▽ 葵タワー内の戸田書店 (葵区・紺屋町(こうやまち)・17番地)
清水市(現:静岡市清水区)の戸田書店は
2002年に紺屋町の旧長崎屋のビルを買収して
旧静岡市(現:静岡市葵区)の中心市街地へ進出しました.
2007年に,当該街区の再開発に伴い
仮店舗として呉服町一丁目の静岡伊勢丹向いに一時移転
2010年の葵タワービルの完成に伴い現在地へ戻って10年
このビルには静岡市美術館以外には大きな施設はないので
このビル内では大きな一画を占めています.
(ビル建設前にあった主要な建物は戸田書店のほか,日興会館,東海軒など)
中心市街地にあった各書店は次々に閉店してしまったので
書店の経営が年々きびしくなっているとは言え
戸田書店まで閉店してしまうとは考えられなかったのですが
今年に入って5月中に閉店と報道されました.
5月に入っても閉店の様子がなかったので
どうしたのかなと思っていたところ
2020年7月26日で閉店と伝えられました.
新型コロナウイルスの関係で手続きが遅れたようです.
いずれにしても中心市街地で残った書店は
新静岡セノバ内のMARUZEN&ジュンク堂書店と
静岡駅ビルパルシェ内の谷島屋書店だけとなってしまい
さびしいかぎりです.
(他に,「すみや」のソフト部門を引き継いだTSUTAYAがありますが
当初はTSUTAYAの直営で書籍部門も芸術関係や児童向けなど
けっこう充実した品揃えだったのですが,
途中でTSUTAYA直営から 蔦屋書店というフランチャイズの経営
(この静岡の店は新潟市のトップカルチャーの経営だという)となって
TSUTAYAが 事実上撤退してしまい単なる雑誌屋さん(個人的見解です)に
なってしまいました.
また,直営時代は店頭に「すみや」の文字もわずかながら残されていましたが,
フランチャイズとなって「すみや」の文字は,完全に排除されました.)
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