いささか旧聞ですが、こちらの記事で触れた「お茶の日」は
’10年3月20日11時に葵スクエアに於いて市長から「11月1日」と発表されたようです。
なにゆえ11月1日かと言うと、この日は聖一国師の生誕の日だそうです。
聖一国師とお茶と何の関係がと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
静岡市民にはある程度認知されているものの
全国的にはあまり知られていないかもしれませんが
聖一国師は静岡市生まれなのです。
静岡市の山間(やまあい)の栃沢(旧大川村 栃沢)の生まれで
中国から帰国した際、お茶の種を持ち帰り
それを生まれ故郷に近い静岡市の足久保(旧美和村足久保=足窪)にまいたということです。
これが静岡のお茶栽培の始まりということになります。
ということで聖一国師の生誕の日である「11月1日」を「お茶の日」と定め
新茶の季節以外にも大いにお茶に親しんでもらい
需要の拡大を図りたいということのようです。
駿府城址西側に位置する旧武家地の西草深町(にしくさぶかちょう)
その西草深町にあるお屋敷の立派なシダレザクラ
江戸時代に植えられたもので樹齢250年とか・・・
もちろん個人所有のものですが
界隈ではかなり知られていて訪れる人も多いようです。
きょう、ほぼ満開でした。
こちらは静岡浅間神社(宮ケ崎町)境内の
サクヤヒメ(咲耶姫)という品種のサクラです。
(オオシマザクラの系統のようです。)
やや白い花びら、そして花と同時に“みるい葉”を付けるのが
かえって清楚で好もしいです。
みるい≒静岡の言葉で、みずみずしくやわらかな様をいう。
お茶の新芽を指す「みる芽」は、茶業関係者の間では全国的に使われているという。
お城と平行な通り沿いに町名が付けられている呉服町通り、両替町通り、寺町通りを例外として、
(お城から見て右手から一丁目、二丁目・・・・)
それ以外(本通・上石町・人宿町・七間町・下石町など)は、
お城から垂直に延びる通り沿いに町名が付けられています。(お城から近い方から一丁目、二丁目・・・・)
その碁盤の目地区の中央を貫く形でお城から延びているのが七間町通りです。
旧東海道沿いでもある『七間町(しちけんちょう)』と言えば、江戸の昔から駿府第一の繁華街で
昭和になってからは芝居小屋をルーツにした映画館のある街としても親しまれています。
「七ぶら」という言葉があるように大いににぎわったその通りも
最近は(特に'60年代以降)静岡駅に近い紺屋町や呉服町二丁目がよりにぎわうようになり
映画の斜陽化もあって次第にその地位が下降気味なのは否定しがたいようです。
▽七間町(旧七間町二丁目)10番地附近
現在の七間町のうち
呉服町通りに近い旧札之辻町、旧七間町一丁目では
さすがに空き店舗となっているところはほとんどないのですが
旧二丁目あたりには、一昔前には考えられなかった空き店舗があったりします。
この七間町(旧七間町二丁目)10番地(住居表示は未実施)の街区
(ワシントンホテル向かい側)には7軒の店が並んでいたのですが
現在営業しているのはなんと3軒(ビルの2階以上の店はカウントしていません)のみです。
▽旧三丁目との界に位置する七間町(旧七間町二丁目)13番地附近
こちらはその隣りの13番地の街区にある金魚屋陶苑跡です。
戦前から続いたお店なのですが昨年1月にこの場所での営業を終了しています。
それから1年もの間、空き店舗となっていたのですが
最近改装工事を始めましたので何らかのお店が入るようで期待が持てます。
(まさかコンビニではないとは思いますが、それだとちょいとがっかりです。笑)
▽七間町(旧七間町三丁目)15番地にあるオリオン座の
タイルによる堂々たる壁画、スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」
七間町で明るい話題が乏しいなか追い打ちをかけるように昨年突如発表され物議をかもしたことですが
七間町にある映画館のうち東宝を除いた映画館を経営する(株)静活が七間町から撤退し
来年10月ごろ完成する新・新静岡センター内へ移転すると表明しています。
映画が第一の娯楽であった昔ほどではないにしろ映画館の集客力はあなどれないでしょう。
これがなくなるということは、七間町にとってかなり危機的状況と言えるでしょう。
▽七間町の明日を考える会のチラシ
もちろん、地元でも指を加えて手をこまねいているばかりということではなく
いろいろな案が出されているようです。
チラシ(見づらいですが)にあるNHK静岡放送局の誘致、オリオン座壁画の保存、イベントホールなどの
具体的な提言は、いずれも実現してほしいものですが
このなかでNHK静岡の誘致というのはかなり実現性が高いような気がします。
(かつて七間町には静岡あさひテレビがあったのですが、建物の耐震性の問題で移転してしまった。)
NHK静岡の局舎は、住宅地としては県内一の地価で知られる西草深町にありますが
1963年建設でかなり老朽化しています。
4年ほど前、当時計画段階であった紺屋町の再開発ビル内へ移転するという話が進んでいたようですが
おりしも不祥事問題が発覚し受信料収入が減少した時期と重なったためなのか(?)断念された経緯があります。
いずれにしても現局舎用地での放送の中断なしに建て替えすることなどできず
移転は必至でしょうから七間町で名乗りをあげて誘致してほしいものです。
▽エキパ(地下駐車場)方面から
静岡駅前にある公共地下道は
5年以上前からどこかしら工事が行なわれていて
いつまでたってもすっきりしませんでした。
18日、この紺屋町地下街と接する附近(静岡駅方面からとエキパ方面からが交わる地点)の
工事用の囲いが取り払われ近々やっと「万年工事」に終止符を打つようです。
それにしても長期間に渡る大工事(?)でした。
(一つの工事ではなく、いくつかの別件工事がたまたま重なっただけということかも
知れませんが、市民感覚では理解できない長さです。)
ところで、この新しい表示は字が小さく見づらいようです。
(20mほど離れると、ほとんど判読不可能)
おそらく今までは漢字とローマ字の2行書きだったのが
中国の簡体字とハングルを加えた3行になったためでしょうが
なにも役所だからといっていつでも“四角四面に”縦横同じ大きさの字体にしなくても
やや縦長にしたり、ナール体を採用するするなどの工夫をして
もう少し見やすくできなかったのでしょうか?
また、直進と右折を示す七間町と県庁との間の区切り線も目立たないため分かりづらく
せっかくの表示の効果を半減させています。
(21日10時ごろ、葵区・呉服町旧四丁目)
今朝未明の雷雨は、夜明けととも治まりましたが
ふだんなら、狭小な静岡平野を取り囲むようにある山々が
どこからでもよく見えるのですが
今朝は全く見えないばかりか近くもかすんでいます。
静岡市一帯が強風と黄砂で砂漠のなかの町のようです。
静岡伊勢丹の花々祭に呼応して呉服町名店街(呉服町旧二丁目~旧五丁目)でも
花々祭が毎年行われています。
今年は、この週末(20日・21日)に行われ、花いっぱいの商店街が出現することでしょう。
ところで、この花々祭と時期を同じくして
市庁舎呉服町側入口前の葵スクエアでは市の主催でお茶カフェが開かれるようです。
20日の11時からは市長が出席して、市が制定する「お茶の日」の日にちが発表されるということです。
静岡市は本山茶(ほんやまちゃ)や両河内茶など高級なお茶の産地であり
その栽培面積も2680ヘクタールで県内一を誇っています。
県知事が大張り切り(?)で進めた「富士山の日」は、意義が抽象的で今ひとつのような印象をうけるのですが
「お茶の日」は、親しみがもてそうです。
2010年3月13日のJRのダイヤ改正に合わせて
JR東海のICカード「TOICA」が身延線や御殿場線の一部にも利用範囲の拡大や
新サービスなどが始まりました。
JR他社に比べて大幅に遅れていた電子マネーサービスもようやくスタートし
アスティ静岡でもTOICAで買い物ができるようになりました。(もちろんSUICAやICOCAでも)
今のところ利用範囲が限られているので、JRで通勤・通学している人やJRを頻繁に利用する人以外は
TOICAを持っているメリットはあまりないのかもしれません。
(県東部の人にとっては、TOICAでは熱海越えができないことが非常に不便でしょう。)
JR西日本のICOCAなら静鉄グループの電車やバスで使えるので、静岡でもICOCAを持っている人がけっこういるらしいです。
▽今回のダイヤ改正では、静岡地区では大幅な変更はないようだ。
静岡駅高架下の中央コンコースから西(正確には南西)へ延びるアスティ静岡の西館(100mほどあると思われる。)
その西のはずれ、中央郵便局前から駅南銀座方面へ延びるやや狭い道路を超えた先の高架下の
極西館と言ってもいいような位置にも店舗が何店かあります。
さすがにここまで来ると地の利が悪いためか、過去何度も店舗が入れ替わって長続きしないようです。
昨年秋ごろから店舗が閉鎖され、長い期間工事をしていました。
(JR線高架橋の耐震工事も兼ねていたのでしょうか)
その工事もやっと終わって、そこにミニミニドーナツという店が開店していました。
さらにその隣へはシュー・プラザという靴屋が13日開店するようです。
従来、静岡駅から市中へは
中央コンコースからの地下道経由で呉服町通りへという人が圧倒的でしたが
最近は駅前広場が西側へ広がったこともあり
平面交差で行ける中央郵便局前の交差点を両替町通りへ順路をとる人も増えているようです。
したがって、地の利が悪かったこの位置の店舗も魅力的な店舗を配置することで
一定の顧客を獲得できる可能性は大いにあるのでしょう。