールの皮が剥がれ、
中からバナナの果実が出てくるというジャケットだったそうです。
そんな貴重な初回盤でなくても、
僕にとっては忘れられない強烈な印象のデザインで。
このアナログ盤やCDの他にも、
家の玄関にはこの「バナナ・アルバム」のポスターを、
もうカレコレ10年以上も飾っています。



「学校も嫌いで団体も嫌いだった。
権力なんてヘドが出る。
俺はロックするために生まれた」



1960年代のヒッピー辺りから始まり、
80年代にピークを迎えた「サブカルチャー」と呼ばれた文化も、
こんな言葉を放っていたルー・リードやアンディ・ウォーホール、
その後世界を揺るがしていったデビッド・ボウイやパンクバンド達が
増幅させていったようにも思います。
それは「メイン・カルチャー = マス・カルチャー」への不信感。
アンチ・メインストリームのカルチャー。
強大な権威、権力へのカウンター。
そしてそれは、
いつの時代でも音楽の奥底に深々と潜んでいる一つの途切れないDNA。
ロックの本質とは、きっと、
そんな奥底に潜んでいるDNAの一部を拡大し、
一番前に持って来たというようなこと。



ルー・リードやウォーホールは、
そんなDNAそのままの人の様に僕は思っていました。



ボーダレスなネットワークが拡大していく時代。
メインとサブのような図式や価値観が意味をなさなくなって。
そんな時代にルーリードが旅立ってしまったということも、
もしかしたら自然なことなのかもしれません。
それでも、彼の残した音楽や言葉は、
そんな時代にも輝きを失っていないように僕には思えています。



ワイルドサイドを歩こうぜ。
ヘイ!ベイブ! 
ワイルドサイドを歩こうぜ。



Tank You!
Lou Reed!!
and...
I miss you... ( ノД`)グスン...



ロック史に輝く名盤「トランスフォーマー = TRANSFORMER」
ニューヨークや東海岸の音楽は、
「仲間感」のある西海岸とは違って、なんだか、
何時もメロディーや歌詞の奥底に「孤独」さがある様な感じがしています。
ビリー・ジョエルの曲にも、
アリシア・キーズの曲にも。
ルー・リードにも。
それは上着の部分だけを捉えると「クール」と言われるのか
「洗練」といわれるのか。
東京もちょっと似ているところがあるのでしょうか。
大都市のカルチャーや個性って......そういうものなのか?な。
このアルバムで一番好きな曲......「ワイルドサイドを歩け」
「 Walk on the Wild Side / Lou Reed」



Holly came from miami F.L.A.
Hitch-hiked her way across the U.S.A.
Plucked her eyebrows on the way
Shaved her leg and then he was a she
She says, ”Hey Babe",
Take a walk on the wild side
She said, "Hey Honey"
Take a walk on the wild side

ホリーはフロリダ、マイアミからやって来た
ヒッチハイクをしながらアメリカを渡って来た
途中で眉毛を抜いて
すね毛をそって、それから「彼」は「彼女」に変身したんだ
彼女は言うんだ
「ヘイ!ベイビー、ワイルドサイドを歩かない?」って
僕も言たっんだ
「ヘイ!ハニー、ワイルドサイドを歩こうか」ってね


Candy came from out on the island
In the backroom she was everybodys darling
But she never lost her head
Even when she was given head
She says, "Hey Babe"
Take a walk on the wild side
Said "Hey, Babe"
Take a walk on the wild side
And the colored girls go
doot do doot do doot do......

キャンディーは島を抜け出しやって来た
裏の世界では彼女はみんなのお気に入りだった
彼女はよくフェ○×オさせられていたけど
決して自分を失ってはいなかったよ
彼女は言うんだ
「ヘイ!ベイビー、ワイルドサイドを歩かない?」って
僕も言ったんだ
「ヘイ!ベイビー、ワイルドサイドを歩こうぜ」ってね
そして、褐色の女の子達が歌うんだ。
doot do doot do doot do......


Little Joe never once gave it away
Everybody had to pay and pay
A hustle here and a hustle there
New york city is the place where they said
"Hey, babe",
Take a walk on the wild side
I said "Hey Joe" take a walk on the wild side

小さなジョーは一度もソレを許したことは無い
誰もが金を貢ぎ続けなければいけなかったんだ
ハッスルにハッスルを重ねてさ
ニューヨークではどこでもみんなこう言うんだ
「ヘイ!ベイビー、ワイルドサイドを歩かない?」ってね
僕は言うんだ
「ヘイ!ジョー、ワイルドサイドを歩こうか」ってね


Sugarplum Fairy came and hit the streets
Lookin' for soul food and a place to eat
Went to the apollo should have seen him go go go
They said "Hey, Sugar" take a walk on the wild side
I said "Hey Babe" take a walk on the wild side
All right huh...

シュガープラム・フェアリーがやってきて、街へ繰り出した
ソウルフードと、それを食べる場所を探して
アポロ劇場へ向かったんだ
君は彼がゴーゴーダンスをするのを見とくべきだったよ
彼らは言ったんだ
「ヘイ!シュガー、ワイルドサイドを歩かないか?」って
僕も言ったんだ
「ヘイ!ベイブ、ワイルドサイドを歩こうぜ」って
そういう感じ huh...


Jackie's just feedin' away
Thought she was James Dean for a day
Then I guess she had to crash
A valley would have helped that pass
She said "Hey Babe" take a walk on the wild side
I said "Hey, Honey" take a walk on the wild side
And the coloured girls say
doot do doot do doot do......

ジャッキーはただ突っ走ってたんだ
一日だけ、
ジェームズディーンみたいに
それなら僕は、
彼女は事故らなくちゃダメなんじゃないかと思ったんだ
バリウムを飲めばもっと突っ走れただろうに
彼女は言ったんだ
「ヘイ!ベイビー、ワイルドサイドを散歩しない?」って
僕も言ったんだ
「ヘイ!ハニー、ワイルドサイドを散歩しよう」ってね
そして、黒人の女の子たちが言うんだ。
doot do doot do doot do......


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