雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

鍔とアイヌ 12

2017-10-21 00:40:55 | 不思議...パワスポ寺社
僕らは雷鳴も轟く激しい風雨の中、
タフな気持ちで八合目のルート分岐点へと戻っていきました。
そして、僕ら三人の後ろには依然として......
沢山のアイヌの皆さん達の御魂もゾロゾロと......感じられます......


「12」につづくぅぅぅーーっ!(o゚Д゚)」タスケテェ〜




8合目の分岐点へ戻り近づいた時、ふと横を見ると、
視界の悪い中登って来た「吉田ルート」がなんとなく見えて来ました。
ココでエキスパートのKUさんを中心に僕らは一つの決断をします。

「ココで斜面を横に突っ切って、ショートカットしよう。
これ以上、このアゲインストのカゼアメの中を登るよりイイ」

「................(zakiさん絶句ちう)」

「行くよー!zakiさーん♪」

と僕。

「あ、あのぉ......ホントっすか!?道、ないっすけど......
崖ありますよ......」

「大丈夫だよ。このくらいの高さ。
KUさんと俺で前後ガードするから頑張りぃや。
行くよー♪」

「................(zakiさん涙目ちう)」

僕らは崖を乗り越え、そして、
その先に予想していなかった光景を目にします。
なんと、崖の先には悪天候のため雨で急造された急流の川が!
出来ていたのです。
しかも、二本も......

「富士山の八合目で川ぁぁ!?って、マジか!?
そんなの地図にも何処にも書いて無いやんけ......」

地元のKUさんでも初めて見る光景の様で、
最初見た時は彼もビックリしていました。
しかし僕らは行先のルートをイメージし、見極め、
さほど危険がない渡り方も出来そうだとわかると、
僕とKUさんはとにかく「GO!」と。
zakiさんは......

「も、戻りません!?」

「行くよー♪( ̄▽ ̄)」

二本の川の両岸の崖は3メートル程のものでしたが......
全部で3回ぐらい登り降りしたでしょうか。
そんな結構ハードで本格的な登山をクリアし、
僕らは元来た吉田道へと出る事が出来ました。
しかし、吉田ルートに戻ってからはとても平穏な下山で。
さっきまでの地獄!?が嘘の様。
とても楽チンスイスイ。
僕らは色々と話をしながらニコニコと山を降りて行きました。

しかし、しかし、

アノ八合目付近の川は僕等にとって生涯忘れない光景ともなりました。

その様子はマサに「三途の川」

しかも二回も渡っちゃった!みたいな。

写真も撮りたかったのですが、
ズブズブの急斜面と吹き荒ぶ激しい風雨で
スマホがヤラレちゃうかもしれなかったので、
ソコだけは僕的にはとても残念ではありました、が......でも!
そーだ!
僕らには!
プロカメラマンのzakiさんがいるではないでつか!
つーことわわ!

「zakiさん!あの川の写真撮った?
滅多見れるもんじゃないじゃん!凄かったよね!」

「......わ、ワタルるだけで......せ、セイイッパイ......でし......た......」

とても頼り甲斐のある男、zakiさん( ̄ー ̄)。
ちなみに以下の地図がそのルート。
嵐の中、僕らは紫色の短い線の辺りを必死こいて渡りました。



そして、ココがポイントとなります。
実は!富士山は二つあるのです!?
以前、この「遠望」という記事でもそれとなく書いていましたが......
縄文の昔、富士山は二つあったのです。
その内の一つは1万年程前に大規模な山体崩壊を起こし、
そこに新たな富士山の噴火が覆いかぶさり、
現在の様な一つの綺麗な山となっているわけなのですが......



どーも、僕らは、
その「古富士」と呼ばれる山の山頂辺りを横切っていた様なのです。
そのことはKUさんが
「三途の川渡り」
の最中にズット言っていたことでもあって、
何故そんなことを?そんな状況の中で?言っていたのか?というと、
実はKUさんも僕も以前から、

「富士の神は大抵、古富士の方にいるのだ......」

と多くの神々から聞いていたからなのです。
なので、否応無くのコトでしたが、
その古富士の山頂と目される辺りを偶然、
実際に歩いていたというコトに僕等はとても興奮していた!
というワケなのです。

「あのオヤジがアンナこと言ってきたのも必然だったのかもな。
俺、そう思うわ」

KUさんはそんなことも言っていました。
そして、五合目の駐車場までもう少しというところで、
景色の綺麗なところがあったので、
僕らはソコデ最後の一休みをしました。
その場所にはとても大きな岩があって、
僕はまた例によって、その岩の上に寝っ転がり、
気持ちよくゴロゴロしていたのですが......
それを見たKUさんは......

「uzmetさん。
山頂じゃないけど、せっかくだからココの岩でやらない?
祝詞とお酒。金の布」

「あ!そーだね。ここイイかもしれない。
なんか突然晴れて来たのもそういうことかも!」

僕とKUさんは早速、山頂の岩用に持って来ていた
「神様から頼まれたグッズ」
をバッグから取り出し、イソイソと神事の準備を始めました。
zakiさんはまた
「キョトン......」
とした顔で僕らを眺めています。
僕は大岩の表面から山頂の岩の穴に相当する様な「窪み」を見つけ出し、
神様に言われていた通り、
その窪みを覆う様にして金のラメが入った布を敷きました。
そしてその布が敷かれた窪みの上に、
某古墳で手に入れた黒曜石を取り出し、置きます......



さらに、この日のために新しく買っておいた、
内側に金箔が貼られた錫(すず)製のお猪口(ちょこ)も側にセット。
猪口の下には、
コノハナサクヤヒメさんの御魂を宿すKUさんの妹さんから頂いた
手縫いの美しい布を。
そして、そのお猪口と黒曜石にシッカリとお酒を注ぎます。
すると、霊眼では、
黒曜石とお猪口の周りに様々なモノモノが集まり出して......
なんだかお猪口は光り輝きだしている様にも......見えます......



「出来た!やろうか(^^)」

僕らは三人で横に並び、いつものアマテラス祝詞を捧げ、
山頂の岩に行けなかったこともお詫びをして......
そんな諸事が全て終わった後、お猪口のお酒を下げて、
皆で一口ずつ回して飲みました。

「う、ウメェェ......す。。(@。@)」

zakiさんが感嘆の言葉を漏らしていた時、ふと、目前の空を見ると、
八合目辺りで渦を巻いた雲がドンドンと降りて来て......
天井の様にみるみる辺りに広がって行きます......





「KUさん......なんか、スゲーことに......なってるぞ......」

「だね。スゲーな。なんだこれ。
やっぱり古富士の上を通ったんだな。俺たち。
アレで良かったんだよ。
そう仕組まれてたんじゃねーかな。
祝詞中に自然にスマホのシャッターが降りてさ、こんなの撮れてたよ。
◯◯◯◯神さんかな」



山頂は行けませんでしたが、なんとか神様との約束を果たした僕らは、
富士山周辺の空気が急変して行くのを感じていました。
ソレはzakiさんでも強く感じれていた様で、
それくらい強烈で不思議な気の流れ、渦......ナルト!?
僕はその富士山上空の渦の中に、ココまで皆で背負って来た沢山のアイヌの御魂さん達
心地好さそうに入って行くのを感じていました。
同時に、前日、東京を出発した時からズットあった、
沢山の龍神さん達の存在も強烈に感じます。
それは龍神さんにしては珍しく、
どこか暖かみのある、フンワリとした感覚でもありました。

「多分、やるべき事は、最低限は成せたのかな......」

僕とKUさんはこんな感慨に浸りながら
セットしたものを綺麗に片付けました。
zakiさんは

「コイツら、何が何やら!?!?」

という感覚で手伝ってくれていたと思います。
片付け終わると、もはや嵐も収まり、
晴れ間も覗く心地よい天気。山道。
僕らは五合目の駐車場まで一気に降りて行きました。
今回は頂上へは行けませんでしたが、
三人共何やら不思議な満足感に包まれていました。
出てくる会話は全て、あの二本の三途の川と、
渦を巻いて降りて来た雲さんたちのこと......
富士の上空はまだカナリ騒がしいのですが......

「先ずはイツモのコーラで乾杯だな(^^)こりゃ」

登山後のコーラというのは、ほぉぉーーーーーーんとにっ!
おいちいのです♪(´ε` )

「お疲れちゃーん♪」



さて!エンディングです。
ここまで一ヶ月半にわたって記して来た「鍔とアイヌ」の物語。
次回はこの物語の結実とも言える様な、
この日の美しき富士山の写真を......
それは奇跡的な富士山の姿ですが、
SNSからも集めたものをココに置いておこうかと思っています。
もちろん僕らの撮った写真もありますが、
それらの写真に写っている富士山の、空の、雲の、光の、そして......虹!
までもが、今回の話の全てを物語ってくれている様な気が僕にはするのです。
今回のエンディングには、
これらの写真以上に相応しいものは無い様にも思うのです。

最初に、

摩周湖ではアマテラスさんの光がありました。

屈斜路湖では阿寒湖の龍神さんの鍵があって、

阿寒湖ではその龍神さんの体が地中に埋まっていました。

ヤイタイ島では黒雲のアイヌの神が来てくれて。

アイヌのお守りである刀の「鍔(つば)」を授けてくれました。

その鍔は秀吉さんと信長さんのモノともなり、

その後続いた霊的に危険な道中を常に守護してくれました。

シャクシャインさんが護ってくれた浦河町では、

訪れた後、数日続いた地震もありました。

襟裳岬では地図にない「襟裳神社旧鎮座祠跡」に案内してもらいました。

ウトナイ湖の白鳥とマガンはヤマトとアイヌの姿のようでした。

信長さんの氏神社である劔神社では封じられていた「忍熊の神」がいて、

スサノオさんも待っていて。

神社の空は見事に斬られ、

直後には史上稀なるXクラスの太陽フレアも起こりました。

同行していたTさんは、あまりのパワーに倒れてしまいました。

そして、アイヌの御魂さん達と龍神さん達と共に登った富士山......

富士山は、縄文時代から、

この列島に住む人々の憧れと畏怖と崇敬の対象だった様なのです。

一度でいいから、富士山を見て、あの世に行きたい......

故郷から見えていたあの山をもう一度見てから、行きたい......

そんな声も、僕には聞こえていました。

僕は、そんな2017年9月12日の富士山を生涯忘れないと思います。

それくらいの思い入れと価値もある光景として胸に深く刻みました。

そんなこともあって、この物語の最後は、

残る幾つかの謎?も解いてくれる様な神々と龍神さんの言葉と共に、

ギャラリー的なエンディングで終わろうかと、

そう、思っています。

次回「13」

最終回です(^^)



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4 コメント

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光ってます (見融記)
2017-10-21 01:09:55
こんばんは。

お杯光ってます。
うるる来ました。三途の川渡りをどう労ったら・・・言葉にして良いのかわかりませんが、おめでとうございます。お疲れさまでした。ありがとうございます。
返信する
見融記さんへ。 (amenouzmet)
2017-10-21 03:59:37
こんばんわー。
あの三途の川の写真を撮れていなかったことは少し悔やまれていたのですが、、、後に、三途の川繋がりで青森の恐山に向かうことになりました。
僕等的には楽しくて仕方がない富士山でしたー(^^)
返信する
ギャラリー楽しみにしています (アンネン)
2017-10-21 11:56:12
何かと繋がった時に起きる計らいに只、驚いて、不思議で、きょとんで・・・感動なのですね。
「いいね!」というより、「すごいね!」です。
先般は失礼致しましたm(__)m
返信する
アンネンさんへ。 (amenouzmet)
2017-10-21 15:37:10
いえいえー。いつもありがとうございますー(^_^)
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