▽ 当時の路線図を見ると現在はない町名や施設が散見される。
また、電話の市内局番も当時は1桁だったことが分かる。
今から58年前の1958年(S33)年12月5日のダイヤ改正に伴う
静岡市内バス路線図です。
1958年は、第13回 国民体育大会が静岡市を中心に開催された年ですが
これに合わせて当時の市長による市営バス開設の動きが
この数年前からあったようです。
結局、市営バス構想は結実せず
これを代替する形で静鉄のバス路線が拡充され
・安東循環(現在は運行休止中)
・安倍川循環(数年で廃止された模様)
・池ケ谷循環(現在の唐瀬線の前身)
・国吉田循環(後の運動場線→現県立美術館線)
・小鹿石田循環(後の石田豊田線(廃止)現在の みなみ線の前身ともいえる)
・中原循環(現中原池ケ谷線の前身)
・沓谷循環(後の上土線、現在は廃止)
の7路線がこのダイヤ改正で開設されました。
なお、当時は戦前からの旧静岡市内の区域に人口が集中し
安東方面がようやく住宅地として拓けてきたころであり
駅南の南幹線以南や安倍川以西の長田地区は
幹線道路沿い以外には住宅がない時代であり
その方面へのバスは1時間に1~2本しかない反面
旧市内には東部循環・西部循環・北部循環・中部循環・南部循環などの
市内循環バスが網の目のように張り巡らされ頻発運行されていました。