▽ 駿府の山車は典型的な江戸型
(県内では静岡市以外に富士市吉原、富士宮市の祭りでも江戸型山車を見ることができる)
稲荷車(左)と木花車(このはなぐるま)は、呉服町タワー(稲荷車)と新静岡セノバで展示された。
(稲荷車の後方三方幕は新調されたようだ。)
▽ 今回の催しを機に、痛んだ車輪や彫刻などが修復された暫車(上)と木花車
(牛が牽引する駿府の山車は、容易に右左折できる構造にするため前輪が小さい。但し、最近は牛を省略するのが通例となってしまった。)
▽ 新門辰五郎が伝えたと言われる木遣りを、唄いながら進む。 (山車の巡行は江戸初期からだが、木遣りとともに曳きまわす風習は明治以降に定着したものだと思われる)
本来異質なはずの木遣りと山車上で奏される囃子が全く違和感なく同時進行される。
▽ この神武天皇の人形を載せた山車は、戦前は宮ケ崎町で所有していたもので現存するものでは最大
▽ 地踊りの披露
▽ 先導役はしばし休息
▽ 面踊りをじっくり見てもらうため、特別に進行を停めて青葉連の子どもたちが次々と披露する。
▽ 左から咲耶車・神武車・暫車 @葵スクエア
(人形は、交通標識などの障害物の関係で巡行中は下げられしまうため、全身を見る機会は存外少ない)
通常は4月の祭礼のときしか見られない ※お踟 (おねり) が
今年は家康公400年にちなみ
静岡市の「葵区魅力づくり事業」としてとりあげられ
3台の山車が中心市街地で曳きまわされました。
(’15年10月 3・4日実施)
春と秋では同じ山車のはずなのに
なにか印象が違います。
春はなんとなくもやもやしていた空気が
秋は澄み切って
陽に映えた山車が美しく見えるのかもしれません。
※「ねり」に「練」ではなく、「踟」の字を当るのは いかにも静岡らしく好もしいです。